30日のラ・リーガ第4節、アルコラスを舞台としたウエスカ対アトレティコ・マドリーはスコアレスドローで終了した。ウエスカFW岡崎慎司は4戦連続で先発出場を果たし、69分にピッチから下がっている。
今季初戦となった前節グラナダ戦で6-1の大勝を収めたラ・リーガ1部を代表する強豪アトレティコと、わずか1シーズンで1部復帰を果たしてここまでの4試合を2分け1敗で終えているウエスカの対戦。アトレティコはジョアン・フェリックス&ルイス・スアレスを2トップとする4-4-2、ウエスカは岡崎を1トップとする4-3-3のシステムを使用している。
ポゼッションフットボールを実践するミチェル監督のウエスカだが、やはりアトレティコ相手では守備にも注力。アトレティコがボールを持つ場合には最前線からプレスを仕掛けず、4-5-1に近いシステムで守り速攻からゴールを狙った。ポゼッションで勝るアトレティコは、そんなウエスカの守備網を破ることに苦労し、グラナダ戦のようは破壊力は鳴りを潜めている。
こうした展開の中で、前半はほとんど決定機が生まれず。ウエスカは中盤からの飛び出しを特徴とするミケル・リコが2度ほどシュートを放ったが、そのどちらも枠を捉えられない。一方のアトレティコはペナルティーエリア手前のフリーキックからJ・フェリックスがゴールを伺ったが、シュートはクロスバーの上へ飛んでいる。結局、0-0のまま前半終了。シメオネ監督はハーフタイム、あまり効果的ではなかったビトロの代わりに前節に活躍を見せたアンヘル・コレアを出場させた。
後半開始後には、アトレティコがJ・フェリックスを中心とした猛攻を見せる。まず49分、J・フェリックスがモスケラの股を抜いて密集地帯を突破すると、マルコス・ジョレンテがフィニッシュまで持ち込んだがボールは枠の上へ。さらに58分には、J・フェリックスの巧みなスルーパスからルイス・スアレスが最終ラインを突破してGKアンドレス・フェルナンデスと1対1となったが、コースを切るウエスカ守護神を眼前にシュートを放つことはできなかった。シメオネ監督は62分、M・ジョレンテとL・スアレスをカラスコとジエゴ・コスタに代えた。
その一方でウエスカは57分、ロングボールを岡崎が必死に追いかけ、フェリペのオーバーヘッドでのクリアを強要。精度を欠いたクリアボールからフェレイロがシュートを放ったものの、これはGKオブラクの好守に逢った。ミチェル監督は69分にボルハ・ガルシア、そして岡崎との交代でラファ・ミル、オンティベロスを投入。岡崎は自チームがボールを保持すれば前線でマークを外す動きを繰り返し、さらに守備でもいつも通り懸命に走っていたが、ラ・リーガ1部初ゴールはまたもお預けとなった。
70分を過ぎると、焦りを募らせるアトレティコがさらなる猛攻を仕掛けるように。シメオネ監督は74分にサウールをコケに代えて攻勢を強めるが、フェリペのヘディングシュートが枠を外れ、コケのシュートが間一髪のところでガストン・シルバに弾かれるなど、ゴールを奪うまでには至らなかった。
アトレティコはその後も執拗に攻撃を仕掛け続けたが、ゴールに近い場所に11選手全員を置いたウエスカを相手になす術なし。J・フェリックスらが放っていくシュートは、ウエスカのいずれかの選手の足に当たって、枠内まで届かなかった。対して決死の守備を見せ続けるウエスカは、後半アディショナルタイムに仕掛けた速攻からラファ・ミルがボールを叩いたものの、オブラクの好守に阻まれてこちらもゴールならず。結局、試合はスコアレスのまま終了のホイッスルを迎え、勝ち点1を分け合っている。
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