明治安田生命J1リーグは5日、各地で最終節が行われた。
横浜F・マリノスの優勝で終えた今季のJ1。残留争いはジュビロ磐田と清水エスパルスの自動降格が決定。16位に入った京都サンガF.C.がJ1参入プレーオフの決勝で入れ替え戦を戦うことになった。
最終節時点で、首位横浜FMを勝ち点「2」差で追う2位の川崎フロンターレは、FC東京との『多摩川クラシコ』に臨んだ。試合は川崎が先制するも、GKチョン・ソンリョンが早々に退場するアクシデントが響いて点の取り合いに。しかし、75分に勝ち越し点を挙げて川崎が3-2で勝利した。
意地を見せた川崎だったが、横浜FMが神戸に勝利したために横浜FMのリーグ優勝が決定。川崎の3連覇の夢は途絶えることとなった。
主将の谷口彰悟は試合後、インタビューに応じ「この一戦に懸ける思いが、今日のサポーターの姿を見るとすごく伝わってきましたし、正直、震えました。僅かな望みでしたけど、優勝を目指して共に戦えたことは素晴らしい時間だったと思っています」と率直な思いを語った。
また、3連覇を逃したことについて聞かれると「これも全て、自分たちの力だなと。これを受け止めないと次には進めないですし、振り返れば今年はなかなか安定した戦いを見せられなかった、積み上げられるところで取りこぼしてしまったのは反省点だと思っています」と話し「試合が終わってみると、もっとああしておけば良かった、こうしておけば良かったと思うところはありますが、それではJリーグを優勝することは難しいということも理解しています。自分たちの力はまだまだ甘かったです」と、悔しさを滲ませた。
インタビューゾーンに立って以降目を赤らめ、涙を見せていた谷口。インタビュアーから涙の理由について聞かれると、時おり声をつまらせながら、以下のような思いを口にした。
「(涙は)悔しさです。この1戦を迎えるまでもそうですし、終わってからも自分がどのような感情になるのかは予想出来ていませんでした。やっぱり悔しい気持ちが1番に出てきます。勝ちたかったし、それだけ1年間僕らは積み上げて来たものがあったので、もっとみんなと喜びたかったなと思います」
最後に、11月末に控えるカタール・ワールドカップに招集され、世界の舞台へ臨むことついては「今はすぐには切り替えられないかもしれないですけど、次は日本代表として戦ってくるというところで、心と身体をもう一度鍛え直して、国民の皆さん全員にに応援してもらえるような戦いを見せて、結果を残していきたいと思っています。頑張ります」と意気込んでいる。
