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3試合連続ドローのユヴェントスをデル・ピエロが批判…問題点は?

  • ユヴェントスとミランが5日のセリエA第6節で激突。アリアンツ・スタジアムでの緊迫した試合は0-0の引き分けに終わった。アドリアン・ラビオとサンティアゴ・ヒメネスの活躍があったものの、ユヴェントスはまたもノーゴールに終わった。イゴール・トゥドール監督率いるチームは守備でコンパクトさを保ち、ミケーレ・ディ・グレゴリオがミランの決定機を阻む好セーブを披露。しかし時間が経つにつれ、ユヴェントスの攻撃はアイデアを枯渇させ、最終ラインでの鋭さの欠如という問題を再び露呈した。この引き分けで無敗記録は続いたものの、攻撃が停滞しているという根本的な問題が浮き彫りに。試合を振り返った元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロも、ユヴェントスの戦力に攻撃力が不足している点を指摘。前線でチームを牽引する選手がいないと主張した。

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    『スカイスポーツ』のインタビューで、ユヴェントスのレジェンドであるデル・ピエロは、試合について辛辣な評価を率直に語った。

    「ユヴェントスの攻撃陣で最も相応しいのは誰か? 現時点で適任者はいない」とデル・ピエロは語った。

    「ユヴェントスは他の分野では強さを示しているが、前線では明らかに弱い。ヴラホヴィッチは途中出場では良い働きを見せているが、先発出場した選手はほぼ例外なく不振だった」

    「5度の引き分けを分析すれば、様々な解釈が可能だ。うち3試合は劇的な展開で決着し、インテル戦での勝利も同様だった。状況は複雑だ。ローテーションを多用すれば、全員を緊張感で繋ぎ、自信を持たせられる。しかしその代償として、チームのアイデンティティを失うことになる」

  • 元ユヴェントスFWはさらにトゥドールの戦術構成に疑問を呈し、攻撃に一貫性が欠けていると指摘した。

    「チームは先発11人で一体感を持つべきだが、今日は特に前線でそれが欠けていた。守備や中盤など他のポジションでは戦術が明確だ。しかし前線では、トゥドール監督にまだ明確な構想がない」

    デル・ピエロはさらに、現在のユヴェントスのシステムがケナン・ユルディズやフランシスコ・コンセイソンといったダイナミックな選手の強みを制限していると主張。チームに高いテンポと鋭いトランジションを採用するよう求め、ユルディズやコンセイソンのような選手はスペースを与えられれば相手守備陣にとって「恐ろしい存在」になり得ると説明した。

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    ミランとの引き分けは単なる勝ち点喪失以上の意味があった。それは攻撃陣の不安定さと、方向性を模索するクラブの姿を映し出したものだ。今季6試合でミランが挙げた得点はわずか9点にとどまっている。