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チャビが明かすバルセロナ時代の苦悩「愛情が判断を曇らせたのも事実」…今夏に監督復帰へ!「国やリーグは関係ない」

元バルセロナ指揮官チャビ・エルナンデス氏が、『France Football』のインタビューで今後について語った。

現役時代にバルセロナで公式戦767試合に出場、4度のチャンピオンズリーグ制覇や8度のラ・リーガ優勝など“黄金期”を支えたチャビ氏。引退後は指導者の道へと進むと、アル・サッド(カタール)を経て、2021年11月から古巣バルセロナの指揮官に就任した。

バルセロナでは143試合を指揮したチャビ氏だが、2022-23シーズンにラ・リーガ優勝に導いたものの、翌シーズンは苦しい戦いを強いられることに。シーズン中に退任の意思を明かすと、一時は退任を撤回したものの、最終的に2023-24シーズン終了後にクラブを去っている。

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    来季から監督復帰へ

    そんなチャビ氏だが、来シーズンから現場に復帰する意欲があるようだ。『France Football』で以下のように語っている。

    「夏にはピッチサイドに戻るよ。今は休暇を楽しんでいるけど、監督に復帰したい。今季はリーグ・アン、特にパリ・サンジェルマン(PSG)やモナコ、リール、ブレスト、マルセイユなどの試合をよく見ているよ。ルイス・エンリケやロベルト・デ・ゼルビの戦術的なアプローチを見るのは本当に興味深いね」

    「これまではペップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)、アルネ・スロット(リヴァプール)、ヴァンサン・コンパニ(バイエルン)、シャビ・アロンソ(レヴァークーゼン)、ミケル・アルテタ(アーセナル)が率いるチームを注意深くチェックしてきた。トッテナムやニューカッスル、ヌーノが指揮するノッティンガム・フォレストもすごく面白いよ」

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    最も影響を受けた人物

    現役時代からサッカーにおける確固たる自身の哲学を度々口にしてきたチャビ氏。そんな45歳指揮官は、最も影響を受けた人物を明かしている。

    「私の哲学は、ヨハン・クライフの影響を強く受けている。プレッシャー、ポゼッション、ポジショニング、プレジャー(歓喜)という4つの原則を中心としつつ、これに5つ目の要素であるパッションを加えたんだ」

    「監督としての目標は明確だよ。チャンピオンズリーグ、EURO、ワールドカップで優勝したい。国やリーグにこだわりはあるかって? いや、すべてを受け入れるよ」

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    バルセロナの指揮官として

    またチャビ氏は、指揮官としてバルセロナで過ごした時間を回想。愛する古巣で頭を悩ませた過去も告白している。

    「2021年11月に引き受けるまで、バルセロナは2度も声をかけてくれた。最初は準備ができていないと感じて断ったが、アル・サッドで2年を過ごした後、準備が整ったんだ」

    「そうだね、バルサへの愛情が判断を曇らせることがあったのは事実だよ。感傷的になりすぎたかもしれない。それでも、素晴らしい経験だった。困難な状況だったが、リーグタイトルとスーパーカップを手にしたんだからね」

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    変わらぬ愛情

    これまで選手や監督として数々のタイトルを獲得したほか、レジェンドクラスの選手ともプレーしてきたチャビ氏。最も印象深い思い出を問われると、以下のように答えた。

    「レジェンドたちと一緒にプレーしたことに加え、困難な移行期を通してクラブを指揮するまで、バルセロナとの深いつながりはいつだって特別だ。これから新たな挑戦を求めたとしても、バルサへの愛情は永遠に消えないよ」

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