イングランド代表は国際サッカーで輝かしい成績を残しているわけではない。ウェンブリーの飾り棚にはトロフィーがたったひとつしかなく、今年7月に欧州選手権の決勝でもスペインに負けたため、優勝に飢えたファンはさらに2年、痛みに耐えるしかない。
特に過去25年を振り返ってみれば、本当はできたこと、おそらくは「すべき」だったことを思わずにはいられない。イングランド代表はガレス・サウスゲートのもとで2度もユーロの決勝で負け、2018年ワールドカップを準決勝で敗退した。故スヴェン・ゴラン・エリクソンが指揮を執った2001年から2006年までの間には、主要大会に3大会連続で準々決勝進出を果たしたが、そのうち2回、PK戦で負けている。
この間、ファンの期待が大幅に下がった閑散期があり、スティーブ・マクラーレン、ファビオ・カペッロ、ロイ・ホジソンはいずれも、サッカー界の「不可能な仕事」が求めるものを持っていないことが露見した。だが、これらの3時代はそれぞれ、イングランド代表が世界最高の選手の幾人かを招集できる時代でもあった。
正直に言えば、そうした選手のほとんどが、最も重要な試合のすべてで自身の力を最大限発揮できたとは言えない。精神的なタフさが足りないことが判明したり、戦術に問題があって彼らの成長が妨げられたりした時もあったが、だからといってすべてを悪く言うことはできない。今世紀これまでのイングランド代表のトップ選手たちは、イングランドを再び信じようという気にさせたことで評価に値する。そこでGOALはそうしたトップ選手25人をランキングすることにする。まずは誰よりも不滅に近づいた選手から…。