——そして、トップ昇格を果たします。現在の環境をどう感じていますか?
サッカーのレベルが高い。練習から本当に質が高くて、成長できていると思います。試合会場もトレーニングするところも良くて。U-19チームの時に寮からトップチームの練習を見ていて「すごい」と思っていたのが、実際に今はそこでプレーしているわけで、不思議な感覚だなと思います。
——1年経ったタイミングで昇格し、2年目のシーズンにブンデスリーガでゴールを奪うところまで来ました。ここまでの歩みを自分の中でどう捉えていますか?
遅いと感じています。もっと早くトップチームに上がって試合に出たかった。U-19の時から1年でトップに上がって、その1年後にゴールを決めましたが、ゴールを決めるまでに2年かかってしまったという思いが強いです。まだまだやれたなと感じています。
——今季のシーズン序盤はなかなか試合に出られませんでした。日々、どんなことを考えていましたか?
チャンスを絶対に掴むと。落ち込むことはそんなになかったですし、それこそ滉くんに「お前はチャンスが来るからずっとやり続けろ」と言われていました。それが励みにもなっていましたし、身近にいい見本となる選手がいるので、滉くんと一緒にプレーできるように頑張るというのが今の目標です。
——試合に出られなくて苦しむことはなかったんですか?
自分は考えないタイプなんです。サッカーをする時はサッカーですけど、それが終わったらラフな感じでサッカーのことは一切考えないので。他の試合もハイライトは見ますが、90分見るとかはそんなにないです。チャンピオンズリーグは(最後まで)見たりすることもありますが…って感じです。
実際、今季は去年よりはやれていると思います。1ゴールを決められたことは、まずは嬉しいですし、(得点したヴォルフスブルク戦は)ゴールを決める気しかなかったです。
——いろいろなことができますが、一番の強みはなんだと思いますか?
シュートです。それと背後に抜ける動き出しは得意だと思います。(初ゴールも)自分自身の良さが出ました。パスが来てGKと1対1になって「決められるな」と思ったら決められた。(股の下は)狙い通りです。「パス来い」と思っていたらパスがきて、「デカっ」と思って。「ありがとうございます」みたいな感じでした。(あのゴールは)自信になっています。
——ただ、あの後なかなか出場機会を得られていません。
チャンスが来るまでもう一回頑張ろうと思っています。結局、ゴールを決めるまでにデビューしてから1年かかりました。出た試合で決めるために日頃の練習からチャンスを逃さないように頑張っています。
——自分の中で成長したところと課題を教えてください。
いろいろなバリエーションでシュートを打てるようになりました。チップキックやボレーシュート、そのバリエーションは増えたと思います。フィジカルも強くなっていると思います。でも、課題はやはりフィジカルになりますね。フィジカルだったり、身長が欲しいなと思ったり。(チームメイトが)みんなデカいじゃないですか。このチームだと小さいほうになるのでズルいなと思っています。
——チームメイトのティム・クラインディーンストがドイツ代表です。ああいうストライカーと一緒にトレーニングできる意味はどう感じていますか?
幸せです。練習から一緒にできるので、いいところをたくさん盗んで、超えられるように頑張らないといけない。(二人で個別トレーニングもやっているが)上手いですよね。デカいし、デカいだけでなく足元もある。そしてシュートも上手い。すごいと感じます。