Florentino Perez Real MadridGetty Images

欧州スーパーリーグ発足の名目となった若者のサッカー離れ…スペインのTVは「インターネット脳」が原因と指摘

欧州スーパーリーグ構想によって注目された若者のサッカー離れについて、スペインのテレビ番組でインターネットの影響を指摘している。

欧州スーパーリーグ構想の主要人物であるレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は、同構想が新型コロナウイルスのパンデミック下による経済難のほか、若者がサッカーを見なくなっている現状を打開をするためのものだと主張していた。

この件について、スペインのテレビ局『クアトロ』のミステリー番組“クアトロ・ミレニオ”の司会者を務めるジャーナリスト、イケル・ヒメネス氏が意見を述べた。大学で情報科学を専攻し、見識豊かなコメントで評判を集める同氏は、番組内で次のように語っている。

以下に続く

「スーパーリーグについてだが、レアル・マドリー会長には感銘を受けた。彼はサッカーにおけるそうしたすべての動きの鍵が、若者たちがサッカーを見ないことにあると言っていた。しかし私が扱うのはサッカーではなく、頭脳についてだ。フロレンティーノは16〜24歳の若者が『ユーチューブ』やゲームによってサッカーを追いかけていないと語っていたが、それはノーだ。それはインターネットに浸った頭脳によって、となる」

「それは私たち全員の身に起こっていることだ。私たちの脳はネットワーク上で機能し、一つのことに対して興味を維持するのがどんどんと難かしくなっている。私たちはいくつものコンテンツをクリックすること、あるテーマからまた次のテーマに移ることを普通としてきた。そのためにソファーに座り、1時間半にわたってテレビ番組やサッカーの試合を消費することが辛くなってきているというわけだ」

「ニューロン的に様々なことが起こっている。多くの若者にとって、1時間半も試合を見るのは辛いこととなってる。それは若者だけでなく、私たちの情報を受け取る脳の働きが、大きく変化している可能性があるんだ。映像作品でも、今は長編映画よりもドラマを見る流れが生まれている」

「若者の脳はほかのことから刺激を受けている。彼らの脳はもっと速く動き、より個人的になっている。そして私たちの脳自体も変化している。一つにとどまることはないんだよ。インターネットはすべてを変えてきた。よくも悪くもね」

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