かつてミランやユヴェントス、レアル・マドリーなどの監督を歴任したファビオ・カペッロ氏が、FWラウタロ・マルティネスのバルセロナ移籍に否定的な見解を示した。
昨年から絶えず騒がれ続けているラウタロの去就。インテルで今季16ゴールを奪うなど飛躍的な成長を見せる22歳アルゼンチン代表だが、バルセロナが獲得に動いていることが判明。本人には年俸1000万ユーロ(約12億円)をオファーする準備があることが『Goal』の取材で明らかとなっており、その他選手のトレードなど、様々な可能性が報じられている。
ラウタロの代理人も「可能性はとても大きい。レオ(リオネル・メッシ)がいるというのは、彼の移籍の意欲を強くするものだろう」と本人もバルセロナ行きを望んでいると見られており、今夏の移籍は濃厚と予想される。
しかし、カペッロ氏は当面の間インテルでプレーすべきだと考えているようだ。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に対し、アントニオ・コンテ監督の下での方が成長につながると語っている。
「もし私なら、インテルに残るだろう。バルセロナに行けば、おそらく控え選手になるからね」
現在バルセロナにはメッシの他、ルイス・スアレス、アントワーヌ・グリーズマン、ウスマン・デンベレら多数のアタッカーが所属。さらに来季はフィリペ・コウチーニョが期限付き移籍から復帰し、またネイマール獲得の噂もある。上記の中で放出される選手もいるかもしれないが、いずれにせよ激しいポジション争いは必至。カペッロ氏は、レギュラーで継続的にプレーすべきと考えている。
なおカペッロ氏は、新型コロナウイルスの影響で中断したことにより、多くのクラブが財政的に苦しい状況に陥ったことにも言及。移籍市場に「革命が起きる」と語った。
「財政面では、スペインのクラブで唯一レアル・マドリーだけがこのパンデミックの影響を受けないだろう。バルセロナやアトレティコ・マドリーは多大な被害を受ける」
「市場に革命が起きるだろうね。(最近の)移籍金は不条理だ。もっと合理的な水準へと戻るだろう。システムを修正するためには優秀なマネージャーが必要となり、エゴイズムは致命的となる」
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