Dream Team Chelsea

GOAL選定チェルシーのドリームチーム:ランパード、ドログバ、テリーら同世代揃う

チェルシーは21世紀に最も成功したイングランドのクラブの一つであり、ロマン・アブラモビッチ時代には、まさに大陸の巨人へと変貌を遂げた。5度のプレミアリーグ優勝と2つのチャンピオンズリーグ獲得、そしてFAカップ優勝は、その事実を際立たせている。

しかし、チェルシーにはアブラモビッチ就任以前から、魔法のような瞬間があった。1955年に初のイングランドタイトルを獲得し、1971年と1998年にはUEFAカップウィナーズカップを制覇している。

チェルシーの青いシャツを着た絶対的なレジェンドも長年に渡っている。ロン・ハリス、ボビー・タンブリング、ケリー・ディクソン、ピーター・ボネッティなどがスタンフォード・ブリッジの寵児だった一方で、ジミー・フロイド・ハッセルバインク、フランク・ランパード、ディディエ・ドログバ、ジョン・テリー、エデン・アザールは21世紀のチェルシーの歴史に名を残すスーパースターたちであった。つまり、チェルシーファンには長年に渡って数多くのヒーローが存在する。

しかし、GOALが選ぶチェルシー史上最高のチームに名を連ねることができるのは、たった11人だ。

  • Petr Cech ChelseaGetty Images

    GK:ペトル・チェフ

    ペトル・チェフはチェルシーで494試合に出場し、数々の栄冠に貢献したレジェンドである。しかし、ベストチームのGKとして彼を選んだのは、それほど簡単なことではなかった。

    1959年から1979年までの約20年間をチェルシーで過ごしたピーター・ボネッティを無視することは簡単ではなかったのだ。しかし、チェルシーでチェフが享受した成功の大きさは、驚異的なものだった。

    チェコ出身のこの選手は、4度のプレミアリーグ優勝、2012年のチャンピオンズリーグ優勝、ヨーロッパリーグ優勝で重要な役割を果たした。また、FAカップを4回優勝し、プレミアリーグのゴールデングローブ賞も3回受賞している。

    チェルシードリームチームNo.1はチェフである。

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  • 20220507 Cesar AzpilicuetaGetty Images

    RB:セサル・アスピリクエタ

    チェルシーの現キャプテンは、右サイドバックとして自動的に選ばれる。ブラニスラフ・イヴァノビッチもその座を狙えるが、アスピリクエタは10年間、全コンペティションで約500試合に出場し、その模範的な働きによって、このポジションを獲得したと言ってよいだろう。

    このスペイン人選手は、プレミアリーグで2回、FAカップで1回、ヨーロッパリーグで2回のトロフィーを獲得している。さらに重要なのは、アスピリクエタがチェルシーを2020-21シーズンのチャンピオンズリーグで優勝に導いたことだ。

    チェルシーのシャツを誇りを持って着ていた信頼できるDF、アスピリクエタが選ばれるのは当然だろう。

  • 20211226 John TerryGetty Images

    CB:ジョン・テリー

    キャプテン。リーダー。レジェンド。チェルシーの選手でこの表現がぴったりな選手がいるとすれば、それはジョン・テリーである。このCBの戦士は、その世代で最も偉大なDFの一人とみなされていた。

    チェルシーユース出身のテリーは、ブルーズで700試合以上に出場し、トロフィーを多数獲得した。強力なタックルと威圧的なプレースタイルで知られる無骨なDFであるテリーは、まさに模範となるべきキャプテンであった。

    また、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグでも優勝を果たした。

  • Ron Harris George Best Chelsea Manchester UnitedGetty Images

    CB:ロン・ハリス

    チェルシーの歴代出場記録は795試合だが、ロン・ハリスが究極のチームに選ばれた理由は、試合数だけではあるまい。彼は60年代から70年代にかけてクラブの顔として、その粘り強さと献身的な姿勢でチームをまとめあげた。

    このタフなDFは、サイドバックや守備的MFとしてもプレーし、1971年にはチェルシーにとってヨーロッパでの最初のトロフィーであるカップウィナーズカップに導いたのである。

    リカルド・カルバーリョは2004年から2010年までスタンフォード・ブリッジで大成功を収めたが、「チョッパー」として知られる彼のような神話的地位には届かなかった。

  • Ashley Cole ChelseaGetty Images

    LB:アシュリー・コール

    ロンドンのライバル、アーセナルでキャリアをスタートさせたコールだが、2006年に物議を醸したチェルシーへの移籍を経て、大きな成功を収めた。

    この左サイドバックは、スタンフォード・ブリッジで8年間過ごし、330試合以上に出場。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグを制覇し、クラブの年間最優秀選手賞を2度受賞している。

