5日のラ・リーガ第29節、バルセロナは本拠地カンプ・ノウでのバジャドリー戦に1-0で勝利した。
前日に首位アトレティコ・マドリーがセビージャに敗れ、ラ・リーガ逆転優勝に向けて千載一遇のチャンスを手にしたバルセロナ。クーマン監督はGKテア・シュテーゲン、DFミンゲサ、デ・ヨング、ラングレ、MFデスト、ブスケッツ、ペドリ、ジョルディ・アルバ、FWメッシ、グリーズマン、デンベレをスタメンとして、絶対に逃せない勝利を目指した。
前半に優位に立ったのは、予想に反してバジャドリーだった。バルセロナ同様の3〜5バックで彼らのパス回しを遮断して、サイド攻撃からゴールへと迫っていく。スペースを見つけられないバルセロナは完全に攻めあぐね続け、決定機は前半終了間際、GKマシップに止められたペドリのシュートだけにとどまった。
スコアレスのままハーフタイムを迎えたバルセロナ。後半開始直前、ロッカールームからピッチに続くトンネルでは、主将メッシがチームメートたちに奮起を促す。「もう一歩踏み込まなきゃいけない。もっとリズムを上げてプレーするんだ。どんな形でも俺たちは勝たないといけないんだよ」
そうして始まった後半、バルセロナはデ・ヨングを1列上げて4-3-3にシステムを変更。メッシの言う通り、より激しくバジャドリーのゴールへと迫っていった。だが、攻撃にプライオリティーを強めた分バジャドリーの反撃にも遭うことに。57分にはオラサにサイドネットを揺らすシュートを放たれ、直後にはメッシのスルーパスからデンベレがフィニッシュまで持ち込むも、こちらはマシップに防がれた。クーマン監督は63分、ミンゲサ、ブスケッツ、グリーズマンを下げてアラウホ、ブライトバイテ、トリンコンを投入する。
バルセロナはその後もゴールを奪えず、焦りを募らせる。79分にはデンベレを後方から倒したオスカル・プラーノが一発レッドで退場となり、数的優位に立った。そして90分、ついにそのときが訪れる。右サイドを突破したデ・ヨングのクロスがファーにこぼれると、そこに位置していたデンベレが左足ボレー。これが枠内に突き刺さり、バルセロナがついに先制に成功した。クーマン監督のチームはこの虎の子の1点を最後まで守り切り、厳しい試合を物にしている。
6連勝の2位バルセロナは、首位アトレティコとの勝ち点差を1まで縮めることに成功。次節にクラシコを戦う同チームは、まだアトレティコとの対戦も残しており、逆転優勝を果たせるかどうかが自分たち次第になった。
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