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Chelsea transfer priorities GFXGetty/GOAL

チェルシー:今夏に“すべき”は…ストライカー問題に決着を? 無駄は削ぎ落とせ? エンソを手放すな?

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チェルシーにとって重要な夏になるだろう。今季はチャンピオンズリーグに返り咲いて大きな目標への飛躍となる基盤を築いただけでなく、カンファレンスリーグも初制覇。このタイトルは“勝利のメンタリティ”を育むものとマレスカ監督も信じてやまない。

そんなチェルシーは正しいビジネスを迫られる。というのも、昨夏に1億ポンド以上を投じてのジョアン・フェリックスらを獲得した動きは失敗に終わったからで、教訓を生かして正しい方向へ向かわなければならない。だが、今夏はそうした兆候がすでにある。

クラブ・ワールドカップ開催に伴う特別なウィンドーを活用してダリオ・エスーゴのほか、注目のストライカーだったリアム・デラップを獲得。一方で、買取義務だったジャイドン・サンチョは違約金500万ポンドを支払ってマンチェスター・ユナイテッドに返却した。

だが、IN&OUTの両面でまだすべきことが山積み。『GOAL』はこの夏に優先すべきことを整理した。

  • Liam Delap ChelseaGetty Images

    ストライカー問題に決着を

    チェルシーが新たに一貫性のあるストライカーを欲するのは以前から明白。噂話を信じるなら、首脳陣もようやくそれに気づいた感がある。今夏は多くの9番にチェルシー行きの噂が立っている。

    クラブ・ワールドカップ前にデラップを獲得したように、その問題を解決しようとする動きがクラブにあるが、この夏が終わるまでにまた別のセンターフォワードを獲る可能性もありそうだ。

    どちちを選ぶが定かではないが、ウーゴ・エキティケ、ベンヤミン・シェシュコらが有力候補に。それがニコラス・ジャクソンにとって何を意味するものかは別として、いずれもポテンシャルを秘めた若手を獲得するという方針に合致する。

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    エンソを手放すな

    シーズンが進むにつれ、セントラルMFが最も充実したポジションであるのがはっきりした。モイセス・カイセド、エンソ・フェルナンデス、コール・パーマーは常にと言っていいほど存在感を発揮。他クラブの関心も報じられるが、チェルシーからしたら、その中核を揺るがすわけにいかない。

    エンソもその1人だ。今季のチェルシーでとうとう本領を発揮し始めると、試合を重ねるごとに良くなり、リーダーとしても台頭。このタイミングで売却というアイデアはサポーターにとって受け入れがたいが、レアル・マドリーの動きが噂され、チェルシーもその危うさを自覚しているはずだ。

    チェルシーは獲得時に移籍金として投じた1億700万ポンド以上の価値があると見込む上、そもそも売却するつもりもないといわれるが、レアル・マドリーは何かを望めば、たいていを手に。となると、レアル・マドリーの強力な磁力に抗わなければならない。

    ちなみにだが、マレスカ監督はすでにこの移籍話を否定。エンソがチェルシーにとどまる可能性に「イエスだ。我々にとって主力。キャプテンの1人だし、リーダーの1人でもある。今季は非常にいい。来季も開幕からさらにうまくやってくれるだろうし、憶測については何も言うことなんてない。彼も我々のことに集中しているし、それが何より重要だ」と述べる。

  • Christopher Nkunku Chelsea 2025Getty Images Sport

    無駄を削ぎ落とせ

    マーケットが開けば、放出すべき選手がほかにいる。机上では最低でも15人の放出対象がいて、そのなかにクリストファー・エンクンク、フェリックス、ブノワ・バディアシル、キーナン・デューズバリー=ホールが含まれている。

    クラブが売却できる選手は膨大で、そのいくらかがこの夏の補強費に。補強リストにはGK、サイドバック、ウイング、ストライカーが含まれており、PSRを加味すると、賢明なビジネスが必要だ。

    チャンピオンズリーグに復帰するなら、より大きなスカッドが必要だが、現状では燻って控えに甘んじる選手があまりにも多い。先発メンバー、ベンチメンバーと目される選手の間に実力差もある。

    一方で、マルク・ギウなど、貸し出しで成長を促す若手も多数。シェフィールド・ユナイテッドで当初上々だったアルフィー・ギルクリストに関しては再びチームを離れることになりそうだ。

  • Jamie Gittens Borussia Dortmund 2025Getty Images

    サイドの強化

    今夏は少なくとも1人の左ウインガーを獲りにいくだろう。サンチョはマンチェスター・Uに復帰し、ミハイロ・ムドリクはドーピング違反の暫定的な出場停止処分で最終結果待ち。それらを踏まえれば、驚きでもない。

