Lionel Messi Antoine Griezmann Barcelona vs Real Betis La Liga 2020-21Getty Images

バルセロナがラ・リーガ5試合ぶりの勝利!途中出場から2発のメッシ、今季初めて流れの中からゴール

7日のラ・リーガ第9節、バルセロナは本拠地カンプ・ノウでのベティス戦を5-2で制した。

ラ・リーガここ4試合で勝ち点2しか獲得できていないバルセロナはこの試合で、ある選手のベンチスタートという普通のことに思えながらも、しかし重大な変化を起こす。クーマン監督は、ここまで全試合で先発させてきたメッシを控えに。彼がラ・リーガでベンチに座って試合を見守るのは、じつに38試合ぶりのことだ。

バルセロナのスタメンはGKテア・シュテーゲン、DFセルジ・ロベルト、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ、MFデンベレ、ブスケッツ、フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、FWグリーズマン、アンス・ファティで、4-4-2のシステムを採用している。

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試合の立ち上がりは、攻撃的なチーム同士ということもあってシュートの応酬に。バルセロナもベティスも、相手のミスを突いて何度も決定機を迎えていき、だがシュートを決め切れずスコアは動かなかった。バルセロナの方は、フィニッシュまでは抜群のプレーを見せるグリーズマンが、相変わらず枠内にボールを叩けない様子が目についた。

ゴールが決まったのは、派手な序盤を終えて少し試合が落ち着いた22分のことだった。グリーズマンのパスからペナルティーエリア内に侵入したデンベレが、右足でボールを切り返してから左足でシュート。強烈な勢いのボールが枠内に突き刺さった。バルセロナはさらに32分、A・ファティがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。しかし、キッカーを務めたグリーズマンのシュートは、GKクラウディオ・ブラボがセーブ。フランス代表FWは、まだスランプの真っ只中にいることを感じさせている。

そして前半アディショナルタイム2分、1点ビハインドを維持したベティスがゴール。テージョのクロスをサナブリアが押し込み、試合はドローで折り返しを迎えた。クーマン監督はハーフタイム、休ませていたメッシをついに投入。交代で下がった選手は、A・ファティだった。

エースをピッチに立たせたバルセロナは、49分に勝ち越し弾を獲得。おそらく、ここまでの出来事に鑑みて、最高の形でのゴールだった。左サイドからのグラウンダーのクロスをメッシがDF陣とC・ブラボを引きつけながらスルー。するとフリーで詰めていたグリーズマンが、これを枠内に押し込んだ。ようやくゴールを決められたグリーズマン(今季2点目)は、直後に気の利いたスルーをしたメッシを指差して笑顔を見せて、そのまま彼に抱きついている。

メッシの投入で攻撃がよりスムーズになったバルセロナは58分、メッシのお膳立てからデンベレがシュートを放ち、これをマンディがゴールライン上でクリア。VARを交えた審議の結果、マンディが腕でボールを止めていたとしてレッドカードで退場となり、PK判定となった。キッカーのメッシは枠の右上隅にボールを叩き込み、今季得点数を5とした(すべてPKから)。

66分、クーマン監督はデンベレをトリンコンと交代。その後、数的有利を生かしてベティス陣地に攻め入り続けるが73分、アレックス・モレノにペナルティーエリア内左に侵入され、その折り返しからロレンのゴールを許す。リードはわずか1点となった。

クーマン監督は77分にグリーズマンを下げてブライトバイテもピッチに立たせる。そして82分、ついにその時が、メッシが今季初めて流れの中からゴールを決める瞬間がやってきた。右サイドでボールを保持した背番号10は、一旦S・ロベルトにボールを預け、S・ロベルトのヒールパスからペナルティーエリア内に侵入。左足の豪快なシュートで、今季6点目を決めた。メッシは84分にもネットを揺らしハットトリックを達成したかに思えたが、これはオフサイドの判定で取り消されている。

クーマン監督は85分にブスケッツをピャニッチに代えて攻守のバランスを整える。バルセロナは終盤、落ち着いたボール回しと守備でベティスのさらなる反撃を許さず、そして90分にはS・ロベルトの折り返しからペドリが追加点。リードを3点に広げて、ベティスに引導を渡した。

バルセロナはラ・リーガでじつに5試合ぶりの勝利。勝ち点を11として暫定で8位に位置している。

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