2018-02-20-yokohamafm©Goal Japan

横浜FMの“変革第2章”…新指揮官の下、攻撃的スタイルで優勝目指す【J1戦力分析:横浜F・マリノス編】

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■開幕予想スタメン

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■指揮官交代で攻撃的スタイルへ転換

3年間指揮を執ったエリク・モンバエルツ監督からバトンを受け継いだのは、前オーストラリア代表監督のアンジェ・ポステコグルー監督だ。自身の哲学である『アタッキングフットボール』を新たなスタイルとして掲げ、ポゼッションを主体とした攻撃で主導権を握るサッカーを展開する。

指標となるのは横浜F・マリノスのプレーエリアだ。「自陣でボールを持っているだけではアタッキングフットボールとは呼べない。相手陣地でどれだけ長く時間を過ごして、そこで何ができるかがポイントになる」とポステコグルー監督の言葉は熱を帯びる。自陣ゴール前を固めて守るだけの消極的な姿勢は取らず、あくまでも相手ゴールを目指していく。

最終ラインを高く設定し、前線からのプレッシャーもスタート位置が高い。自陣には広大なスペースが生まれるためリスクもはらんでいるが、最終ラインの選手が数的同数で守ることをまったく厭わない。チームの固定観念から変えていく試みで、昨季とはスタイルが大きく変わるだろう。

■主力メンバーは大きく変わらず

もっとも、プレーする選手の顔ぶれに大きな変化はない。両サイドの齋藤学(川崎フロンターレ)とマルティノス(浦和レッズ)こそ移籍したが、その他の主力選手はこぞって残留。「監督交代の年なので選手を大幅に入れ替えるのはリスクがある」とアイザック・ドルスポーティングダイレクターが話したとおり、比較的静かなオフシーズンとなった。

1月17日に始動したチームは同20日から石垣島での一次キャンプをスタートさせ、4-3-3を基本システムにすることが明らかになった。各ポジションに最低2人ずつレギュラー候補がいる陣容で、ポステコグルー監督はスタイルの落とし込みに時間を割いている。

中心となる選手は開幕戦が行われる2月25日に40歳の誕生日を迎える中澤佑二だ。今季は2007年以来となるキャプテンの重責も背負い、名実ともにチームの顔となった。前述したように新監督は攻撃的なスタイルを提唱しているだけに、中澤にかかる負担は大きくなるかもしれない。しかし、だからこそ見せ場が増えるともいえる。危機察知能力の高さと卓越したシュートブロック技術でゴールを死守する。

中盤では昨季33試合に出場して自信を得た天野純がさらに進化したパフォーマンスを見せられるか。これまでトップ下やボランチを主戦場としていたが、今季はインサイドハーフの位置で起用される可能性が高い。持ち前の運動量や機動力を生かしやすいポジションで、あとは違いを生み出すのみ。今季は体幹トレーニングなどで肉体改造に取り組んでおり、相手ゴールに近い位置でその成果を発揮したい。

前線に目を移すと、やはり両ウイングの人選に注目が集まる。複数の候補がいる中で誰が指揮官の信頼を勝ち取るか。キャンプ終了時点で当確ランプのついた選手は見当たらず、開幕直前まで誰がピッチに立つか分からない。対してセンターフォワードは伊藤翔が昨季終盤の好調を維持している。練習試合で得点を量産しているように体にキレがあり、負傷離脱する時間の長かった昨季の雪辱に燃えている。昨季10得点を挙げたウーゴ・ヴィエイラも健在で、ストライカー争いは熾烈を極めている。

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■課題は散見も指揮官はチームの成長に自信

チームは石垣島キャンプを経て、宮崎で二次キャンプを実施。新スタイルのブラッシュアップを試みる過程でJ2の徳島ヴォルティスやアビスパ福岡と練習試合を行った。いずれもJ2トップクラスの力を持つチームで、始動から約3週間の時点で現在地を図るには格好の相手だった。

その2試合ではビルドアップの課題を露呈した。GKからスタートするパス回しが相手のプレッシャーによって分断され、アタッキングエリアまでボールが進まない。決定機どころかシュートチャンスすら作れない内容に暗雲立ち込めたかに思えた。

しかし指揮官は意に介していない。「これもプロセスの一つだ」と一笑に付し、チームがこれからどう変化していくかを楽しみにしていた。そして「選手たちはまだ考えながら動いている。これがオートマティックになって人とボールが動いていけばポジショニングにも自由が与えられるだろう」と見通しを語った。

開幕戦は一つの指標となるゲームだが、ポステコグルー監督はシーズン全体を通してチーム作りを進める。横浜FMはシーズン開幕後もアップグレードを繰り返し、徐々に強くなっていく。そんな青写真を描いているのだろう。

一方で、今季はクラブとして『優勝』を目標として公言している。そのためには開幕からのスタートダッシュが欠かせないが、開幕戦で昨季3位のセレッソ大阪、第2節で昨季4位の柏レイソルと対戦する厳しい日程だ。目標達成のために結果と手応えがほしいシーズン立ち上がりである。

新スタイル完成には時間と辛抱が必要になる。目指しているアタッキングフットボールは一朝一夕では完成せず、産みの苦しみを伴う局面が訪れるかもしれない。そんな時でもチームが一体感を持って同じ方向に進まなければ、優勝には手が届かない。

横浜F・マリノスにとって変革第2章となるシーズンが幕を開ける。

写真・文=藤井雅彦

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