Man Utd AFCON beneficiaries GFXGetty/GOAL

メイヌー、ザークツィーら…AFCONに出場する選手の代わりになれそうなマンチェスター・ユナイテッドの選手たち

ルベン・アモリム監督がまず選ぶ先発イレブンにおいて右サイド全般を構成する3選手は、今シーズン合計で3,051分間出場している。これはAFCON出場選手を擁する単独のプレミアリーグのクラブとしては、フラムに次ぐ2番目の長さである。アマド、エンベウモ、マズラウィの3選手は得点とアシストを合わせて11も記録しており、これはフラムのナイジェリア代表トリオ、カルヴィン・バッシー、アレックス・イウォビ、サムエル・チュクウェゼと並ぶリーグ最多タイ記録である。

マズラウィは負傷の影響で出場機会が不安定だった一方、エンベウモはプレミアリーグの全試合に先発出場し、アマドも欠場は1試合のみだった。エンベウモは6得点でマンチェスター・Uの得点王であり、アマドはアモリム監督のチームで4番目に多い得点関与数を記録している。

しかも両者は得点とアシスト以上に、右サイドでの驚異的な連携、スタミナ、さらに献身的なプレーでチームに貢献している。ボーンマス戦が行われた月曜はFIFAがAFCON参加選手を起用できる期限として設定した日であったにもかかわらず、エンベウモとアマドを出場させるためにチームがどれほど努力したかを考えれば、2人がチームにとってどれほど重要かが如実にわかるだろう。

しかしピンチの陰には必ずチャンスあり。モロッコでの大会は複数のマンチェスター・ユナイテッドの選手にとって命綱だ。今後の4週間、7試合で自らの価値を証明すれば、アモリム監督の戦術構想に再び名を連ねるチャンスとなるだろう…

  • Wolverhampton Wanderers v Manchester United - Premier LeagueGetty Images Sport

    コビー・メイヌー

    コビー・メイヌーは、兄がボーンマス戦で「フリー・コビー・メイヌー」と書かれたTシャツを着て注目を集めたが、アフリカ・ネイションズカップの開催により、少なくともアカデミー出身のこの選手の出場時間は多くなるはずだ。メイヌーが好む背番号8のポジションは空いていないものの、先発メンバーの空きが3つできた今、彼にはつかむべき多くのチャンスがある。

    アモリム監督が今後1カ月間3-4-3のフォーメーションを継続するなら、メイヌーはエンベウモに代わって背番号10のような役割を担える。これは昨シーズン、ヨーロッパリーグのFCSB戦で彼が活躍したポジションで、ディオゴ・ダロトにアシストをした後、自ら得点を決めた。あるいはアモリム監督がブルーノ・フェルナンデスをエンベウモの抜けたポジションに移し、マンチェスター・Uのキャプテンが常に担っていた中盤の役割をついにメイヌーがついに引き継ぐことになる可能性もある。

    ちなみに、カゼミーロがイエローカードの累積で1試合の出場停止処分を受けたため、日曜のアストン・ヴィラ戦では中盤のポジションがもう1つ空くことになる。もしメイヌーがヴィラ・パークでの先発メンバーに入っていなければ、彼の一族全員が監督に抗議する服を着るようになるかもしれない。

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    ジョシュア・ザークツィー

    マンチェスター・Uにおいてジョシュア・ザークツィーが控え選手であることは、ボーンマス戦でのアディショナルタイムでの交代出場や、その前の週のウルブス戦で残りわずか5分で投入されたことを見れば明らかだ。彼がレギュラーとして起用されたのは、マテウス・クーニャとベンヤミン・シェシュコが負傷離脱した際に、3試合に先発した時だけだった。ほとんど影響力を発揮できなかったものの、クリスタル・パレス戦で非常に狭い角度からのシュートを決めたことで、難しいゴールを決められる能力があることをファンに再認識させた。

    エンベウモがいない間、ザークツィーは背番号10としてプレーすることができる。継続的に出場機会を得られさえすれば、自信を取り戻し、2024年に3,400万ポンド(約70億円)で加入して以来わずか7得点という記録にいくらか上積みすることができるかもしれない。

