ペップ・グアルディオラとゴールキーパーの関係は常に矛盾していた。監督になって16年、輝かしいキャリアを積んできたグアルディオラ監督のチームは、GKに頼って勝つということがほとんどなかったのだ。
バルセロナで2度のチャンピオンズリーグ制覇を果たした時も、試合を完全に支配していて、GKビクトル・バルデスがセーブするシーンはまったくなかった。
グアルディオラが3年間監督を務めたバイエルン・ミュンヘンにはマヌエル・ノイアーという素晴らしいGKがいたが、ブンデスリーガを3連覇しながら、チームの調子を維持するのにGKに頼るようなところは滅多になかった。監督になっての最初の7年間、グアルディオラにとってGKは空気のような存在だった。だが、マンチェスター・シティに来て、その状況は一変する。
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