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このカードは何が起こっても不思議ではない。柏vs川崎F、主導権争いが勝負を分ける【ルヴァン杯準決勝第2戦プレビュー】

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2点の差が第2戦にどんな影響を与えるのか。第1戦はホームの川崎フロンターレが前半のうちに2得点を奪い、後半、柏レイソルの反撃を受けるも3-1の勝利を収めた。しかし、試合内容は前半と後半でまるで逆の展開だった。第2戦も柏、川崎Fと攻撃力に長ける両チームの主導権争いが明暗を分けることになりそうだ。

文=菊地正典

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    太陽王は、2点差も意に介さない

    第1戦を1-3で落とそうが、柏は決勝進出をまったくあきらめていない。

    試合後、ゴール裏のサポーターたちは選手たちを熱く後押しした。選手たちを迎える際の、ざわざわとした様子はむしろ一人ひとりが思いをぶつけていることを感じさせ、その後、一体となって「すべてをかけて テッペン勝ち取れ」と激励するチャントは圧巻だった。

    ゲームキャプテンを務めた犬飼智也は、「いやあ…」とその光景を思い出すように遠い目をしながら少し間を空けると、「信じてくれているんだなと感じるので、応えたい」と言葉に力を込めた。「選手たちが下を向いている場合じゃない」と話した仲間隼斗の表情は凛としていた。

    点を取るしかないが、シーズンを通して攻撃サッカーを展開してきた柏には「2点、3点と取れる自信がある」(犬飼)。

    点を取るうえで第2戦のキープレーヤーになるのは、垣田裕暉だ。第1戦の前半はペースを握られたぶん、持ち味を発揮する場面は限られたが、前線からのプレスと走力、ほぼミスのないポストプレー、第1戦のゴールシーンでも相手にとってイヤな場所を取っていたポジショニングとリカルドサッカーの最前線に欠かせない。

    連戦であることと、どんな形でもまず点を取りにいくことを考えれば細谷真大をスタメンに送る選択肢もあるはずだが、延長戦も十分ありえるなか、まずは垣田で普段どおりのサッカーを展開しながらゴールを重ねたい。準々決勝では2戦ともにゴールを決めてきたストライカーが躍動すれば、試合終了後に日立台で歓喜するのが柏であっても不思議ではない。

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    川崎Fはいかなる試合運びを選ぶか

    2点をリードしている川崎Fは、むしろ試合運びの選択が難しい。第1戦では開始早々の10分、山本悠樹が試合の立ち上がりであること、前が空いたことから積極的にミドルシュートを狙うと、相手に「ちょっと当たってラッキー」(山本)な形ではあったが、先制に成功。その後もハイプレスとローブロックの判断、セカンドボールの奪取で試合を支配した。

    一方、後半は「立ち上がりから相手に対して受けに回る流れになったのがよくなかった」(山本)。2点のリードを奪ったことは影響したはずであり、1点を返されても公式戦ここ11戦で11ゴールと脅威の得点力を発揮している伊藤達哉がゴールを決めて2点差に戻したのだから、後半の戦いも結果として正解と言えるかもしれない。

    ただ、後半のような戦いが90分続くとなると耐えるべき時間が長すぎる。

    何よりも大事なことはチームとして意思を統一させることだが、「戦術、戦略といった監督以下(スタッフと)準備しているものを当てられた」(長谷部茂利監督)第1戦の前半同様、自分たち主導で進められる時間をできるだけ長くするのが理想だろう。

    その点でカギを握るのは、脇坂泰斗だ。ピッチにいるかいないか、攻撃面で大きな影響を与えるのが山本であれば、脇坂は守備面でチームに大きな影響を与える。

    攻撃面の技術力や判断力が脇坂の最大の武器ではあるが、守備時にはFWと並んでプレスのスイッチ役もこなす。実際、第1戦の2点目は脇坂の素早い切り替えとプレスが相手のミスを誘い、ファンウェルメスケルケン際のスーパーゴールが決まっている。

    脇坂の守備がチーム全体のプレー位置を変えると言っても過言ではない。第1戦を終えて「守り切るという考えはあまり好きじゃないし、もっと敵陣でプレーできるようにしたい」というキャプテンの思惑どおりになれば、川崎Fはリードを保てるはずだ。

    柏には90分で2点を取る力、川崎Fにはリードを守り、広げさえできる力がある。何が起こっても不思議ではない。

    決勝進出の行方が決まる“後半”も見応え十分の試合が展開されることは間違いない。

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