Getty Images Sport2015年にレヴァークーゼンからトッテナムに移籍し、同クラブで454試合に出場して173得点を記録したソン・フンミン。在籍期間のハイライトは、5月にマンチェスター・ユナイテッドを破って17年ぶりのタイトルとなるUEFAヨーロッパリーグ優勝トロフィーを掲げたことだろう。
そして今夏、多くの関係者を驚かせたのは、ソン・フンミンが北ロンドンのクラブを去る意向を表明したことである。
8月初旬のアジア遠征中に記者団にこう語った。
「今夏このクラブを去る決断をしたことをお伝えしたい。クラブは私の決断を尊重し支援してくれた。キャリアで最も困難な決断だった。主な理由は、トッテナムで達成できることは全て成し遂げたからだ。新たな挑戦のためには新しい環境が必要だ。 10年間在籍した。素晴らしいクラブであり、素晴らしいサポーターがいる。数えきれないほどの素晴らしい思い出がある。ただ、さらなる成長のために自分を追い込む新たな環境が必要だと感じた。少し変化が必要だと思う。10年は長い。北ロンドンに来た時は子供だった。23歳、非常に若い年齢だ。英語も話せなかった少年だった。今、このクラブを去るのは、一人の男としてだ」
Gettyメジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルスFC加入からわずか数カ月後、33歳のソン・フンミンが12月にトッテナムに帰還するとのニュースが報じられた。
クラブはスタジアム隣に彼を称える特別壁画を制作。スパーズは12月9日のUEFAチャンピオンズリーグ・スラヴィア・プラハ戦にソンが来場すると発表し、元チームメイトのガレス・ベイル氏が特別なメッセージを送った。
ベイル氏はビデオメッセージでこう語った。
「やあ、ソン。トッテナムでの君の活躍に心からの祝福を贈りたい。クラブ最後の試合でトロフィーを掲げて退団できる選手はそういない。君はここで生きる伝説だ。今夜の試合を楽しんでほしい。君が受ける称賛は全て当然のものだ。僕の古巣LAFCでも幸運を祈る。そこのタイトルもぜひ持ち帰ってほしい」
ソン・フンミンにとってトッテナムでの最後の試合が海外で行われたため、この試合は同選手にとってスパーズのファンに直接感謝を伝える機会となった。
トッテナム・ホットスパー・スタジアムでサポーターへの挨拶に加え、クラブのレジェンドであるレドリー・キング氏から記念の金色の雄鶏が贈られた。
キックオフ前のピッチで彼はこう語った。
「皆さん、こんばんは。ソンです。 皆さん、どうか僕のことを忘れないで。本当に素晴らしい10年間だったし、信じられないほど素晴らしい10年だった。ただ感謝を伝えたい。僕はいつまでもスパーズであり、いつまでも皆さんと共にいる。ここは永遠に僕のホームだ。永遠に僕の家。決して忘れない。どうかこれからも応援を続けて、気が向いたらLAに遊びに来てください。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。皆さん、愛している。レッツゴー・スパーズ!」
Getty Images Sport多くの人が、ソンが今後何度もこのスタジアムに戻ってくる姿を見ても驚かないだろう。
LAFCでのプレーオフ準々決勝敗退で幕を閉じた2025年MLSシーズン終了後、オフシーズンを満喫することになるソン。
一方、トッテナムはスラヴィア・プラハ戦を3-0で制し、決勝トーナメント16強への自動出場権獲得圏(8位以内)に目前に迫った。トーマス・フランク監督率いるチームは、日曜日にプレミアリーグで降格危機にあるノッティンガム・フォレストとのアウェイ戦に臨む。
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