23日のラ・リーガ第6節、バルセロナは敵地ラモン・デ・カランサでのカディス戦をスコアレスドローで終えた。ロナルド・クーマン監督は試合後、勝利を逃したことは残念がりながらも、チームの戦う姿勢に対しては満足感を表している。スペイン『ムンド・デポルティボ』がコメントを伝えた。
前半は低調なパフォーマンスだったバルセロナは、後半になって勢いに乗ったものの、60分過ぎにMFフレンキー・デ・ヨングが3分間で2枚のイエローカードを受けて退場に。以降はカディスに攻め込まれたがGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの好守を中心に失点を防ぎ続け、また速攻から手にした決定機も物にできず、勝ち点1を分け合うことになった。
クーマン監督は試合後、次のように感想を述べている。
「ゴールを決めなければ試合には勝つことはない。後半は相手が疲労して、フィジカル的に落ち込んだが、フレンキーの2枚目のカードで難しくなってしまった。しかしチームの姿勢は、最後の1分まで素晴らかった」
クーマン監督はこの試合の96分、第四審判に抗議をして退席処分となったが、処分への不満も表した。
「審判以外の全員が、ピッチ上に2つ目のボールがあったのを目撃したはずだ。この国は何もないのに退場させるんだよ。私は落ち着き払って審判に聞いただけだ。なぜ、こうなる? この件は置いておこう。私の問題ではないのだから」
このカディス戦の前日会見で声明を読み上げ、チームを再構築中のバルセロナは「ラ・リーガで上位に入れば成功。チャンピオンズで奇跡は期待できない」との見解を示したクーマン監督。だが試合後、スペイン『カナル・プルス』とのフラッシュインタビューの応じたMFセルジ・ロベルトは「4位以内に入るだけでは価値がない」と別の意見を口にしていた。
「私は、各試合で勝利を目指さなければいけない、いつだってタイトル獲得を目指さなければいけない、と言い続けてきた。しかしリアリストになる必要だってあるんだ。現在の陣容に、足りない選手たちに目を向けなければならない。私は、もし全選手が起用可能であったならば、とも口にしたはずだが……現在は7選手が不在なんだよ」
ジョアン・ラポルタ会長はクーマン監督の解任に向けて動き始めたとも報じられる。同会長とここ最近会話を交わしたかと問われたオランダ人指揮官は、こう返した。
「会長はホテルにいたし、ホテルを出る前に挨拶を交わしたよ。(自身が読み上げた声明について)クラブと話し合う時間は間違いなくあるはずだ。クラブが対話を望むならばね」
なおクーマン監督の退席処分について、ラ・リーガ元審判イトゥラルデ・ゴンサレス氏はスペイン『オンダ・セロ』で「ボールが2個存在する場合、2個目のボールがプレーに干渉したときのみ試合を止めることができる。クーマンが不平を口にしたボールは干渉していなかった」との見解を示している。またスペイン『スポルト』は、バルセロナ理事会がこのカディス戦のドローによって、クーマン監督を解任することはないと報道。「いつまでかは誰にも分からないがクーマンは監督であり続ける。会長によれば結果が道を決めるのだ」と記している。




