明治安田生命J1リーグは17日、第1節が開催され、川崎フロンターレ対横浜F・マリノスが対戦した。
今シーズンで30周年を迎えるJリーグ。オープニングマッチは「明治安田生命Jリーグ フライデーナイトJリーグ」として6年連続となる平日金曜日の19時に開幕。
昨季最終節まで優勝を争った川崎と王者横浜FMが等々力陸上競技場で激突。この試合から全席での声出し応援が解禁されるJ1が、熱気溢れる“神奈川ダービー”で幕を開けた。
注目のスターティングメンバーは、川崎がGKソンリョン、DFに山根、ジェジエウ、車屋、佐々木の4バック。中盤には脇坂、橘田、遠野の3枚が並び、FWに宮代、マルシーニョ、そしてベンチスタートが予想されていた家長がスタメン入りを果たしている。
対する横浜FMは11日に行われた富士フイルム・スーパー杯からスタメンを1人変更。GKはオビ、DFに上島に代わって松原が入り、畠中、角田、永戸が並ぶ。MFは喜田、西村、渡辺、FWに水沼、A・ロペス、エウベルが名を連ねた。
試合は開始早々の4分に均衡が破れる。川崎がビルドアップからGKソンリョンが浮き玉のパスを送る。するとこのボールを前線からプレスを掛けていたエウベルが頭で触りカット。このボールに反応した西村が冷静にゴールへ押し込み、昨季王者の横浜FMが先制する。
17分、川崎はマルシーニョが左サイドをドリブルで持ち上がってカットイン。最後は自らシュートを放つも、グラウンダーのボールはGKオビの正面となった。直後の19分、巧みなパス回しで横浜FMの守備網を崩すと、ディフェンスラインの裏に抜け出した遠野がスルーパスを受けてGKとの1vs1に。エリア内でシュートを放つも、またしてもGKオビのスーパーセーブに阻まれた。
29分にはエリア付近で横浜FMのパスミスを見逃さなかった宮代がボールを奪うと、振り向きざまに右足を振り抜く。強烈なシュートがゴールへ向かうも、ポスト右上に直撃した。
横浜FMは38分に右からのCKを獲得。永戸からのボールをエリア内でA・ロペスが合わせると、ゴール手前でバウンドしたボールをエウベルが詰めて追加点を奪う。リードを2点に広げた。
一矢報いたい川崎は後半頭から選手交代に踏み切る。家長に代わり、新加入の瀬川が投入された。
すると54分、瀬川が右サイド敵陣深くから右足でクロスを上げる。このボールに反応した遠野がヘディングシュートを放つも、惜しくも枠の僅か左に外れた。
60分に川崎にアクシデント。車屋が負傷した疑いで、今季から加入した大南と交代する。
70分、両チーム共に2枚替え。川崎は宮代と遠野が退き、大島と山田がピッチに。横浜FMは松原に代わってエドゥアルド、エウベルに代わってヤン・マテウスが入った。
終盤まで川崎はポゼッションで試合の主導権を握るものの、横浜FMの整備された守備を前に苦しみ、チャンスを作るまでには至らない。86分にはM・ジュニオールが倒されてPKの判定に。しかし、VARの判定によりエリア手前のFKに訂正。ファウルを献上した川崎DFジェジエウは1発退場となった。
後半アディショナルタイムに川崎は橘田が得点を奪うも、ここで試合終了の笛。昨季王者横浜FMが、川崎との"神奈川ダービー"を2-1で制した。
