Messi Valencia Barcelona LaLigaGetty Images

バルセロナがメッシの芸術FKなどでバレンシアに逆転勝利!次節、首位の座をかけてアトレティコと直接対決

2日のラ・リーガ第34節、バルセロナは敵地メスタージャでのバレンシア戦を3-2で制した。

ミッドウィークに行われた第33節延期分グラナダ戦で1-2の逆転負けを喫し、首位浮上のチャンスをみすみすと逃してしまったバルセロナ。自力で首位に立つためには次節アトレティコとの直接対決を制する必要があり、もちろん、その前提条件としてこのバレンシア戦では絶対に勝ち点3を加えなければならない。

クーマン監督はGKテア・シュテーゲン、DFアラウホ、ピケ、ラングレ、MFブスケッツ、デスト、デ・ヨング、ブスケッツ、ペドリ、ジョルディ・アルバ、FWメッシ、グリーズマンをスタメンで起用している。

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以前ならばラ・リーガのクラシックマッチとして激戦となるバレンシア対バレンシアだが、バレンシアの失墜(残留争いに巻き込まれ、現在は5試合勝利なし)によって前半は完全にバルセロナのペース。J・アルバが積極的に攻撃参加する左サイドを中心として幾度もバレンシアゴールに迫った。しかし今季を通しての問題である決定力は解消されず、数少ないながらバレンシアの速攻に脅かされる場面もありつつ、スコアレスのまま試合を折り返す。

後半も状況は変わらなかったが、テゲスの鋭い速攻を起点にCKを獲得したバレンシアが数少ないチャンスを物に。クロスボールから、ファーサイドでフリーとなったガブリエウ・パウリスタがヘディングシュートでT・シュテーゲンを破った。

苦しいバルセロナだが、今回はグラナダ戦と逆の展開を見せた。クーマン監督のチームはまず56分、ラトのハンドによってPKを獲得。キッカーを務めたメッシのシュートは一度GKシレッセンに弾かれたものの、直後の混戦の中で失敗したメッシがボールを枠内に押し込んで同点に追いつく。さらに62分にはJ・アルバのクロスからデ・ヨングがヘディングシュートを放ち、シレッセンが弾いたボールからグリーズマンが今季ラ・リーガ12点目を記録。あっさりと逆転に成功している。

バルセロナの勢いは止まらず、68分にはペナルティーエリア手前右のFKから追加点を獲得。決めたのは、もちろんメッシ。むしろ、彼にとってその位置からのFKはPKよりも簡単なのかもしれない。背番号10が左足で叩いたボールは、少しゆったりとしたスピードで壁を越えて曲がりながら落ちていき、シレッセンの横っ飛びも空しく右ポストに当たってから枠に収まった。メッシはラ・リーガ28得点目で、得点ランク首位を快走している(2位はベンゼマの21得点)。

これで試合の決着はついたかに思えた。が、バレンシアにもまだ意地が残っていた。83分、ペナルティーエリア手前でボールを保持したカルロス・ソレールが右足を一閃。強烈な勢いのボールが枠の左隅に突き刺さった。このゴールの直後、バレンシアの下部組織出身のソレールは左胸のエンブレムを何度も叩いていた。

同点に追いつく光明を見出したバレンシアはここから攻勢を見せるが、対するバルセロナは必死の守備、また落ち着いたパス回しによってその勢いを削いでいく。結局、バルセロナはそれ以上のゴールを許すことなく、1点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎えた。

2試合ぶりに勝利を収めたバルセロナは勝ち点74で2位レアル・マドリーと並び、首位アトレティコとの勝ち点2差を維持。いよいよ次節、首位の座を手にするためにアトレティコとの直接対決を迎えることになる。一方6試合勝利なしのバレンシアは勝ち点36で14位につけており、降格圏18位ウエスカとの勝ち点差は6と予断を許さない状況が続く。

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