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仙台、目標はトップ5入り…「真」の力を身につけ上位進出を狙う【J1戦力分析:ベガルタ仙台編】

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■開幕予想スタメン

2018-02-20-Sendai©Goal Japan

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■“仙台スタイル”の構築でトップ5へ

内容面でつかんでいる手応えを、結果に反映させることができるか。2018年のベガルタ仙台は、今まで以上に、それが問われている。

2014年4月から指揮を執る渡邉晋監督は、長い時間をかけて現在のチームの組織を作り上げてきた。選手の出入りがあって連係に時間がかかったり、Jリーグの現状に合わせて戦術をアップデートさせる過程で結果が出せない時期を経験したりと、少なからず苦しいときもあったが、ベースは着実に強化されている。

現在の仙台は3-4-2-1を基本フォーメーションとして、状況に応じて流動的にポジションを変えながらパスワークを展開。守備においては相手陣内でのボール奪取を最優先事項としながら、状況によっては自陣で三段構えの守備ブロックを構築することも辞さない。高い位置での即時奪還のためプレッシャーをかける選手と自陣ゴール前を固める選手の人数のバランスや立ち位置も、戦況によって柔軟に変えることが求められる。

この“仙台スタイル”を構築することで、攻守ともに主導権を握り、勝利という結果に結びつけることが理想だ。チームの規模や過去の実績を考えればかなり難しい挑戦ではあるが、仙台はコツコツとその努力を続け、昨季の秋頃には試合内容も向上。若手選手の台頭もあってチームの総合力も上がり、クラブ史上初めてJリーグYBCルヴァンカップのベスト4という結果を残すことができた。

しかし、いくらパス成功率が上がり、ボール支配率が高まったとしても、結果を出せなければその“仙台スタイル”構築の成果が出ていると言い切るのは難しい。まずは、明治安田生命J1リーグ戦において、昨季まで2年連続で12位に終わったところから大きく浮上したいところ。そして、果たせなかったルヴァンカップのタイトルや、2年連続で2回戦敗退に終わった天皇杯のタイトルも視野に入れて、チーム作りを進めたい。渡邉監督はキャンプを前に、今季のチームが目指す目標を「リーグ戦ではトップ5、カップ戦でのファイナリスト」と定め、そこに向かって一歩一歩進んでいくことを誓った。

■昨季の主力が残留…新戦力の加入で厚みも

昨季の主力のほとんどが仙台に残留し、継続的にスタイルを作り上げることを選択。その上で、さらに高いレベルで戦術を実践できるような新戦力が新たに加わった。

ポジションごとに戦力を見ていきたい。まずGKでは、昨季に引き続きシュミット・ダニエルと関憲太郎の先発争いが激しくなりそうだ。昨季途中からレギュラーをつかんだシュミットは守備範囲の広さに加え、高いパス能力に裏打ちされた攻撃の選択肢の多さが武器。関は機動力と反応の速さが武器で、それに加えこのスタイルの中でフィード能力も年々高まっている。新戦力でリーチの長さが光る川浪吾郎や、しなやかな動きのセービングのイ・ユノも彼らとともに先発を争う。

守備的なポジションでは昨季にリーグで5番目に多かった53失点という数字を減らすことが求められる。昨季途中から3バックの中央で主にプレーする大岩一貴は、仙台移籍後の2シーズンで着々と成長を続け、対人守備の強さやカバーリングといった個人の強さだけでなく、周囲を動かすコーチングや、状況に応じたポジショニングといった連動性に関わる部分でも大きく成長を遂げた。彼を中心に、空中戦に強い平岡康裕や、パスカットから素早く攻撃の第一歩となるパスを出せる椎橋慧也が最終ラインでチームを支える。ここにガンバ大阪でタイトル争いを経験してきた金正也が加わり、3バックの組み合わせにも注目が集まる。

中盤のポジションは、長短のパスワークの中でフリーの選手を作る上で重要なところ。特にボランチはその結節点として重要で、昨季の主力である三田啓貴(ヴィッセル神戸)が抜けた穴を埋めるだけでなく、それ以上の機能性が求められる。キャンプ中では多くの組み合わせが試された。昨季途中からボランチでの出場が増えた奥埜博亮を軸に、昨季はFC岐阜でパスワークの中心となっていた庄司悦大や、ボール奪取能力の高い富田晋伍が争う。また、10日の練習試合・サンフレッチェ広島戦では、最終ラインの候補でもある新戦力の板倉滉がこのポジションでプレーし、まずまずのパフォーマンスを見せた。本人も「もっと味方だけでなく相手との位置関係もしっかり見て、(攻撃の)選択肢を増やしていきたい」とボランチでのプレーに意欲的だ。

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■激戦区の1.5列目、最前線にも新たなオプション

ウイングバックは、大外でフリーとなって決定機を演出できる選手がそろう。古林将太や永戸勝也といった球種の豊富なクロスを得意とする選手が代表的だが、自らボールを運んで相手を抜き去る中野嘉大や、絶え間なくサイドを上下動して相手を振り回す蜂須賀孝治のような選手もおり、攻撃に彩りを加える。

1.5列目のシャドーストライカーは激戦区だ。昨季は野津田岳人や西村拓真が、その運動量とフリーのスペースに抜け出す力を活かして終盤戦の先発に定着したが、彼らとて安泰ではない。新戦力の阿部拓馬はゴールに向かうプレーと相手のマークを外すプレーの判断が素早く、練習試合でも連続ゴールを記録。「まだまだ動きの質を高め、チャンスを増やしたい」と、さらに状態を上げて、仙台の新たな武器となることを目指す。また、昨季にけがで苦しんだ梁勇基や金久保順も、今季に復活をかける。

最前線の1トップは、昨季に10ゴールを挙げた石原直樹が中心だ。ゴールだけでなく前線からのプレッシャーなどでもチームに貢献する石原の存在は大きいが、彼だけでなく攻撃に幅を付けられる人材も加わった。ルーキーのジャーメイン良は昨季既にJFA・Jリーグ特別指定選手としてJ1の舞台を踏んでおり、そのスピードを生かしてJ1初ゴールが期待される。ブラジルからの新戦力・ラファエルソンも10日に練習試合で実戦デビューを果たし、渡邉監督に「ボールがおさまるし、多くのことができる」と好評価を得た。本人は「ヘディングも得意」とアピールしており、仙台の新たな得点源となりうる存在だ。

こうした選手たちが噛み合った攻守の機能性は、既に昨季から、噛み合ったときには観客を沸かせる魅力を持つ。そして仙台は、この機能性をより多くの勝利につなげるための2018年にしようとしている。今季のスローガンは前年に続いて「Be STRONG」を採用。その上で「興せ、『シン』の力を」という副題が加わった。「真」の力を身につけ、結果を出すことが出すことができるか。楽しみな2018シーズンになりそうだ。

写真・文=板垣晴朗

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