レアル・マドリーは17日、DFセルヒオ・ラモスの退団会見を開いた。
フロレンティーノ・ペレス会長が初めて獲得したスペイン人選手であり、16シーズンの在籍で合計22タイトルを獲得したセルヒオ・ラモス。しかし今月で切れる契約の延長交渉で、同選手が2年契約を求めたのに対してクラブは1年の延長しかオファーせず、最終的にまとまることがなかった。
そして17日にS・ラモスはペレス会長とともに退団会見に臨んだ。まず最初にペレス会長がスピーチ。レアル・マドリー史に深く刻まれた主将の功績を称えた。
「(セビージャから獲得したとき)君はまだ19歳で、少しの出場経験しかなかったが、世界を食らおうという野心を持っていた。私にとっては初めてのスペイン人選手の獲得だった。獲得は簡単ではなかったが、私たちは一時代を築くとの確信を持っていたんだ。君はまだ子供としてここにやって来た。そして今、私は君が獲得してきたことを誇り高く思っている。君はクラブの象徴となり、伝説としてここを去る。象徴的なキャプテンであり、誰からも敬意を払われてきた。君はマドリディスタたちの心に住まい続ける」
「君はこれからもずっと、ラ・デシマ(10回目のチャンピオンズリーグ優勝)の男であり続ける。君があのリスボンの地で決めたゴールは、マドリディスモ(レアル・マドリー主義)の象徴だ。君が獲得してきたことをほかの誰かが成し遂げるのは難しい。君は22タイトルを獲得して、マルセロと並び、(現クラブ名誉会長パコ・)ヘントに次いでタイトルを獲得した存在となった。君が体現してきたこと、私たちのクラブの伝説をさらに大きくしたことに感謝したい」
その後にはS・ラモスがスピーチに臨み、こちらはペレス会長とは異なり、感傷的な様子を見せた。話し始めてから10秒も経たず涙をこぼし、次のように語った。
「自分の人生の中で最も難しい瞬間の一つがやって来た。レアル・マドリーと別れる瞬間が訪れたんだ。心が揺り動かされるのは避けられない。僕たちのスタジアム、サンティアゴ・ベルナベウで別れを告げたかったのは確かだけどね(会見場所はバルデべバス練習場)。レアル・マドリーに感謝したい。このクラブはいつだって僕の心にある。美しかった日々が今、終わるんだ。同じような日々はもう過ごせないと思っている。これはアディオスではなく、アスタ・ルエゴ(また今度)となる。遅かれ早かれ、僕は戻ってくるよ」
そしてスピーチ終了後、一人で報道陣から質問に答えていったS・ラモスは、なぜ退団の流れに至ったのかを説明。曰く、最終的にレアル・マドリーからの1年契約を受け入れたが、クラブからオファーの期限が切れていたとの説明を受けたという。
「多くのことが起こった。マドリーからは絶対に去りたくなかったし、それが僕の考えだった。始まりは僕たちが昨季、中断もあったラ・リーガに勝ったときのことだった。クラブは僕に契約延長オファーを提示したが、Covidの件もあって後回しにした。クラブからは1年契約、年俸の引き下げを提示されていた。そして僕から頼んだのは2年契約だけで、金の問題じゃなかった。最終的に僕はオファーを受け入れたが、クラブからはもうオファーはないと言われた。オファーには期限があったということだったが、僕は知らなかった」
「契約延長に期限があるなんて知らなかった。話し合いは個人的なことだから、その内容は明かせない。でも僕と代理人は、オファーを受け入れると言ったときに返された言葉に驚くことになった。もう遅い、ということだったんだ。でも、僕には恨みもないし対立もしたくない。このクラブが家族であるということを心に残している。クラブの考えは分からないが、彼らには彼らのプライオリティーがある。そのプライオリティーについては知らない。僕の手の中にはないものだから」
「クラブがひどい振る舞いを見せた? 人生においては変えられないものがある。受け入れなくてはいけない。僕が過ごした日々に誇りを持っているよ」
また、緊張が走ることも常としていたペレス会長との関係について問われると、こう返答している。
「後悔はない。これがセルヒオ・ラモスというブランドを買う意味だ。僕には長所も短所もあるけど、いつだって僕自信であり続ける。会長との関係は素晴らしいものだった。彼には感謝し続けるし、敵対するような発言は絶対しない。思い出に残すのは、彼から受けてきた愛情、最後にしたハグだよ。彼は僕に信じられない出来事を経験させてくれた。誰とも敵対したくはない」
「今日は全員が何かを失った日になった? 僕はいつもマドリーとラモスが完璧な結婚をしていたと考えていたよ」
S・ラモスはその一方で、古巣セビージャやバルセロナに移籍する可能性についても言及している。
「何も考えていない。1月に市場が開いたとき、もちろんいくつかの連絡を受けたが、自分たちにレアル・マドリーを去る考えはなかった。これから選択肢を考えたいと思う。セビージャは僕の心にあるもう一つのクラブだけど、セビージャが僕の獲得を考えていないように、僕自身もその可能性は考えていない。バルサ移籍は明確にノーと言わせてもらう」
契約延長交渉が長引き、レアル・マドリーの来季チーム構築が遅れていくことを憂慮してはいなかったのだろうか。
「どんな選手であっても、チームの陣容構築より上に置かれる存在はない。僕の契約延長は、それとはまた別のことだった。クラブには自分抜きでチームの構築を始めていいとは言っていたが、自分が迎える結末はまた別のものだと思っていた」
そして、あらためて今の心境について聞かれると、レアル・マドリーが自身にとって家のような存在であり、また戻ってくることを誓っている。
「あと数年だけここで続けられれば良かったけど……。僕は15年ちょっとの美しい日々と、(負傷に苦しんだ)最後の最悪な数カ月間をここで過ごした。でも、今日はアスタ・ルエゴでしかないんだ。ラモスは帰ってくるさ。そこは疑わないでほしい」
▶ラ・リーガ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
【関連記事】


