Getty / GOALバルセロナはこの夏、バイエルン・ミュンヘンのスター選手を獲得したが、ドイツのクラブはロベルト・レヴァンドフスキの有無にかかわらず、ブラウグラナを苦しめ続けている。
レヴァンドフスキ獲得によってもたらされた新時代の到来という話は、たとえカタルーニャ勢が最近の試合よりもずっと良かったとしても、保留されることになりそうだ。バイエルン戦で前半は主導権を握っていたが、ゴール前ではあまりに無駄が多かった。
2-8の大敗から昨季の0-3まで、バイエルンは近年、バルセロナを屈服させており、チャビ率いるチームはアリアンツ・アレーナで再び沈黙を強いられることとなった。
後半開始早々、ルーカス・エルナンデスがヘディングシュートを決めて勢いに乗り、レロイ・サネの見事なフィニッシュがバルセロナの運命を決定づけた。
Getty Imagesダヨ・ウパメカノ
壁。絶対的な壁だった。
マタイス・デ・リフトに代わって先発したこのフランス人DFは、なんというパフォーマンスだろう。彼はユリアン・ナーゲルスマンに大きな借りを返したのだ。
ウパメカノはほぼ無傷で、元チームメイトのレヴァンドフスキと一日中対峙していた。何度も決定的なチャンスを潰し、試合を救っている。
バイエルン・ミュンヘンでの最初のシーズンは批判されることが多かったが、今ではキーマンの一人である。
リロイ・サネ
あのゴールについては何と言えばいいのだろう。
サネが見せた魔法のような瞬間はファンを興奮させ、アリアンツでもファンを沸かせた。サネができることは、世界でも稀有なことだ。
バルセロナはその瞬間を目の当たりにしても、それほど喜んではいないだろうが、彼の躍動する姿には特別なものがある。サネがバルセロナの守備網を走り抜け、ディフェンスはただ影のようにその姿を追いかけるだけだった。
そして、サネがマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンをかわしてシュートを放ち、ゴール裏へ突き刺すと、試合は事実上終了したのである。
バイエルン・ウェイ
選手やコーチが変わっても、結果は変わらない。誰がシャツを着ていようと、バイエルンはバイエルンなのだ。
レヴァンドフスキは反対側にいたが、それは問題ではなかった。バイエルンは他の選手がいたのだ。
ガリー・リネカーがかつて言ったように、「22人の男が90分間ボールを追いかけ、最後には必ずドイツが勝つ」というのは有名な話だ。
バイエルンほど、それを体現しているチームはない。彼らのホームに来れば、何が起こるかわかる。例年ほど圧倒的な存在感はなかったかもしれないが、同じように効果的だった。
Getty Imagesロベルト・レヴァンドフスキ
夢にまで見た帰郷ではなかった。
試合前、トンネルでかつてのチームメイトに挨拶し、満面の笑みを浮かべていた。マヌエル・ノイアー、トーマス・ミュラー、ジョシュア・キミッヒといった、彼が間違いなく世界一になったときに肩を並べていた選手たちと抱き合ったのだ。
しかし、かつての故郷でプレーするレヴァンドフスキは、世界最高の選手には見えなかった。むしろ、奇妙なほど人間らしく見えたのだ。
チャンスを作ることに関してはいつも通りだったとしても、いつもと違って無駄が多かった。
マルコス・アロンソ
45分間、アロンソはバルセロナがチェルシーから獲得した理由を見事に証明してみせた。ジョルディ・アルバから次世代への橋渡しをする類まれな左サイドバックとして、誰もが期待するストッパーに見えた。
一瞬の過失でその地位を失うことはないが、バルセロナが試合に負ける一因となった。
チェルシーを応援している人ならおなじみの精神的な過ちだった。バルセロナの好調な前半を終え、まだスコアレスで試合が進む中、アロンソはセットプレーの場面で完全に背を向けてしまった。
リュカ・エルナンデスが飛び込んできて、アロンソはマークを見失っていた。リュカは完全にフリーでヘディングシュートを放ち、簡単なフィニッシュとなった。
ウスマン・デンベレ
デンベレは今年、世界で最も危険なウインガーの一人となり、これまでとは違う次元でプレーしている。その分、期待値も高くなった。
だがワールドクラスのウイングは、デンベレほど無駄なプレーをすることは許されない。デンベレは何度も何度もボールを失い、バルセロナの攻撃はファイナルサードで必要な鋭さを欠いた。
ハフィーニャ、アンス・ファティ、フェラン・トーレス…。バルセロナは、ベストな状態でない日でも生き残ることができる。しかし、現時点では、デンベレが絶対的なキラーでない限り、このようなビッグマッチに勝つことはできないし、火曜日の夜、彼はそうでなかった。
Getty Imagesマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン（5/10）
サネに完敗だったが、バルセロナのディフェンス陣も同様だった。
マルコス・アロンソ（5/10）
一瞬を除いては、ソリッドなプレーを見せた。
アンドレアス・クリステンセン（7/10）
あまり悪いことはしておらず、参加したすべてのデュエルに勝利した。
ロナルド・アラウホ（6/10）
目を見張るようなことは何もなかった。
ジュール・クンデ（6/10）
右サイドバックでプレー。攻撃的なプレーは少なかったが、守備ではまずまずの出来。
Getty Imagesペドリ（7/10）
なんという選手なんだろう。少なくとも1、2ゴールの貢献があったに違いない。バルセロナのベストマンであることは間違いないが、もっと良い結果を残すべきだった。
セルヒオ・ブスケツ（6/10）
ケシエの代わりに先発出場し、ボール扱いは良かったが、バイエルン・ミュンヘンが中盤を制圧した際には、少しばかり怖い思いをした。
ガビ（7/10）
新契約が間近に迫り、すべてのインテンシティを発揮した。ボールを持っている時はファンタスティックだったが、失点後は犠牲になった。
Getty Imagesウスマン・デンベレ（5/10）
アクティブだが、無駄が多い。今シーズンのデンベレではなく、かつてのデンベレのように見えた。
ハフィーニャ（5/10）
アルフォンソ・デイヴィスに完敗し、試合から退場した。
ロベルト・レヴァンドフスキ（5/10）
非常にフラストレーションが溜まっていることだろう。アクティブだが、期待したほどキレがない。
Getty Imagesフレンキー・デ・ヨング（6/10）
ガビに代わって出場し、幾度か明るい場面を演出した。
フェラン・トーレス（6/10）
ハフィーニャと交代で出場したが、あまり目立った活躍はなかった。
エリック・ガルシア（6/10）
ダメージを受けてからの出場だった。
アンス・ファティ（N/A）
数分の出場だったが、試合は手の届かないところにあった。
フランク・ケシエ（N/A）
ブスケッツに代わって後半に出場。バルセロナの中盤を補強するために、先発するべきだったか。
チャビ監督（6/10）
改善の兆しが見えるが、まだ十分とは言えない。後半は、ゴール後に反応したものの、中盤が蹂躙される場面もあった。