  • manchester-united-benjamin-sesko(C)Getty Images

    ベンヤミン・シェシュコ

    今夏のマンチェスター・Uの最大の補強は、同時に最も失望をもたらすものとなった。ベンヤミン・シェシュコは7,400万ポンド(約154億円)という高額な移籍金ゆえに厳しく監視される身となったが、現時点では、ナポリで順調に得点を重ねているデンマーク代表FWラスムス・ホイルンドを上回る選手であるという証拠はまだほとんど見られない。

    シェシュコは負傷で1カ月以上離脱し、復帰したばかりである。エンベウモが戦線離脱した今、彼には結果を出すという責任が増している。健康な時でも常に先発出場していたわけではないが、攻撃陣の不足により、エンベウモが復帰するまでのほぼすべての試合で先発起用されるべき選手なのだ。

    エンベウモとアマドの不在は、別の形でシェシュコにチャンスをもたらす可能性もある。アフリカ出身の2人の驚異的なスピードを失ったチームは戦術の見直しを迫られるだろう。シェシュコの195cmの長身を活かし、攻撃の要としてクロスを集中させる戦術の方が理にかなっている。

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  • Shea Lacey Man UtdGetty

    シェイ・レイシー

    リヴァプールで生まれ育ち、数年にわたってアンフィールドのシーズンチケットを保持していたシェイ・レイシーは、幼少期にロナウジーニョの技を真似る姿が評判になっていた。キャリアの大半をマンチェスター・Uのアカデミーで過ごし、過去5試合中4試合でベンチ入りを果たした今、もうデビューは目前だ。

    5月のアジア遠征でトップチームでの経験を得た18歳は若く未熟ではあるが、左利きの右ウイングという特性を活かせば、チームで最もアマドとエンベウモの代わりにふさわしい選手になりうる。

  • Patrick Dorgu Manchester United 2025-26Getty

    パトリック・ドルグ

    パトリック・ドルグは1月にアモリム監督が獲得した最初の選手だったが、その重要性はここ1カ月で著しく低下し、前回のインターナショナル・ブレーク以降、先発出場はわずか1試合に留まっている。右利きながら左サイドバックの座を奪ったダロトがここ数週間で大きく成長し、直近3試合では得点に絡む活躍を見せている。

    しかしながら、マズラウィとアマドの離脱により、アモリム監督はダロトを再び右サイドに配置せざるを得ない。ウイングバックとして、あるいはボーンマス戦で採用したフォーメーションを繰り返すなら、より伝統的な4バックの一角として、起用されるだろう。ドルグはサイドライン付近でのパスの精度が低いことは否めないが、成長の唯一の道は出場時間が増加することであり、今まさにその機会を得ようとしている。

  • Manchester United FC v Wolverhampton Wanderers FC - Premier LeagueGetty Images Sport

    タイラー・フレデリクソン

    昨シーズンのタイラー・フレデリクソンはプレミアリーグで2試合出場しただけだったが、マズラウィがモロッコ代表に招集されたため、月曜のボーンマス戦では3カ月ぶりにベンチ入りした。直近のトップチームでの出場はカラバオ・カップのグリムズビー・タウン戦で、リーグ2のチーム相手に0-2とリードされた後、たった45分で交代させられており、まだ学ぶべき点が多いようである。

    しかし、マタイス・デ・リフトとハリー・マグワイアがアストン・ヴィラ戦でも欠場する可能性が高く、選択肢不足に陥っているマンチェスター・Uの守備陣において、フレデリクソンは次なる選択肢になりうる。今後1カ月でもう1人でも負傷者が出れば、アモリム監督は再びフレデリクソンに頼らざるを得なくなるだろう。フレデリクソンにとってはアップダウンの激しい学習曲線となりそうで、沈むか上るかしかない。しかし、デビュー以降チームにおける存在感を失っていることを考えれば、フレデリクソンはこの機会を逃すわけにはいかない。

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