    左サイドバックのポジションを得るのに、これほど優れた候補者はいなかった。

  • Claude Makelele Chelsea Premier LeagueGetty Images

    CDM:クロード・マケレレ

    同世代で最高の守備的MFの一人とされるクロード・マケレレは、チェルシー時代に高い評価を得た。この闘争心溢れるMFは、チェルシーの攻撃的な選手たちの守備的な箔付け役であった。スタンフォード・ブリッジで過ごした5年間はチームに不可欠だった。

    プレミアリーグ、FAカップを勝ち取り、2006年にはチェルシーの年間最優秀選手賞を受賞したのは自然なことだ。

    結局のところ、元フランス代表の選出は当然のことだった。結局、守備的MFのポジションが「マケレレロール」として広く知られるようになったのには理由がある。

  • Essien ChelseaGetty Images

    CM:マイケル・エッシェン

    エッシェンがヌゴロ・カンテを差し置いてこのチームに入ることは正当化されるのだろうか?異論を唱える人は多いだろう。カンテがスタンフォード・ブリッジでのキャリアを終える頃には、このポジションに選ばれるのは間違いないというのは、私たちも認めるところだ。

    しかし今のところ、チェルシーで250試合以上に出場したエッシェンを選出した。ガーナ出身の彼は、チェルシーでプレミアリーグ優勝2回、FAカップ優勝4回、そして2012年のチャンピオンズリーグ優勝に貢献したが、そのときは少ししか出場機会がなかった。

    しかし、全盛期には究極のボックス・トゥ・ボックスのMFとして、常に相手の攻撃を崩しながら、同時にしばしば遠目からとんでもないゴールを決めることができる不屈の精神を持っていた。

  • Frank Lampard ChelseaGetty

    CM:フランク・ランパード

    チェルシー史上最高の選手は?確かに、ランパードはテリーに匹敵する存在だ。

    このオールマイティーなイングランド人MFは、21世紀にチェルシーがイングランドサッカーの頂点に立つために、間違いなく大きな役割を担った。648試合に出場し211ゴールを挙げた彼は、クラブの歴代最多得点者であり、4度のプレミアリーグ、4度のFAカップ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグも制覇した。

    中盤で絶大な影響力を持つランパードなくして、チェルシーのドリームチームは成り立たないだろう。

  • Gianfranco Zola ChelseaGetty

    RW:ジャンフランコ・ゾラ

    チェルシードリームチームのフロント3は、イングランドサッカー史上最高の輸入選手の一人、ジャンフランコ・ゾラを起用せざるを得ない。

    このイタリア人攻撃的MFは、1996年から2003年までスタンフォード・ブリッジで過ごした素晴らしい7シーズンのおかげで、ブルーズのカルトヒーローになった。

    その創造性、技術、そして魔法のような瞬間が好きな彼は、ファンの人気を集め、チェルシーの選手として初めてFWA年間最優秀選手賞を受賞した(1997年)。

    ゾラはチェルシーで合計300試合以上に出場し、FAカップ2回、カップウィナーズカップ1回、リーグカップ1回、UEFAスーパーカップ1回の優勝に貢献した。

    つまり、ゾラはチェルシー史上最も優れた選手の一人なのである。

  • Eden Hazard Chelsea 2019 Europa League finalGetty Images

    LW:エデン・アザール

    チェルシーファンはアザールを崇拝していた。そして、なぜそうしないのだろうか?この軽快な足取りのベルギー人選手は栄光の7年間、チェルシーの攻撃の顔であった。

    実際、アザールのトリック、ペース、ドリブル、得点能力はプレミアリーグのDFたちを恐れさせた。

    352試合に出場して110ゴールを挙げ、ブルーズのプレミアリーグ2回、ヨーロッパリーグ2回の優勝に貢献。2019年についに旅立つと、レアル・マドリーが8800万ポンド(約143億円)で獲得し、チェルシーの移籍金最高額となった。

  • Didier Drogba ChelseaGetty Images

    CF:ディディエ・ドログバ

    ディディエ・ドログバは、チェルシーファンにとって「タリスマニックストライカー」の定義であり、2004年から2012年までクラブの攻撃を見事にリードしてきた。

    2014-15シーズンには1季だけ復帰し、クラブのリーグ優勝に再び貢献。スタンフォード・ブリッジで160ゴール以上を記録した。

    ドログバがチェルシーのシャツを着て最も象徴的だったのは、2012年のチャンピオンズリーグ決勝、バイエルンとの対戦で、延長戦に突入する直前のアディショナルタイムに決めたヘディングシュートであろう。チェルシーはPK戦の末に勝利を収め、ドログバは必然的に決定的なスポットキックを決めている。

    このドリームチームの攻撃の先陣を切るのに、これ以上の適任者がいるだろうか?

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