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昨季は残留争いも…今季は一転して優勝目前。横浜FMの強さはどこにある?

 前節、松本山雅FCを下し、ついに首位に浮上した横浜F・マリノス。15年ぶりの優勝に向けてあと一歩に迫るなか、今節は王者・川崎フロンターレとの重要な一戦に臨む。この大一番を前に、クラブのレジェンドである水沼貴史氏と中澤佑二氏が、DAZN(ダゾーン)の『Jリーグプレビューショー』に登場。横浜FMの今季の強さに迫るとともに、川崎F戦の見どころを語っている。

■ふたりが挙げる躍進のキーマンは喜田とチアゴ

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 2年目を迎えたアンジェ・ポステコグルー監督のもと、革新的な攻撃サッカーで、今季の明治安田生命J1リーグを席巻する横浜FM。クラブのOBである水沼氏は、今季のチームの印象を、次のように語る。

 「サッカー自体は見ていて楽しいですよね。マリノスって、伝統的に守備が強いというイメージがあると思うんですが、元々、日産時代は攻撃的だった。攻撃的なサッカーでここまできているのは、元に戻って来たなという印象。OBとしては、ぜひチャンピオンになってほしいという気持ちはあります」

以下に続く

 昨季までチームに在籍していた中澤氏は、継続力が今季の躍進につながっていると指摘する。

 「昨年はなかなか今やっているサッカーが上手くいかなくて、苦しい思いをした。そのなかで変わらず続けていくんだという強い気持ちを持って臨んだ結果、今の順位にいるんだと思います。やっている選手たちは苦労したと思いますけど、本当に頑張っていますね」

 攻撃力がクローズアップされる横浜FMだが、2人が躍進のキーマンに挙げたのは、いずれも守備的な選手だった。水沼氏が高く評価するのはボランチの喜田拓也だ。

 「真ん中でリーダーシップを発揮して、前と後ろのつなぎ役にもなる。プライマリー(ジュニアチーム)出身で試合に出ているのは喜田くらい。そういう部分でも『俺は生粋のマリノスだ』という思いが強いと思う」

 そして中澤氏は、自身と同じCBであるチアゴ・マルチンスを手放しで称賛する。

 「チアゴはなかなか出てこないセンターバックだと思いますよ。あのサイズであのスピードがある。彼の存在なくして今のマリノスのサッカーはできないっていうくらい存在は大きい。後ろのボールは、GKよりもチアゴが全部処理できる。スピードでしっかり対応できるのは大きいかなと思います」

■川崎F戦のポイントは「ハイプレス」と「背後のスペース」

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 今季初めて首位の立場で迎える33節は、ディフェンディング・チャンピオンの川崎Fと対戦する。アウェイの等々力では2015年を最後に勝てておらず、苦手とするチームでもある。

 中澤氏は自身の対戦経験を踏まえ、川崎F対策を次のように明かした。

 「フロンターレに勝った時は、結構ハイプレスだった。相手にボールを握らせないで、ガチャっとボールを取って、速く攻める。今回もマリノスはハイプレスだと思うので、いい形でボールを取れれば、勝てるかなと思います」

 そしてカギを握るのは喜田だという。

 「核となるプレーヤーに対するマークが非常に鋭い。今は(中村)憲剛がケガでいないので、大島(僚太)になるのかなと。彼に自由にボールを持たせないように、(喜田が)激しくプレッシャーをかけるんじゃないかなと思います。喜田選手の働きがマリノスの勝敗がどっちに転がるかというところの大きな割合を占めるかなと思います」

 一方で水沼氏は「背後のスペース」をキーワードに挙げ、この大一番を展望している。

 「お互いのディフェンスラインの背後のスペースをどちらが上手くつけるかだと思います。後ろに重心を置いてサッカーするチームではないので。フロンターレがある程度後ろにスペースをあけながらコンパクトにやってくるようだと、マリノスはそこを上手く突いていくはず。背後を取れる選手がいるっていうのが、今のマリノスの強みですから」

 15年ぶりのリーグ制覇を射程に捉えるなか、選手たちは今、どのような心境にあるのか。喜田はタイトルへの強い思いを次のように語った。

 「みんなでそこ(優勝)だけを目指して取り組んできた。そこにかけてきた時間や姿勢みたいなものが報われるべきだと思うので、死に物狂いで取りに行きたい。まずは次の川崎F戦で勝たないことには、話にはならないのでそこだけを考えて臨みたいと思います」

 また、仲川輝人もリーグ制覇への自信を見せる。

 「チームの一体感があるので、この勢いを残り二つにぶつけて、2連勝して、しっかり優勝したいと思います」

 横浜FMの未来を大きく左右する川崎F戦は、果たしていかなる決着を見るのか。運命の一戦は30日の14時にキックオフされる。

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