キリアン・エンバペはこれまで、パリ・サンジェルマンで本当に成し遂げたいことについて特別にコメントしてこなかった。チャンピオンズリーグで成功したい、もっと一般的に生まれ故郷のクラブに勝利をもたらしたいというのが曖昧な決まり文句だったのだ。しかし、チャンピオンズリーグの優勝トロフィーについて言えば、母国にそれをもたらすことは悲願であるものの、実際にはエンバペは多くを語っていない。
事実エンバペは、この件についての質問をかわしつづけており、直近ではこう言っている。
「PSGがチャンピオンズリーグで優勝するのに何が必要か、僕にはわからない。僕にきかないでほしい。チームを作る人たち、チームを組織する人たち、このクラブを構築する人たちに質問すべきだ。僕はただ、やるべきことにベストを尽くすだけだ」
PSGはここ10年、チームの構築に失敗し、重すぎる期待と特には運の悪さのせいでチャンピオンズリーグから敗退しつづけている。
だが今後、事態が変わるかもしれないと信じるに足る理由がある。PSGはヨーロッパの頂点に立てるかもしれない。ここ数年でライバルたちが弱くなったように見受けられるが、サッカー史上最高のストライカーのひとりが左サイドでプレーするシステムを構築し、より良いチームになったように見えるのである。


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