psg(C)Getty Images

エンバペの実行速度、メッシのインファイト…PSGスター選手の世界トップの能力を刮目せよ!

▶【Paravi】PSG日本ツアー全試合を視聴可能!視聴登録はこちらから

プレシーズンツアーで来日しているPSG。超豪華スター軍団は、来日中に川崎フロンターレ、浦和レッズ、ガンバ大阪のJリーグ勢と日本で対戦する。今回は、普段欧州サッカーを観ないファンも楽しめるように、スタープレーヤーたちの刮目すべきアビリティをリーグ・アンに精通するジャーナリストの小川由紀子氏が解説する。

  • Marquinhos(C)Getty Images

    DFマルキーニョス(ブラジル代表)

    刮目ポイント:高速カバーリング

    21歳でパリに入団した時は、「陽気なブラジルのお兄ちゃん」といった感じだったが、今季で在籍10年目。いまや流暢にフランス語を操るチームキャプテンに成長している。トーマス・トゥヘル監督の時代にはボランチの才能も開花させた彼は、危機察知能力が高く、空中戦も得意とする。

    その彼がもっとも自負しているのは、インターセプトやブロックといった、対人プレーにおける水際ディフェンスだ。そして、彼がそうした際どいブロックを成功させられるのは、マルキーニョスが、あまり知られてはいないが、実はエンバペに勝るとも劣らない、チームでナンバー1級の俊足の持ち主であるから。

    以前、PSGの選手たちのチームトークでも、みんなマルキーニョスの俊足ぶりに感心していた。相手にカウンターをくらった場面では、彼が猛スピードで追い迫ってタックルをかます妙技を堪能してほしい。絶対追いつけないだろうとタカをくくった相手をラインぎりぎりで捕獲しては、チームのピンチを救うのだ。

    また、スコアがなかなかこじ開けられない拮抗した状況になるほど、彼のゴール魂は燃え上がる。ドローで迎えた終盤戦にPSGがセットプレーをゲットした場合には、マルキーニョスの動きに要注意だ。

  • 広告
  • ramos(C)Getty Images

    DFセルヒオ・ラモス(スペイン代表)

    刮目ポイント:1アクション・2エフェクト

    昨夏に入団したものの、膝の怪我が長引き、デビュー戦は11月下旬。その後も欠場が続いたが、終盤戦になってようやくその勇姿を披露してくれた、世界屈指のファイター、ラモス。強靭なフィジカルを生かした彼の対人ディフェンスは、35歳になったいまでも超一級だ。そして、タックルでもインターセプトでも、彼の「巧さ」とは、ただ単にその相手からボールを奪うにとどまらず、手や体を使って、相手をボールから遠ざけるワンアクションを同時にはさみこむ絶妙なスキルだ。

    たとえば、タックルした直後、さりげない膝の動きでボールに追い縋ろうとする相手の進路をブロックしたり、インターセプトする際にも、手の使い方や体の向きを微妙に調整することで、相手が思った方向へと進めないようガードしている。1つのアクションで、ボールを奪取し、相手の動きも妨害するという2つの仕事をやってのけるのだ。だから普通にタックルやインターセプトをするよりも味方にもたらすインパクトが大きい。ただしフィジカルコンタクトは、ファウルと紙一重であるから、これまでに出場した729試合でゲットしたイエローカードは227枚と褒められた数ではないが…。

    また、ラモスの攻撃アクションにもぜひ注目したい。「あれ?攻撃の人数多くないか?」と思ったらセンターバックのラモスがいつの間にかフォワード陣に混ざってゴール前に陣取っていた、というのはよくある光景。さすがキャリア通算106ゴールを挙げているだけのことはある。そこから相手ボールになったとき、周りを吹っ飛ばす勢いの猛烈ダッシュで戻る姿も合わせて楽しみたい。

  • Verratti(C)Getty Images

    MFマルコ・ヴェッラッティ(イタリア代表)

