Pep Guardiola(C)Getty Images

ハイライン戦術に批判殺到のフリック・バルセロナだが…グアルディオラは反対意見「頼むから何も変えないでくれ!今のバルサは楽し過ぎる」

マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、ハイライン戦術に批判が集中している古巣バルセロナについて語った。

チャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第2節パリ・サンジェルマン戦(1-2)、ラ・リーガ第8節セビージャ戦(1-4)と立て続けに試合を落としたバルセロナ。チームを率いるハンジ・フリック監督が、DFラインを極めて高く上げるハイライン戦術にこだわり続けていることが、裏目に出ているとも指摘されている。

DFラインの裏に広大なスペースが広がる、リスクの高いプレースタイルをもう止めるべきという声は確実に強まっているが、グアルディオラ監督はまた違う考えのようだ。同指揮官は『PREMIER CORNER』で古巣バルセロナについて語り、フリック監督の志向するフットボールを大絶賛している。

「今のバルサならば楽しい時間を過ごせると分かっている。あんな奔放なプレーを見られるなんて、贅沢この上ないことだ。少し前に読んだのだが、彼らの1試合平均ゴール数は2.9だって? ほぼ3ゴールじゃないか。つまりバルサに勝つためには4ゴールを決めなくてはいけないんだ。いや、彼らを見るのは楽し過ぎるね」

「私はアドバイスを送れる人間ではないが、『彼らはDFラインが』と言われているのはどうもね……。頼むから何も変えないでくれ! これまでと同じくラインを上げ続けてほしいんだ。もちろん、時間が経てばバルサに打撃を与えるためのニュアンスも見つかるだろう。フットボールはそのように扱われるもので、一つのチームが常に同じであるわけがない。そしてハンジ(・フリック)も、逆に対抗手段を見つけ出すはずだ」

またフリック監督の哲学が、「私は1-0より5-4で勝つことを望む」と話した故ヨハン・クライフ氏の哲学と重なるかを問われたグアルディオラ監督は、次のように返答している。

「確かにヨハンの考えは、相手より多くのゴールを決めることに基づいていた。だが彼はもっとゲームをコントロールしていたよ。ハンジは変化を加えたのだと思っている」

「たまに(フリック・バルサ)を分析してみるんだ。どうDFラインを動かすのか、そのプロセスはどうなっているのかなどね。しかし彼らは、実際すごいスピードなんだ。本当に面白いし、今みたいな状況にふさわしいチームなのは間違いない。クレとして、バルセロナファンではない人々に申し訳なく思うよ。(フリック・バルサは)宝石であり、チャンピオンズ決勝まで到達しなかったことは残念だ。まあ、インテルに勝つのは容易ではないのだがね」

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