19日のラ・リーガ第32節、バルセロナはホームでのセルタ戦を4-3で制した。この試合で2ゴール1アシストを記録したFWハフィーニャは、チームがビハインドの状況からリアクションを見せたことに喜びを表している。
12分にフェランが先制点を決めたバルセロナだが、15分、52分、62分とボルハ・イグレシアスのゴールを許して2点ビハインドを負った。しかしヤマルFダニ・オルモの投入もあってそこから攻勢を見せると、62分にハフィーニャのスルーパスからオルモ、64分にヤマルのクロスからハフィーニャのヘディングシュートと立て続けにゴールを決めて同点に追いつき、そして93分のハフィーニャのPK弾で再逆転勝利を果たしている。
勝ち点を73としたラ・リーガ首位バルセロナは、2位レアル・マドリーとの勝ち点差を暫定で7としている。もし試合を引き分け以下の結果で終えていた場合、マドリーが翌日のアスレティック・ビルバオ戦で勝利すれば勝ち点差を2以下まで縮められ、クラシコも残っているために自力優勝の可能性を与えることになった。つまりは本当に価値のある、土壇場での勝ち点3獲得となった。
逆転の3ゴールすべてに絡んだハフィーニャは試合後、スペイン『DAZN』とのインタビューで次のようにコメントしている。
「まず言いたいのは、本当に難しい一戦だったということ。僕たちはここ最近の試合でプレーの質を落としている。自分の意見を言わせてもらえば、どんなチームが相手でもホームで3失点をしてはいけない。だから僕たちのレベルは、普段と比べてずいぶん下がっているんだと思う」
「だけど重要なのは、試合の流れを変えて逆転を果たしたということだ。2ゴール目と3ゴール目を早い段階で決められたことが勝利につながったんだと思う。PKについてはロベルト(・レヴァンドフスキ)、フェランと練習をしている。僕たち3人は誰でも蹴ることができるよ」
バルセロナはラ・リーガ後半戦のアトレティコ・マドリーとの試合でも、70分に0-2とされながら、その後4点を決めて逆転勝利を果たしている。
「3失点目を許して、3点を決めなければいけなくなった。30分でそうするのは少し難しいが、僕たちは過去にも成し遂げていたんだ」
試合後、フリック監督はまずハフィーニャのもとに駆け寄って、強くハグを交わしていた。バルセロナで結果が出ず苦悩していたハフィーニャが、昨夏移籍を決断しながらもフリック監督に慰留されたのは有名なエピソードだ。
今季ラ・リーガで15得点10アシスト、公式戦で30試合23アシストとバロンドールさえ狙えそうな活躍ぶりを見せるハフィーニャは、フリック監督に大きな恩義を感じているようだ。
「僕にとってフリックは、本当にすべてを変えてしまった人物だ。今季が始まる前、僕はクラブを出ていこうとしていた。だけど考えを改めて残ろうと決断する上で、監督はとても、とても重要な存在だった」
「彼は僕が見せるすべてのプレーを、これ以上ないほど信頼してくれている。僕にとってはすべてを、本当にキャリアを変えてくれた人なんだ。今、僕はフットボールの世界で、キャリア最高の瞬間を迎えている。すべては彼のおかげなんだよ」