    刮目ポイント:超強気のパスワーク

    2012年夏にPSGがセリエBのペスカーラでプレーしていた19歳のヴェッラッティを獲得したとき、彼はほぼ無名の選手だった。しかしまさに原石。このスター揃いのチームで、アル・ケライフィ会長が「彼だけは絶対に手放さない」と断言する、彼こそがこのクラブのフランチャイズプレーヤーである。

    ヴェッラッティのプレーでぜひ注目してほしいのは、相手を限りなく引きつけてからボールをリリースする、強気のパスワークだ。「相手からボールを奪取し、キープして展開する」という一連の動きが彼の重要な役割だが、彼は足元にボールをキープした状態で、まるでエサで魚をおびきよせるかのように相手のマークマンが奪いに来るのを待ち、限りなく自分の近くまで引き寄せてから、ひょいとリリースするのだ。

    その目的は、相手を引きつけることで、その裏に空いたスペースにパスを通しやすくなるから。とはいえ、ボールの扱いを一瞬でもしくじれば、簡単に相手に奪われるリスクも孕む。つまりこれは、伸るか反るかの“賭け”的プレーなのだ。

    しかし、このイタリア代表MFは、そんな荒技を相手の反応を面白そうに眺めながら、いとも簡単なことのようにやってのける。同じように、ポーカーフェイスでフェイントをしかけるのも得意技。パス展開にいたっては、「まさかそこに蹴るか!?」と意表をついたところに出してくるから、彼が出すパスの方向を予測できたら、なかなかのサッカーIQの持ち主だ。

  • neymar(C)Getty Images

    FWネイマール(ブラジル代表)

    刮目ポイント:セカンドチャンス

    怪我にパーティーでの乱痴気騒ぎに、すっかり「お騒がせ者」ではあるが、3人、4人と敵が群がる中にあえて突っ込んでは、彼らがまるで無能かのうように置き去りにする。華麗なドリブルスキルを繰り出せば、雑言も一発で吹き飛んでしまう。

    そんなネイマールのプレーでとくに注目したいのは、セカンドチャンス時の彼の動きだ。誰かがシュートを打ったとき、GKや相手ディフェンダーがブロックしたボールがはねかえって、2度目のチャンスが訪れることはよくある。美味しいチャンスに決まっているが、案外、このときにピンポイントのポジションに陣取ってその美味しいチャンスをゲットできる選手は多くない。ゴール前ではテンションもMAXに高まり、おのずと目の前の展開に気を取られてしまうからだ。しかしネイマールはその点でずば抜けた冷静さとポジション感覚をもっている。彼の目には、まるでボールの動線が、光る糸のように見えているかのようだ。

    相手チームも当然、そんなネイマールの動きは警戒しているから、しっかりマークをつけるが、それによって相手ディフェンスを撹乱できることも、もちろん計算済みだ。加えて彼には、頭の中で最短でゴールに到達できるルートを一瞬で計算できる本能的なセンスがある。ただしこれは、そのビルドアップに絡む仲間も同じルートを描けていないと成功しない。

    彼の動きをよく見ていると、彼がパスを出す相手はかなり特定されている。それは、ネイマールが自分と同じ計算式が描けている選手だと判断している証なのだ。

  • messi(C)Getty Images

    FWリオネル・メッシ(アルゼンチン代表)

    刮目ポイント:インファイト

    バルセロナ一筋でキャリアを終えるのかと思われたリオネル・メッシは、2021年夏、パリ・サンジェルマンの一員となった。人生初の移籍、しかもまったく初体験のフランスリーグへの挑戦で、本領発揮ではなかったといいつつリーグ2位の14アシスト。さすがはバロンドール7回受賞の世界のメッシだ。

    メッシといえば、やはり必見はそのドリブルスキルだ。重心は低く、両足でボールをお手玉のように転がしながら独特のステップで小刻みに駆け抜ける。まだバルセロナにいた頃、CLで対戦したリヨンのセンターバック、ジャン=アラン・ブームソンは試合の真っ最中、突破してきたメッシのドリブルのあまりの見事さに、カバリングを忘れて棒立ちで見惚れてしまった、という嘘のようなエピソードもある。

