Jリーグが発表した新たなビデオアシスタントレフェリー(VAR)技術が、早速デビューを果たした。
FUJIFILM SUPER CUP 2023は11日、横浜FM対ヴァンフォーレ甲府が対戦。横浜FMが2-1で勝利し、タイトルを獲得した。
J1リーグ王者の横浜FM、そしてJ2に属しながらも天皇杯王者となった甲府による、シーズン開幕を告げるタイトルマッチ。試合は30分にエウベルのゴールで横浜FMが先制するも、44分にはピーター・ウタカの得点で甲府が追いつく。好勝負が続いた後半、アンデルソン・ロペスのシュートが左ポストに直撃した跳ね返りを西村拓真が詰めて横浜FMが勝ち越し。そのまま2-1で勝ちきった横浜FMが初のスーパーカップ制覇を決めた。
Jリーグは9日に2023シーズンのVARについて、「オフサイドラインの3D化」と「VARdict(バーディクト)」を新たに導入することを発表。
専用のタブレットを通じてビデオマッチオフィシャルがチェックしている事象をスタジアム内の大型映像装置やインターネット中継・TV放送に自動連係できるシステム。主要国際大会・海外リーグですでに導入されているものと同じ仕組みとなり、J1クラブすべてのスタジアムで「VARdict」の情報が大型映像装置に表示される。
同システムが導入される初めての試合となった同大会で、早速「VARdict」が使用される場面が発生。44分、甲府がショートカウンターから、折り返しを受けたウタカがゴールネットを揺らす。しかし、ピッチではオフサイドフラッグが上がり、ゴールが取り消しに。
同場面は、VARがオフサイドを確認することに。主審がオンフィールドレビューへ向かうと、国立競技場の大画面にもレビューする動画が映し出された。観客席からは異様な空気が漂う中、VARの結果オフサイドは無くゴールが認められることとなった。
その他にも、Jリーグは「オフサイドラインの3D化」に際してはオフサイドラインを投影できるカメラの数を2台から5台に増加することも発表している。