起訴が取り下げられたマンチェスター・ユナイテッドのメイソン・グリーンウッドだが、復帰への道のりは長くなりそうだ。
グリーンウッドはマンチェスター・Uの下部組織からファーストチームに昇格した生え抜き。昨年1月末に同選手の恋人のSNS投稿からレイプと暴行、殺害脅迫などの容疑で逮捕。マンチェスター・Uはグリーンウッドに対して活動停止を命じられていた。
しかし、今月2日にグリーンウッドに対するすべての起訴が取り下げに。検察局は、訴訟の取り下げと新たな証拠の発見により有罪判決を現実的に見込めないことから、この件に関する手続きを止めたことを発表。起訴が取り下げられたことを受け、グリーンウッドはマンチェスター・Uの公式ウェブサイトの選手リストに復帰。将来は不透明なままとなっているものの、今後の動向が注目されていた。
マンチェスター・Uの女子チームは、グリーンウッドのトップチームに復帰することを「深く不快に思っている」と言われており、男子チームの選手たちももこの選手から離れる準備ができていると伝えられている。
女子チームのメンバーは、『The Athletic』が報じた逮捕前に公開された音声を聞いて、グリーンウッド復帰の見通しを真剣に心配しているようだ。
選手たちはこの音声を「簡単に記憶から消せるものではない」と考えており、グリーンウッドがクラブ施設に戻ることはもちろん、クラブと関係を続けることにも強い反対の気持ちがある模様。
一方、マンチェスター・ユナイテッドのスタッフは、グリーンウッドの将来について意見が割れていると言われている。21歳の同選手にに配慮する義務があると考える者もいれば、二度と赤いシャツを着るべきでないと考える者もいるとのこと。
現在もクラブからの出場停止処分が続いているグリーンウッド。クラブは次のステップを決定する前に「独自のプロセスを実施」するとの声明を発表している。


