アル・ナスルは、ジョアン・フェリックスの獲得を発表した。
若くしてベンフィカで注目を集めたフェリックスは、2019年夏にクラブ史上最高額でアトレティコ・マドリーに加入。一時的に輝きを放つこともあったが、ディエゴ・シメオネ監督の主力にはなり切れず、移籍金に見合う活躍には至らず。その後、3年半後の2023年冬からはチェルシーやバルセロナに期限付き移籍し、2024年夏にチェルシーに完全移籍。しかし、チームに定着できず、今冬からミランに期限付きで加入した。
今夏には期限付き移籍満了に伴ってミランからチェルシーに帰還するも、優勝したFIFAクラブワールドカップではメンバー外になるなど、エンツォ・マレスカ監督の構想外に。今夏には再び新天地を求めることが濃厚となり、古巣ベンフィカに帰還する可能性も浮上していた。
しかし、フェリックスに対して強い関心を寄せたのがアル・ナスル。ポルトガル代表のチームメイト、クリスティアーノ・ロナウドやポルトガル人指揮官ジョルジェ・ジェズス監督が就任したサウジアラビアの強豪が獲得に乗り出す。交渉は順調に進み、クラブ間合意に至り、同選手がオーストリアの合宿地に姿を現したことが報じられていた。
そして29日、アル・ナスルはフェリックスの獲得を発表。両者は2027年夏までの2年契約を締結した。また、ファブリツィオ・ロマーノ氏によると、移籍金は3000万ユーロ(約51億円)に上り、ボーナスやセルオン条項を含めると、最大で5000万ユーロ(約86億円)になると伝えられている。
近年大幅にプレー時間を減らし、ポルトガル代表として出場することが期待される来夏のワールドカップのためにも再起が求められるフェリックスは「僕は喜びを広げるためにここにいる。一緒に勝利を手にしよう」とコメントした。
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