レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は、監督業を長く続けることを考えていないようだ。
28日のラ・リーガ第32節、アウェーでのエスパニョール戦を前に会見に臨んだジダン監督は、自身の指導者としての展望について言及。このままずっと、監督業に従事する考えがないことを明かしている。
「20年も監督を続ける気はない。その前に引退するよ。私は一般的な監督とはまた違うから、あらゆることが起こり得るがね」
「私はずっとそういう人間だった。20年と言ったが、実際どのくらいになるかは分からない。日々を生きる私はプランというものを持っていないんだ。私は日々から刺激とモチベーションを与えられている。自分の頭は、いつも選手としての考えを持ち続けてきた。ほぼ18年にわたって、選手として過ごしてきたわけだからね。選手時代、監督になるのかと質問されたときにはノーと言ったが、今の自分を見てみてくれ。ただ(監督業は)本当に消耗が激しい。20年も続けることは、間違いなくない」
また選手ジダン、監督ジダンのどちらが優れているかを問われると、こう返答した。
「監督としての私より、選手としての私の方が優れていた。もちろんだ。私より素晴らしい選手たちもいたが、自分が成し遂げたことには満足している。何より、レアル・マドリーでキャリアを終えられたことがね」
ジダン監督はその一方で、現代フットボールで最も重要なこととして、守備面を挙げている。
「私はフットボールをしっかりプレーするということを好んでいる。だが、今日では守備面が最も重要だ。守備は4~5選手で行うものではなく、全員で取り組むべき、チームとして示す姿勢となる。成功をつかむためにはとても重要なこと。それが事実なんだよ」
レアル・マドリーの監督は、いつまで続ける考えなのだろうか。
「私はこのクラブにいられる、練習を指導できるという幸運を手にした。ただ、運について話すのは好きじゃない。結局、人生は運の問題ではなく、自分が行なっていることを信じること、自分たちが持ち合わせているものを楽しむことにあるのだから。しかし最高の選手たちを指導できる運に恵まれた、とは言うことができる。世界最高のクラブにいれば、最高の選手たちがいるわけで、そのことは存分に楽しんでいるよ。私が最も楽しいと思っていることは練習だ。練習は本当にすごい」
「自分の未来について、別に何かを解釈する必要はない。今ある現実は、私が世界最高のチームにいて、気分良く過ごせているということだ。今後、何が起こるかに考えを巡らせることはない。ここでは一試合でも落とせば批判を受けることなる。それは絶対に変わらない。私たちはまだ何かを勝ち取ったわけではないし、だから選手たちには『力強く働かなければならない』と言っている。それが違いを生み出すんだ。私たちは私たちがコントロールできることだけに集中している。自分の将来については、その範疇の外にあるのだから」
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