    そのドリブルスキルの中でも、とくに必見シーンは、至近距離に相手が詰めてきたマッチアップの場面。絶妙なボディバランスと、柔らかな足首使いで、密着した相手を抜き去る様子は、まるで神業だ。密集地帯になればなるほど、踊るようにすり抜けるメッシの華麗なドリブルが堪能できることだろう。

    また、強烈ボレーを警戒したディフェンス陣をおちょくるかのように、ちょこんと弾くフックシュートや、ジャグラーのごとく浮き球を操る軽業師のようなテクニックにも注目したい。

    おまけシーンとしては、試合前のウォーミングアップや、試合中ゲームが止まった瞬間など、無意識に足でボールをいじくっているときに、「今なにやった?」という魔法のようなボール使いを見せてくれるから、一寸の隙なくチェックしたい。

  • mbappe(C)Getty Images

    FWキリアン・エンバペ(フランス代表)

    刮目ポイント:プレー実行速度

    レアル・マドリーへの移籍を断り、2025年までPSGとの契約を延長したキリアン・エンバペ。昨シーズン、すでに得点・アシスト両方でリーグを制した23歳のアタッカーは、ますます闘志を燃やしている。

    そんな彼の代名詞は、なんといってもそのスピード。長い足でカモシカのようにピッチを縦断する、カウンター攻撃時の彼のスプリントは想像以上の迫力だ。データによると彼のトップスピードは時速37.6km。一瞬とはいえ、100mに換算すると9.57秒と、ウサイン・ボルト並の速さだ。平均スピードでも100m11.1秒。陸上競技の専門家によると、彼の走法テクニックは、まさに短距離走者のそれと同じであるらしいが、ボールを意識した状態で、スパイクを履いてそのスピードが出せるのは恐るべしである。マッチアップを任されたディフェンダーで並走できる者はまずいない。がしかし、敵にとってそのスピードに輪をかけて厄介なのが、彼のシュートモーションの速さだ。

    エンバペがゴールに迫り、ロックオンした瞬間、相手は「これくらいのタイミングで打ってくる」と瞬時に警戒して阻もうと動くが、その時には、もうエンバペの足は振り下ろされ、ボールはネットに収まっている。エンバペは、およそ人体の構造上不可能なレベルの速さでシュートが打てるのだ。しかもそんな速い動きの中でしっかり的を射る。身体能力的にも、サッカーの技術的にも、信じられない高難度プレーである。

    加えて、勝利へ賭ける意志もチーム随一。どんな展開になろうとも、最後まで勝利を狙いにいくエンバペの執念みなぎるプレーをJリーグ勢との試合でも堪能したい。

    ▶【Paravi】PSG日本ツアー全試合を視聴可能!視聴登録はこちらから

  • paravi psg japan tour

    PSG日本ツアー全試合を見られるのはParaviだけ

    PSG日本ツアーを全試合ライブ視聴できるのは、動画配信サービス『Paravi(パラビ)』のみとなる。同サービスの月額料金は1,017円(税込)で、途中での解約も可能だ。

    ▶PSG日本ツアー全試合が見られるのはParaviだけ!今すぐ視聴登録

    Paraviの登録方法は、公式サイトにアクセスし、必要情報を記入するだけ。すぐに視聴を開始できる。

    ■Paraviの視聴手順

    1. Paravi公式サイトにアクセス
    2. 「今すぐ始める」青いボタンをクリック
    3. アカウントを作成(外部サービスでも作成可能)
    4. 入力メールアドレスにてPINコードを送信→認証
    5. 支払い方法を選択して登録完了!

    3試合をすべてParaviで視聴した場合は、月額料金を3で割る単純計算で、1試合あたり339円にてPSG戦を視聴することができる。

    もちろんParaviではサッカー以外のコンテンツも豊富なのでこの機会にチェックしてみると良いだろう。

    ▶PSGとJリーグクラブが激突!Paraviでライブ配信|視聴登録はこちら
  • PSG日本ツアー|関連情報

0