現役引退を発表したバルセロナDFジェラール・ピケへ、ラ・リーガ会長からセカンドキャリアの勧めがあったようだ。
2008年にマンチェスター・ユナイテッドから復帰して以降、アカデミー時代を過ごしたバルセロナでプレーを続けていたピケ。
しかし、近年は負傷やコンディション不良に泣かされ、さらにピッチ外でも話題に事を欠かない同選手は今シーズン、ここまで9試合に出場したのみとベンチを温める時間が増えていた。
この状況を受け、ピケの将来に関する憶測が広がる中、同選手は3日に自身の『Twitter』に動画を投稿し、現役引退することを発表。「この土曜日の試合(5日のアルメリア戦)が僕のカンプ・ノウでの最後の試合になる」と伝えた。
ラ・リーガのハビエル・テバス会長は、ピケの引退発表を受け「歴史的」な選手と評し、このニュースについて「悲しい」と『El Partidazo de Cope』のインタビューで引退を惜しんだ。
また、ピケの今後の将来については「独立にするための重要な条件を持っている」との考えを明かし、理由として「彼は25年間クラブに在籍し、選手としてサッカーの世界を知り、ビジネスマンとしてスポーツ業界を知り尽くしている」と言及。そしてバルセロナの会長になれると太鼓判を押した。
「彼はFCバルセロナの会長になるための3つの非常に重要な条件を持っている。彼は、この3つが全く異なるものであることを知っているが、ビジネスマンとしての経験(成功も失敗も含めて)は、バルサの会長の候補として最適であり、彼は挑戦するつもりだと思う」
「サッカー業界にとって、ピケのような若くて将来性のある人間が、関わり続けることが重要だ」
「(引退に対して)我々は必ず何かをするよ。土曜日にはしないと思うが、ピケにはもっと時間をかけて、もっと考えてトリビュートする価値がある。(カルレス・)プジョルがそうであるように、彼にラ・リーガのアンバサダーをオファーすると思うし、ぜひそうなってほしい」
2008年のファーストチームデビューからここまで通算615試合に出場したピケは、8度のラ・リーガ優勝や4度のチャンピオンズリーグ制覇など数々のタイトルをもたらした。
スペイン代表では2009年にデビューを飾ると、2018年の引退まで102試合に出場し、5ゴールを記録。2010年のワールドカップ制覇とEURO2012制覇を成し遂げていた。


