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髙田春奈氏、第2代WEリーグチェアの就任が決定!「WEリーグ、女子選手たちをあるべき所に位置づけられるように貢献していきたい」

WEリーグは29日、定時社員総会ならびに理事会で公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の業務執行理事を務める髙田春奈氏が次期理事長(チェア)に承認、正式決定が発表された。前任の岡島喜久子氏は、任期満了で退任となる。

2020年1月~2022年2月にかけてV・ファーレン長崎の代表取締役社長を務め、クラブ運営の実績も持つ髙田氏は、今年3月にJリーグの業務執行理事に就任。一般企業での実績も生かし、Jリーグではこれまで社会連携や管理部門の複数セクションで精力的に取り組んでいた。

また、髙田氏のWEリーグのチェア就任が確定となったことで、Jリーグの役員体制にも変化が。 27日に開催したJリーグ理事会にて、同氏が本日WEリーグチェアに就任し、Jリーグ業務執行理事を辞任することを条件に、Jリーグ特任理事の選任を決議したと発表している。

2代目チェアに就任が決定した髙田氏は「最初は自分が本当に務めていいのか不安になりましたが、WEリーグを見れば、選手たちは生き生きとしていて、同じ女性としてカッコ良さを感じました。サッカー界全体で考え、Jリーグに対してもいい影響を与えられるのではないかと野々村芳和チェアマンにも相談し、今回の決断に至りました」と就任に至った理由を述べている。

また「そのような選手たちををもっと輝く場所に連れていくこと、位置づけを高いところを引き上げることを考えると、やりがいがあり、素晴らしい仕事だと考えるようになりました。WEリーグ、女子選手たちをあるべき所に位置づけられるように貢献していきたいと思っています」と意気込んだ。

質疑応答では、WEリーグの現状について聞かれ、以下のように答えている。

「同じサッカー界にいながら、WEリーグの動向、情報が入ってこないと感じました。これが課題だと思います。これからは、いかに自然に話題が入っていくようにWEリーグの価値を上げていくかが大事だと思います」

「サポーターの皆様からの愛を、どれだけJリーグと同じように集めていけるようにしていくか。女子ならではのサッカーの魅力を発信していければ、Jリーグの盛り上がりを越えていくことも不可能ではないと考えています」

WEリーグに対する今後とアプローチに関しては「観客数をどのように増やしていくかが課題です。具体的には見てみないと分かりませんが、クラブと地域間の差もあるだろうと感じています。特効薬を入れるよりは、地道な活動が実を結ぶと思っているので、自分の目で見て、改善出来るところにアプローチしていきたいです」とまずは大きな課題となっている観客数増加への意欲を示した。

WEリーグの時期チェアに髙田氏が決定したことで、Jリーグとの連携における相乗効果が期待されている。

新たな試みとなった今回のWEリーグの決断。髙田氏の他にもアルビレックス新潟でプレーする31歳MF島田譲氏の理事就任も決定した。

島田氏は「ファジアーノ岡山、V・ファーレン長崎、アルビレックス新潟でプレーして現役10年目になります。まだまだ勉強不足ですが、選手側から見える景色を伝えて貢献し、スポーツとアスリートの価値を上げ、サッカー界に少しでも恩返ししたいです」と意気込んでいる。

JFA(日本サッカー協会)田嶋会長はWEリーグ新体制に関して以下のコメントを発表している。

「新たにチェアに就任された髙田春奈さんは、WEリーグを更に成長させていくための最適任者であり、そのお力をお借りできることを大変ありがたく思います」

「JFAは、女子サッカー発展のためにさまざまな施策を考え、実行しているところです。これからもWEリーグやJリーグと連携しながら、WEリーグの支援や女子サッカーの普及・発展に努めてまいります。WEリーグが自立して成長していけるように、JFAは髙田チェアを全面的にサポートします。一緒に頑張っていきましょう」

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