Premier League Embarrassing Defeats GFXGetty/GOAL

プレミアリーグ史上「最も屈辱的な敗戦」ランキング:アーセナルやマンチェスター勢らが味わった敗戦ワースト10

2022-23シーズンのプレミアリーグ第32節、ニューカッスル対トッテナムは衝撃的な展開に。チャンピオンズリーグ出場権を争うライバル同士の大一番だったが、21分までにニューカッスルが5点をリードする展開に。そのまま終始圧倒し、6-1でトッテナムを粉砕している。

この試合は、間違いなく歴史に残る大一番だ。だが、「最も屈辱的な敗戦」ではないだろう。今回は歴史に残る敗戦をランキング形式で発表する。

文=ヒル・クラーク

  • Sven Goran Eriksson Manchester CityGetty Images

    10ミドルズブラ 8-1 マンチェスター・シティ(2008年5月)

    マンチェスター・Cが、ミドルズブラにトップリーグ58年の歴史で最大の勝利を献上した一戦。早々にリチャード・ダンが退場したことに始まり、後半の32分間で大量6ゴールを許すなど、衝撃的な展開となった。

    この試合、シティは勝利すればヨーロッパリーグ出場権を獲得できる可能性もあった。しかし衝撃的な大敗により、スヴェン・ゴラン・エリクソンも最後の指揮となっている。

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  • Steven Gerrard Liverpool StokeGetty Images

    9ストーク・シティ 6-1 リヴァプール(2015年5月)

    スティーブン・ジェラードにとってリヴァプール最後の試合は、絶望的な悪夢のまま終了した。リヴァプールでの710試合目で一矢報いるゴールこそ奪ったものの、慰めに過ぎず。前半途中の8分間で3失点を許し、最後まで圧倒されている。

    このシーズンまですべてをリヴァプールに捧げていたジェラードにとっては、忘れられない感動的な試合になるはずだった。だが、違う意味で忘れられない試合になったのかもしれない。

  • Chelsea Manchester CityGetty Images

    8マンチェスター・シティ 6-0 チェルシー(2019年2月)

    マウリツィオ・サッリが指揮するチェルシーがエティハド・スタジアムで晒した醜態。開始25分で4失点を喫し、セルヒオ・アグエロにはハットトリックを許すなど、最後の最後まで守備はボロボロ。終始圧倒されている。

  • Arsenal ChelseaGetty Images

    7チェルシー 6-0 アーセナル(2014年3月)

    アーセン・ヴェンゲルにとって、記念すべきアーセナルでの1000試合目。クラブ全体としてお祝いしたいところだったが、考え得る限り最大の屈辱を味わうことに。開始7分で2失点を許するなど、チェルシー戦ではクラブ史上初めて6点差をつけられている。

    なおこの試合では、歴史に残る珍事件も発生。エデン・アザールのシュートをアレックス・オックスレイド=チェンバレンが手でストップ。しかし、主審アンドレ・マリナーがレッドカードを提示したのはキーラン・ギブスだった。

  • Son Heung-min Harry Kane Tottenham 2022-23Getty Images

    6ニューカッスル 6-1 トッテナム(2023年4月)

    トップ4を狙うスパーズだったが、セント・ジェームズ・パークで粉砕されることに。開始21分で5ゴールを許す歴史的な屈辱を味わい、そのまま1-6と敗戦。クリスティアン・ステッリーニ暫定監督の下で醜態を晒している。

  • Manchester United Brentford 2022-23Getty Images

    5ブレントフォード 4-0 マンチェスター・ユナイテッド(2022年8月)

    エリック・テン・ハーグがマンチェスター・Uの抱える課題の大きさを痛感した試合になっただろう。開始から35分間で4ゴールを許し、前半だけで試合は終了。ブレントフォードにとっては歴史的な勝利となっている。

    なおこの試合後のトレーニグで、テン・ハーグは両チームの走行距離の差分である「14km」を罰走として実施。自身も一緒にその距離を走ったことは有名な話だ。

  • Mario Balotelli Why Always Me?Getty Images

    4マンチェスター・ユナイテッド 1-6 マンチェスター・シティ(2011年10月)

    サー・アレックス・ファーガソン時代のマンチェスター・Uが屈辱を味わうことは多くなかったが、「うるさい隣人」に歴史に残るような恥をかかされている。1930年以来、初めて本拠地オールド・トラッフォードで6失点。試合終了前には空席だらけであり、それがすべてを物語っていた。

    なお、この試合でイタリア人FWマリオ・バロテッリが得点後に見せた「WHY ALWAYS ME?」はあまりにも有名である。

  • Oriol Romeu Southampton LeicesterGetty Images

    3サウサンプトン 0-9 レスター(2019年10月)

    サウサンプトンのファンは、未だに2019年の悪夢にうなされてもおかしくないだろう。

    早々に失点すると、12分にライアン・バートランドが退場。10分間に1点ペースでネットを揺らされ、これ以上無い屈辱とともにボトム3へと転落していった。

  • Manchester United Liverpool 2022-23Getty Images

    2リヴァプール 7-0 マンチェスター・ユナイテッド(2023年3月)

    エリック・テン・ハーグのマンチェスター・U最初のシーズンは、称賛されるべきであることは間違いない。リーグ・カップで優勝し、FAカップでも決勝までたどり着いたのだ。しかし、同時に衝撃的な屈辱を味わったことも確かだ。

    前半は0-1と許容できる点差であったが、後半にまさかの6失点。このアンフィールドでの屈辱は、クラブ史上最悪の結果の1つだ。

  • Robin van Persie Arsenal 2022-23Getty Images

    1マンチェスター・ユナイテッド 8-2 アーセナル(2011年8月)

    アーセナルが「夢の劇場」で1896年以来最悪の敗戦を味わった歴史的なゲーム。ケガや出場停止で多数の主力を欠いていたとはいえ、これほどまでの屈辱は言い訳できないだろう。

    ダニー・ウェルベックの先制弾を許し、その後得たPKのチャンスはロビン・ファン・ペルシがGKダビド・デ・ヘアに止められて失敗。その後は目も当てられず、後半にはカール・ジェンキンソンが退場。最後まで圧倒されている。

    なおこの試合後、アーセナルは移籍市場最終盤で選手を大量補強。“パニック・バイ”と揶揄されている。だがこの“パニック・バイ”で加わった1人が、現在の指揮官ミケル・アルテタである。