アーセナルのミケル・アルテタ監督は、プレミアリーグ開幕戦の勝利を喜んでいる。
過去2シーズン連続で2位に終わっていたアーセナル。21年ぶりのリーグタイトルを目指す今季の開幕戦は、本拠地エミレーツ・スタジアムにウォルヴァーハンプトンを迎えた。25分にカイ・ハヴァーツがヘッドを決めると、74分にはブカヨ・サカが得意の形から強烈なシュートで追加点。ピンチもあったがGKダビド・ラヤのファインセーブなどで切り抜け、2-0で勝利を飾っている。
白星発進を決めたアーセナルだが、アルテタ監督は会見で「特に前半は本当に良かったね。アグレッシブで激しく、攻撃への意思も感じられ、スピードもあった。ゴールも決められたしね。だが、2~3点奪うべきだったと思うし、そうできればもっと違う展開になっていたはずだ。後半はパスがずさんな時もあった。コントロールできない時間帯もね」と、一定の満足感は示しつつも課題を指摘した。
「やる気云々ではなく、(チームの成長は)プレー方法や結果で示していく必要がある。今日は開幕戦で、難しい相手だった。どう対応するかは想定しきれないこともある。それでも2点を奪い、クリーンシートで勝利だ。仕事は完了したよ」
なおアルテタ監督は、プレシーズン中に「プレミアリーグで優勝するために必要なことは?」と問われ、「114ポイント(全勝)だ」と答えていた。この件について開幕戦後に改めて問われた指揮官は、以下のように答えている。
「『プレミアリーグで確実に優勝するために何が必要?』と聞かれて確かにそう言ったけど、絶対に達成しなければいけないという意味ではないよ。開幕戦の後でこれについて話すのはあんまり意味がないと思う。これは今シーズンの新しい物語であり、それが美しい物語であることを願っている。今日はその第1章。美しい物語をいくつか描いて、それほど美しくないものにも備えつつ、できる限り最高の方法で応えよう」
開幕戦を勝利で飾ったアーセナル。24日に控える次節の相手は、昨シーズンにダブルを喫したアストン・ヴィラだ。



