Gettyライアン・ケリー
マンチェスター・ユナイテッドが最後にプレミアリーグで優勝したのは?
Getty近年リーグタイトルから遠ざかるマンチェスター・U
サー・アレックス・ファーガソン時代、マンチェスター・ユナイテッドは黄金期を築き、イングランドのリーグ史上最も華やかなクラブであった。
だが、ファーガソンの監督引退以降、徐々に状況は悪くなってきている。ルイス・ファン・ハールやジョゼ・モウリーニョなどの監督が、プレミアリーグ以外で幾度か成功を収めたものの、肝心のリーグタイトルにはしばらく手を付けられていない。
それでは、マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグのタイトルを最後に獲得したのはいつなのか?今回は最近に至るまですべてのタイトル獲得状況を詳細にまとめた。
Getty最後のリーグ優勝はいつ?
ユナイテッドが最後にリーグ制覇を果たしたのは2012-13シーズンまで遡る。2位のマンチェスター・シティに11ポイント差をつけ、4試合を残して優勝を決めた。
このタイトルがユナイテッドの国内20冠目となった(リーグ優勝は13回目)。当時18冠であったライバル、リヴァプールにタイトル数で差をつける優勝だった。
このリーグ優勝は、レッドデビルズが獲得したこれまで最後の国内タイトルとなっているが、同時にこのシーズンはサー・アレックス・ファーガソンが指揮する最後の年でもあった。レジェンド監督は優勝をもって輝かしい20年間に自ら幕を閉じた。
ユナイテッドはシーズン28勝を挙げ、引き分けは5、敗戦は5であった。喫した5つの敗戦の相手は、エヴァートン(開幕戦)、トッテナム、ノリッジ・シティ、マンチェスター・シティ、チェルシーであった。
特に注目すべき勝ち試合といえば、アンフィールドで2-1で勝利したリヴァプール戦、エティハド・スタジアムで3-2で勝利したマンチェスター・シティ戦(ロビン・ファン・ペルシのフリーキックで土壇場で勝利を収めた)、そして激しい攻防となったスタンフォード・ブリッジでのチェルシー戦(3-2)だ。
順位 チーム 試合 勝 引 負 得点 失点 得失点差 勝点 1 マンチェスター・U 38 28 5 5 86 43 +43 89 2 マンチェスター・C 38 23 9 6 66 34 +32 78 3 チェルシー 38 22 9 7 75 39 +36 75 4 アーセナル 38 21 10 7 72 37 +35 73 5 トッテナム 38 21 9 8 66 46 +20 72 ユナイテッドはアーセナルとニューカッスル・ユナイテッド(ハビエル・エルナンデスによる終了間際の得点で勝利)相手にも重要な勝利を収めている。
アストン・ヴィラには3-0で勝利し、2013年4月22日に4ゲームを残して優勝を決めた。前年夏に契約したロビン・ファン・ペルシがハットトリックを決めたことは記憶に鮮明だ。
ファーガソンはオールド・トラッフォードでの最終戦で感動的に送り出された。7万5000人のファンが見つめる中、スコットランド人監督は選手達を讃え、これまでのサポートに感謝の意を述べた。
「引退は私のクラブ人生の終わりを意味するわけではない」ファーガソンは割れんばかりの喝采を受けながらこう語った。「今後は苦しまず、楽しんで彼らを見ることができるんだ!」
Getty2012-13シーズンのメンバーは?
当時のリーグ優勝スカッドは、クラブに対する忠義に熱い選手が多いのが特徴だ。例えばライアン・ギグス、ポール・スコールズのような選手だ。ちなみに、スコールズはこのシーズンを最後に現役を引退した。
ファーガソンのチームでシーズン通して主軸だったのがファン・ペルシ。長年の宿敵であるアーセナルから移籍し、初年度で26ゴールを決めてみせた。
このオランダ人ストライカーはウェイン・ルーニーやハビエル・エルナンデスから巧みにアシストを受け、ディミタール・ベルバトフがフラムに移籍した穴を見事に埋めた。
注目すべきは、2012年はポール・ポグバがクラブを離れ、裁判沙汰の末ユヴェントスに移籍した年だったことだ。だがユナイテッドは日本人MF香川真司を迎えた。香川は移籍初年度で6ゴールを記録した。
同時に、ネマニャ・ヴィディッチ、パトリス・エヴラ、リオ・ファーディナンドなどのベテランの他に、ユナイテッドのスカッドには若いタレントがたくさんいた。たとえば、ダビド・デ・ヘア、フィル・ジョーンズ、クリス・スモーリングが在籍していた。
No. Pos 選手名 出場数 ゴール 1 GK ダビド・デ・ヘア 28 0 2 DF ラファエル 28 3 3 DF パトリス・エヴラ 34 4 4 DF フィル・ジョーンズ 17 0 5 DF リオ・ファーディナンド 28 1 6 DF ジョニー・エヴァンス 23 3 7 MF アントニオ・バレンシア 30 1 8 MF アンデルソン 17 1 10 FW ウェイン・ルーニー 27 12 11 MF ライアン・ギグス 22 2 12 DF クリス・スモーリング 15 0 13 GK アンデルス・リンデゴーア 10 0 14 FW ハビエル・エルナンデス 22 10 15 DF ネマニャ・ヴィディッチ 19 1 16 MF マイケル・キャリック 36 1 17 FW ナニ 11 1 18 MF アシュリー・ヤング 19 1 19 FW ダニー・ウェルベック 27 1 20 FW ロビン・ファン・ペルシ 38 26 22 MF ポール・スコールズ 16 1 23 MF トム・クレヴァリー 22 2 24 MF ダレン・フレッチャー 3 1 25 MF ニック・パウエル 2 1 26 MF 香川真司 20 6 28 DF アレクサンデル・ビュットネル 5 2 
2012-13、他コンペティションの結果は?
プレミアリーグ優勝を果たした2012-13シーズンだったが、他のコンペティションで存在感を発揮することは難しかった。
リーグカップでは4回戦でチェルシーに破れトーナメントから脱落してしまった。
前のシーズンでは決勝まで上り詰めたチャンピオンズリーグでは、ラウンド16で姿を消すこととなった。
ファーガソンのチームは、ガラタサライ、クルジュ=ナポカ、ブラガを相手にグループリーグを突破。しかし、ノックアウトステージでは早くも負けてしまった。ドローで引き当てた相手はレアル・マドリー。グループDでボルシア・ドルトムントに次ぐ2位で決勝トーナメントに進出していたのだ。
サンティアゴ・ベルナベウで行われたファーストレグ。ユナイテッドはダニー・ウェルベックがアウェーゴールを決め先制してみせた。しかし、長年ユナイテッドに在籍したクリスティアーノ・ロナウドにゴールを破られ、1-1で終了のホイッスルを聞いた。
オールド・トラッフォードに帰還したロナウドは、再び元所属クラブを撃破してみせた。ロナウドはマドリーに2得点目をもたらし2-1での勝利に貢献。合計得点で3-2とし、ユナイテッドに勝利したのだった。
大会 結果 チャンピオンズリーグ ベスト16 FAカップ 準々決勝 リーグカップ 4回戦
Getty Images欧州サッカー特集
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