J-League(C)Getty Images

「私は男性と女性で区別しません」J史上初の女性審判員トリオが実現。歴史的一戦に、横浜FMマスカット監督は持論を展開「どちらでも問題の無い話」

Jリーグで史上初めての快挙が成し遂げられた。

明治安田生命J1リーグは29日に第10節が開催され、横浜F・マリノスと名古屋グランパスが対戦した。

前節、首位・ヴィッセル神戸相手に0-2の状況から逆転勝利を収めた横浜FM。ホームで連勝を狙う今節は、現在J1最小失点の名古屋と激突。3位と2位の直接対決が実現した。

試合は41分、森下のゴールで名古屋が先制するも、72分、喜田が同点弾。1-1で試合終了し、C大阪に勝利した広島が2位に浮上。横浜FMと名古屋は順位を一つずつ落とした。

この試合では、Jリーグ公式戦では初めて主審と副審の3人を女性審判員が務めることに。

試合後、横浜FMのケヴィン・マスカット監督が記者会見に出席。Jリーグ初の試みとなった女性審判員の起用について質問されると、持論を展開した。

「まず初めに、私は男性と女性で区別しません。レフェリーはレフェリーです。自分たちにとってはどちらでも問題の無い話です。それを踏まえてレフェリングに対するパフォーマンスを我々は見ません。自分たちのパフォーマンスに集中しないといけないと思います」

「その中でコントロール出来ている部分はありますし、勿論それが女性だろうが男性だろうが関係なく、先週はこうだった、今日はこうだった。来週がどうなるかというのは誰が務めようとある思います。今日に関しては、審判の皆さんはしっかりやってくれたと思います」

担当したのは、山下良美主審、手代木直美副審と坊薗真琴副審。3人ともに国際審判員としての資格を保有し、それぞれが活躍。21年の東京五輪 女子サッカーや2019年の女子W杯などで審判を務め、今夏にはオーストラリアとニュージーランドで共催される女子W杯も担当する。

2021年5月にJ3でJデビューを果たした山下主審。カタール・ワールドカップでも審判員として参加していた同主審は、昨年9月にJ1で初めて笛を吹き、4試合を担当している。坊薗副審と手代木副審も、前節初めてJ1を担当した。

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