エースの移籍騒動に揺れたスパーズは開幕3連勝スタートを切るも、そこから3試合連続3失点でロンドンダービー3連敗。宿敵アーセナルにも1-3で苦汁をなめさせられた。結局チームに残留したハリー・ケインも6年ぶりに開幕6試合不発。昨季の二冠選手(得点王+アシスト王)が影を潜めているため、韓国代表FWソン・フンミンに頼る部分が大きく、ヌーノ新監督も試行錯誤が続く。無論、タレントは揃っているし、新戦力のスペイン代表MFブライアン・ヒルが今後どのように融合するか楽しみだが、シーズン序盤戦は苦しかった。
マンチェスター・ユナイテッドも高すぎる期待に応えられなかった。2位に入った昨シーズンからジェイドン・サンチョ、ラファエル・ヴァラン、そしてクリスティアーノ・ロナウドを新たに加えたのだから期待されて当然だ。いきなり2得点というC・ロナウドの鮮烈な再デビューで勢いづくかに思われたが、その後は結果だけでなく内容も振るわず、監督が矢面に立たされることに。ビッグ6(リヴァプール、トッテナム、シティ、チェルシー、アーセナル)との対戦を控える代表ウィーク明けの7試合が正念場だ。
最後に、首位に立つチェルシーも、ここで満足して欲しくないので“期待外れ”にしておこう! トーマス・トゥヘルの元で進化を遂げる欧州王者は、優勝候補の本命とも目される。しかし、重箱の隅をつつくようだが、FWロメル・ルカクが燻っている。彼の潜在能力を最大限に引き出すためにも、往年のディディエ・ドログバのように、もっと大雑把にボールを預けて無理をさせても良いのでは?