——育成年代の当時、お手本にしたFWはいますか? あと理想のFW像も教えてください。
いろいろな映像を見ていましたが、(ロベルト)レヴァンドフスキ選手は、本当にストライカーだなと思います。理想のFW像は…そんなに考えていないです。だけど、良いFWのいろいろないいところを集めて、欠点のない選手になりたいと思っています。難しいですけど、できると思います。
——影響を受けた指導者はいますか?
全員です。人に恵まれてきました。いろいろな先生方や監督、コーチに成長させてもらいました。「入るシュートがいいシュート」と教わってきたので、「どんなゴールでも決められればいい」という感覚でやっています。それは今も変わっていません。
——育成年代からサッカーを続けてきた中で、今に生きていることはありますか?
楽しむこと。そこは今も生きていると思います。楽しさを忘れたらプレーがうまくいかないと思っています。実際そうですし、練習や試合が始まる前に「じゃあ今日も楽しもう」という気持ちでやっています。
——プロを見据える上で、高校3年生の時はどんなことを考えていたのでしょうか?
先ほど話しましたが、一番は「高校を卒業したくない」という気持ちです。それもあって進路を決める時に悩みました。Jリーグにするか海外にするか、どちらにするかも結構、考えました。
——Jリーグの練習参加をした際にあまりついていけなかったという報道を見ましたが、それは本当ですか?
本当です。レベルが高くてあまりついていけなかったんです。プレースピードだったり、ボールのコントロールだったり。止める、蹴るの技術は、全然違うなと思いました。
——欧州のほうが、レベルが高いと感じてドイツを選んだのかと思いましたが、そうではなかったのですね。
こちらに来た理由は、「成長できる」と感じたからです。セカンドチームがあるので試合に出られると思いましたし、もちろんクラブからも成長させてくれるという熱い思いを感じました。自分もプレーしてみてここだったら活躍できるなと思ったので、このチームを選びました。特に誰かに相談することもなく、自分の道なので自分で決めました。
——同世代で連絡を取り合っている選手はいますか?
チェイス・アンリ(シュトゥットガルト)とはよく連絡を取っています。こちら(ドイツ)でしか分かり合えない話ができる仲間だし、アンリもセカンドチームからトップに上がった仲間。「キツかったよな」みたいな話をしたり、「トップに上がってからはもっとキツイよな」といった話をしたりしています。
——チェイス・アンリ選手はシーズン前半戦かなり試合に出場して、チャンピオンズリーグにも出場していましたね。
悔しいです。負けたくないです。めちゃくちゃ刺激になっていますし、頑張ろうと思います。
——神村学園の後輩・吉永夢希選手も欧州(ヘンク/ベルギー1部)に来ました。相談に乗ったんですか?
夢希が進路で迷っていると言った時に、「本当に自分の行きたいところを選んで頑張れば成功できると思うから」と伝えました。