(C)Getty Imagesパリ・サンジェルマンFWリオネル・メッシの去就について報じられた。
2021年にバルセロナを退団し、PSGに加入したメッシ。これまで公式戦71試合で31ゴール34アシストの活躍を見せていた。しかし、先日のサウジアラビア訪問が無許可だったとして2週間の活動停止処分を受けることに。この訪問を問題視したPSG側は、メッシとの間に結ばれていた1年間の延長オプションを行使しないことを決断したとも報じられていた。
『The Athletic』がメッシについての特集を行い、今後アルゼンチン代表のレジェンドに起こりうる4つの可能性を紹介した。まず、その内の一つである残留については来季のPSGのスポーツプロジェクトにメッシの居場所はないようだと報道。
PSGはキリアン・エンバペを中心とした育成に力を入れ、フランスのサッカー界に存在する多くの才能を活用したいと考えており、それは"きらびやかさ"と"ビッグネーム"を重視することに終止符を打つことを意味し、メッシとの関係を断ち切る意思も意味していると指摘した。
Getty下部組織時代から過ごしたクラブへの帰還については「これは確かにバルセロナのジョアン・ラポルタ会長の夢」ではあるものの「その思いが現実になるまでには、まだ多くのことが起こらなければならない」とのこと。
バルセロナの財政難を考えると、メッシの復帰の可能性について推測することすら無謀に感じられているようだ。
現時点でクラブはリーグが設定した年俸の上限を上回っている状況。ガビ、ロナルド・アラウホ、アレハンドロ・バルデ、マルコス・アロンソ、セルジ・ロベルトの新契約をリーグの給与規定で登録できていないと伝えられている。
それでも、元チームメイトで現指揮官のチャビ・エルナンデス監督を筆頭とするコーチングスタッフは、メッシがクラブで「ラストダンス」をしてくれることを望んでいるという。
『The Athletic』は「メッシとの契約は不可能に思える」と結論付けるも「バルセロナの多くの人々は、この契約が最終的に実現すると信じている。しかし、ここはバルセロナだ。何が起きてもおかしくない」とまとめている。
Saudi Tourism Authority/GOALまず、今回騒動となったメッシのサウジアラビア訪問は、サウジアラビアが国際観光を促進するためにメッシと結んだスポンサー契約によるものである模様。選手がそこでサッカーをしたいと思うことを自動的に意味するものではないという。
そして、メッシ本人はヨーロッパにとどまり、2024年にアメリカで開催される次のコパ・アメリカに向けて、トップレベルでパフォーマンスを続けることを望んでいることも報道。
サウジアラビアへの移籍が筆頭に挙げられているのは、ヨーロッパで選べるプロジェクトが少ないことが主な理由であるとのこと。PSGが選択肢から外された今、バルセロナだけがメッシへの正当な関心を持っているようだ。
また、メッシがサウジアラビアでのキャリアを全うするためには、年間4億ユーロ（約600億円）もの資金が必要な模様だ。
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Gettyメジャーリーグサッカー（MLS）界では、メッシがいつかマイアミに加わることは、長い間、公然の秘密のようなものとみなされてきたという。しかし、『The Athletic』はクラブはその「いつか」が今夏であることを望んでいると指摘した。
マイアミは、デヴィット・ベッカム氏とともに共同経営するホセ・マス兄弟が交渉を主導し、メッシの父、ホルヘとも何度もミーティングが行われていたとのこと。
メッシはマイアミに家を持ち、定期的に南フロリダでオフを過ごしていることから、加入の可能性が取り沙汰されている。また、マイアミにはメッシのためのロースタースペースが用意されており、セルヒオ・ブスケッツのような選手を加えるためのスペースをさらに確保することもできるようだ。
MLSのコミッショナーであるドン・ガーバー氏は、3月に『The Athletic』に対し、「実現には創造的な取引が必要になりそうだが、リーグとインテル・マイアミは、メッシを獲得するために適切な補償パッケージを見つけるために柔軟に対応することを望んでいる」と述べていた。
