Vinicius Junior Real Madrid Villarreal La Liga 2021-22Getty Images

1試合平均3.14得点の高火力誇った今季レアル・マドリー、ビジャレアルの堅守になす術なくスコアレス…連勝は5でストップ

25日のラ・リーガ第7節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのビジャレアル戦をスコアレスドローで終えた。

今季ここまでの公式戦7試合で22得点。1試合平均3.14得点と、アンチェロッティ監督第二次政権のマドリーは“キンタ・デル・ブイトレ”とウーゴ・サンチェスが絶好調だった198-88シーズン以来のペースでゴールを荒稼ぎしている。イタリア人指揮官は前節マジョルカ戦からスタメンを2選手を変更し、カマヴィンガとミゲルの代わりにモドリッチとカセミロを起用。GKクルトワ、DFバルベルデ、ミリトン、アラバ、ナチョ、MFアセンシオ、カセミロ、モドリッチ、FWロドリゴ、ベンゼマ、ヴィニシウスをスタメンとした。

マジョルカ戦では相手がほぼBチーム編成だったこともあって、まるでエキシビジョンのようなパフォーマンスを披露したマドリーだったが、昨季ヨーロッパリーグ王者のビジャレアルはやはり一筋縄ではいかない。前半、主導権を握っていたのはウナイ・エメリ監督のチームで、60%以上のボール保持率を実現しながらマドリーの攻撃の時間を奪い、なおかつ隙あらば決定機も創出した。だがマドリーは、守護神クルトワがダンジュマの2度にわたるシュート(13分、38分)を阻止。ビジャレアルはジェラール・モレノの不在が決定力不足に直結したようだった。

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マドリーはマジョルカ戦ハットトリックのアセンシオ(この試合がマドリーでの公式戦200試合目)が。その勢いを維持しようと気を吐いていたが、ビジャレアルの堅守を崩すことはかなわず。試合はスコアレスのまま折り返しを迎えた。ハーフタイム、アンチェロッティ監督はロドリゴとの交代でカマヴィンガを投入。右インサイドハーフにカマヴィンガを入れて、そこに位置していたアセンシオをロドリゴが去った右ウィングに据えている。

後半の立ち上がり、マドリーはリスクを背負った(最終ライン3枚がビジャレアルの前線3枚に対応)攻撃でもってビジャレアルを押し込んでいく。51分にはアセンシオのフリーキックからミリトンがヘディングシュートを放つも、これは惜しくも枠を外れた。時間が経つとビジャレアルがマドリーの攻撃に適応するようになり、試合は均衡状態に。アンチェロッティ監督はモドリッチをアザール、アセンシオをイスコに代えて打開を図った。が、ビジャレアルの堅い守備を最後あで崩せず、結局勝ち点1を分け合っている。

マドリーの連勝は公式戦が5、ラ・リーガが4でストップ。同日にセビージャを下して2位に浮上したセビージャ、アラベスに敗れた3位アトレティコ・マドリーと勝ち点3差で首位に位置している。

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