    ムドリクに至っては長期離脱がほぼ確実。ペドロ・ネトが左サイドでプレーでき、タイリク・ジョージもポテンシャルの片鱗をのぞかせるものの、このポジションは高品質で長期的な解決策で埋めるべきだ。

    マレスカ監督は以前、すべてのポジションに2つの強力なオプションを望むときっぱりと言い放つ。ネト、ノニ・マドゥエケ、エステヴァン・ウィリアンはいずれも名目上、右ウイング。左の担い手が足りなくなる恐れがある。

    そこで獲得が有力視されるのがジェイミー・ギッテンス。チームの移籍戦略にも合致する。ただ、アンス・ファティもまことしやかに噂され、ニコ・ウィリアムズに関しても長らくの関心で知られている。

  • estevaoGetty Images

    エステヴァンはどこで?

    新シーズンが刻々と近づくにつれ、誰もがこの疑問を口に。今夏のチェルシーにとって、最も注目の新加入選手であり、18歳になったばかりのエステヴァンはプレシーズンから合流する。

    上述した通り、ウイングの選手として知られるが、選手本人は「僕はずっと10番の選手で、ウイングに移ったのは一対一の局面を作るためだった。ウイングでのプレーは楽しいけど、将来は自分が最も快適に感じられるポジション、つまりは中央でプレーするかもね」と言う。

    また、選手の代理人は「我々を10番、つまり中盤でプレーさせると考えた唯一のクラブがこのクラブだった。私の間違いかもしれないが、機会が必ずくる。正しかったと思うし、それも大きな要因」とチェルシー行きの決め手として10番でのプレー確約を示唆している。

    とはいえ、10番はチェルシーのベストプレーヤーであるパーマーのポジション。マレスカ監督はエステヴァンを含め、2人の機嫌を損ねることなく、両選手をシステムに落とし込めるかが大事になってきそうだ。

  • Chelsea FC v Newcastle United FC - Premier LeagueGetty Images Sport

    フォファナのジレンマ

    守備陣でも決断が迫られる。ケガに悩まされるウェズレイ・フォファナをどうするかだ。このセンターバックは2023-24シーズンを大ケガで全休。今季前半戦に力強く復活を遂げたが、結局は手術を強いられ、シーズンが終了した。

    レヴィ・コルウィルとの強力なセンターバックのコンビが固まりつつあったなか、しかもチームとしてクリスマス前にプレミアリーグ2位まで顔を出した矢先とあって、かなり残念。チェルシーは術後もケガがちの悩みを克服する可能性が低いと思い始めているかもしれない。

    そこで新たなセンターバックの獲得を検討していると報じられるチェルシーだが、ターゲットだったディーン・ハイセンはレアル・マドリーへ。ジャラッド・ブランスウェイトもターゲットとされるが、獲得に動くかどうか現時点で不明だ。ちなみに、フォファナはマルセイユ復帰が噂され、それも興味深い。

  • Andrey Santos Strasbourg 2024-25Getty

    アンドレイ・サントスを戦力に

    チェルシーはローン選手に関しても見直しの必要に迫られる。マレスカ監督はローン先で活躍した若手を考えたチーム編成をすべきだ。アンドレイ・サントスはストラスブールで素晴らしいシーズンを過ごし、10得点と活躍。これにより、トップクラブとも紐づく。

    21歳はチェルシーのファンベースにも大きな期待をかけられ、プレミアリーグでも同じ活躍ができれば、今夏マーケットでの節約にも。だが、ノッティンガム・フォレストへのローンでは出番に恵まれず、イングランドトップリーグでの経験が浅い。

    この若手がどんな役割で準備ができているかはマレスカ監督からなるコーチ陣の判断次第だが、プレーシーズンではトップチーム入りが見込まれる。

  • AC Milan v FC Internazionale: Semi Final - Coppa ItaliaGetty Images Sport

    GKの状況を整理

    これは数カ月前よりも決定が難しそうな問題だ。ロベルト・サンチェスは今季を通してサポーターを何度もハラハラさせた。プレミアリーグでは失点につながるミスの数として5回を記録し、リーグ最多タイだった。だが、シュートストップ能力は接戦でチームに多くの勝ち点も。セーブ率は最高の73.6%をマークしている。

    サンチェスがミスをしても概ね擁護したマレスカ監督だが、ジョルジェ・ペトロヴィッチがローン先のストラスブールで成功して今夏に復帰。マイク・ペンダースも今夏から加わり、来季開幕時に誰が正GKを任されているのか読めなくなってきている。

    実績を持ったGKの獲得に注力すべきとの声もあり、その際の候補はマイク・メニャン。だが、ミランは契約があと1年にもかかわらず、移籍金として2500万ポンドを要求しているとあって、チェルシーは難色を示している。