ジャン・ピエロ・ガスペリーニは、監督になってから一度もタイトルを取ったことがなかった。アタランタは、61年間一度もタイトルを取ったことがなかった。先週もコッパ・イタリアでまたしても決勝で涙を呑んだばかりである(ガスペリーニ体制で3回目)。
だからこそ、361日間・51試合無敗でブンデスリーガ王者に輝いたレヴァークーゼンに勝てる可能性があると考えた人間はほとんどいなかったはずだ。多くの専門家もそう予想したし、会見で「決勝の結果は関係ないさ」と指揮官が語った時には「監督すらそう考えているのでは」との見方も広まった。
だが、66歳の老将はこうも言った。「アタランタが(決勝の地)ダブリンにいること、それ自体がある種の優勝なんだ」。そして、まさにその通りだった。ガスペリーニとアタランタの功績は、それだけで最大限の敬意を得るに値するものだった。とはいえ、誰にも止められないと思われたシャビ・アロンソのチームを完璧な形で撃破しなければ、ふさわしい称賛を得ることはできなかったかもしれない。今ようやく、彼らは堂々と獲得したタイトルを掲げ、世界中の賛辞を集めている。
以下に続く