常々噂されてきた欧州スーパーリーグ構想は、2022年開催に向けて動きが進められているようだ。スペイン『マルカ』がレポートしている。
ジョゼップ・マリア・バルトメウ前バルセロナ会長が辞任した日に賛成の署名にサインしたことを明かし、レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が「待つのではなく、変えなくてはならない」と話すなど、ここに来てその存在が強烈に浮かび上がっている欧州スーパーリーグ構想。『マルカ』曰く、欧州のビッグクラブ連合はその構想の実現を目指して動き続けており、すでに具体的な開催年すら話しているという。
その開催年は2022年。欧州のビッグクラブが擁する16チームが参加し、試合数は少なくとも30試合に上る模様だ。ただし、16チームを固定する完全に閉じられたリーグ戦は適切ではないとも考えもあるとのことだ。
欧州のビッグクラブ連合は国内リーグの放映権収入が頭打ちである現状もあり、UEFA(欧州サッカー連盟)主催のチャンピオンズリーグ(CL)の放映権収入分配が適切ではないと不満を感じている様子。そのためサッカー強豪国のクラブを中心に構成される欧州スーパーリーグの立ち上げを求めているわけだが、同リーグの優勝クラブはCL優勝で獲得できる約1億2000万ユーロを超える額を手にすることが可能になるようだ。
スペインにおいては今回の新型コロナウイルスのパンデミックによりレアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリーのビッグクラブが大きな影響を受けることになった。彼らサポーター数や視聴者数が多いビッグクラブは、ラ・リーガなど大会の価値を維持して多くの中小クラブの収入を助けながら、しかし自分たちが受け取る額が少ないことで他国のビッグクラブと競い合う力を失っているという危機感を覚えている模様。ペレス会長が欧州スーパーリーグの必要性を声高に訴えたのは、このためだとみられている。
もちろん欧州スーパーリーグが開催される場合、他のコンペティションへの影響は免れないだろう。欧州のビッグクラブ連合は、欧州スーパーリーグにプライオリティーを置くために自国リーグの試合数を減らすことを希望しており、各国リーグ協会からは反対の意思を示され続けている。また欧州スーパーリーグはCLに取って変わるものになりそうだが、UEFAとの折り合いをつけることも課題となる。UEFAはここ3年間のCLのコンテンツをすでに売却しており、2024年に大会形式を変える意向とされる。だがビッグクラブ連合は前述の通り2022年に欧州スーパーリーグの立ち上げを目指しており、UEFAと話し合う余地を残しながらも、彼らとは関係ないところで、CLに取って変わる形で新たなリーグ戦を興す可能性もある。
なお『マルカ』によれば、FIFA(世界サッカー連盟)は欧州スーパーリーグの創設に前向きである様子。FIFAは、日本での開催が予定されながらもパンデミックで延期となっている2021年のクラブ・ワールドカップで、24クラブが参加する新形式を採用する。同大会に深く関わっているのは、FIFAのもとで誕生した世界サッカークラブ連盟だが、その会長を務めているのがペレス会長だ。そうした関係もあってFIFAは欧州スーパーリーグ構想には前向きで、同リーグの創設により代表戦の形式を変更する可能性もあるとのことだ。
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