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三笘薫にサカ、デ・ブライネも!プレミアリーグ2023-24シーズン各クラブの命運を握る選手たち

マンチェスター・シティが歴史的なトレブル(三冠)を達成した昨季が終わってから約2カ月、プレミアリーグの2023-24シーズンが開幕する。王者マンチェスター・Cはもちろんだが、連覇を止めるために昨季2位アーセナルは大型補強を敢行し、マンチェスター・ユナイテッドやニューカッスルもしっかりとチームを強化。苦しんだリヴァプールやチェルシーの復活も期待できるし、ブライトン、トッテナム、アストン・ヴィラも上位進出を狙えるはずだ。その一方で順位表の反対側の争いも激化が予想される。

今回『GOAL』は、そんなプレミアリーグの2023-24シーズンにおいて各クラブの命運を握るキーマンをピックアップする。

文=クリシャン・デイヴィス

  • Bukayo Saka Arsenal 2023-24Getty Images

    アーセナル:ブカヨ・サカ(イングランド代表)

    マルティン・ウーデゴールの創造性とリーダーシップも欠かせないが、このイングランド代表は様々な分野でワールドクラスの存在となっている。昨季全公式戦で15ゴール11アシストを記録しているが、その輝きはさらに増すだろう。今夏の補強でより完璧に近づいたアーセナルで、彼はどのような高みに達するのだろうか。

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  • Ollie Watkins 2023-24Getty

    アストン・ヴィラ:オリー・ワトキンス(イングランド代表)

    躍進に導いたウナイ・エメリは今夏、ユーリ・ティーレマンス、ムサ・ディアビ、パウ・トーレスとトップレベルの選手を加えることに成功した。しかし、トップ6に入るにはゴールが必要だ。それを担うのがワトキンスとなる。昨季はゴール前で最高のシーズンを過ごしており、その勢いは継続するだろう。

  • Dominic Solanke Bournemouth 2022-23Getty

    ボーンマス:ドミニク・ソランケ(イングランド)

    スキルに疑いの余地はなかったが、長い間苦しみ続けたソランケ。それでも昨シーズン、プレミアリーグで6ゴール7アシストを記録し、チームを残留に導いている。新シーズンはさらなる数字が期待されているが、エースとしてのプレッシャーに応えられるだろうか。

  • Kevin Schade-transfer(C)Getty Images

    ブレントフォード:ケヴィン・シャーデ(ドイツ代表)

    FAの賭博規定違反により、アイヴァン・トニーは8カ月出場停止処分を受けた。1月までエースが不在となるが、一方で補強も行っていない。そしてそれは、1月に2150万ポンドでやってきた21歳に大きな重圧がかかることを意味する。まだブレントフォードでインパクトを残しているとは言い難いが、開幕からすぐさま結果が求められるかもしれない。

  • Mitoma-BrightonGetty

    ブライトン:三笘薫(日本代表)

    今夏アレクシス・マクアリスターが退団、モイセス・カイセドも移籍間近であり、2人の主力が抜けることは決定的だ。ロベルト・デ・ゼルビが導いた昨季の素晴らしいチームは解体が進んでしまった。しかし、三笘薫は残っている。10ゴール8アシストと、プレミアリーグで異例とも言える素晴らしいデビューシーズンを過ごしたこの日本代表の肩には、大きな期待がかかっている。飛躍を続けるこのウインガーは、再び輝くためのすべてを兼ね備えていることは間違いない。

  • Josh Brownhill 2023-24Getty

    バーンリー:ジョシュ・ブラウンヒル(イングランド)

    数年間は大人しかったものの、昨季は15ゴールに直接関与した他、キャプテンマークを巻いてチャンピオンシップ優勝に導いた。今季は指揮官ヴァンサン・コンパニと共にプレミアリーグに挑戦するが、いち早く適応が求められる。

  • Reece James Tunnel

    チェルシー:リース・ジェームズ(イングランド代表)

    今夏加入したクリストファー・エンクンクがキーマンの1人だったが、負傷によって約3カ月離脱を強いられることに。それもあり、新キャプテンにかかる期待は大きい。昨季はケガの影響で苦しんだが、右サイドに素晴らしいクオリティをもたらしてくれるに違いない。

  • Eze  PalaceGetty

    クリスタル・パレス:エベレチ・エゼ(イングランド代表)

    ウィルフレッド・ザハのフリーで退団の影響は計り知れない。そして彼が生み出してきたゴールやチャンスは、エゼが担うしかないだろう。6月には代表デビューも果たした逸材はシーズンを追うごとに影響力を増しており、ザハからバトンを受け取る準備はできているようだ。

  • James Tarkowski 2023-24Getty

    エヴァートン:ジェームズ・タルコウスキ(イングランド代表)

    2シーズン連続で残留争いに巻き込まれたエヴァートン。今季こそその争いから脱出したいのであれば、30歳のセンターバックが重要になりそうだ。ショーン・ダイシの愛弟子は昨季、ヨーロッパのトップ7リーグでどの選手よりもブロックを記録。2019-20シーズン以降のプレミアリーグでは、最多となる200回以上の空中戦で勝利を収めている。

  • Joao Palhinha Fulham 2022-23Getty

    フラム:ジョアン・パリーニャ(ポルトガル代表)

    アレクサンダル・ミトロヴィッチの去就が不透明な中、パリーニャが新たなリーダーとなるかもしれない。昨季はリーグ最多148回のタックルを記録し、彼らのプレースタイルにおいて絶対的な存在だ。2000万ポンドで獲得してから1年で、その価値が3倍に達したのは偶然ではない。

  • Virgil van Dijk Liverpool 2023Getty

    リヴァプール:フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表)

    リヴァプールがゴールに困ることはないだろうし、モハメド・サラーをはじめ豊富な選択肢はすべて絶好調。そのため、クラブの命運はバックラインが握りそうだ。そして今季からキャプテンマークを引き継いだファン・ダイクは、昨季の不振から復活し、DFラインを統率することが求められている。

  • Carlton Morris 2023-24Getty

    ルートン・タウン:カールトン・モリス(イングランド)

    昨季プレーオフを勝ち上がって昇格したルートンだが、移籍市場でも倹約的なスタンスをとっている。そのため、昨季の主力に引き続き頼ることになりそうだ。チャンピオンシップで20ゴールを奪ったエースは、プレミアリーグの舞台でもチームを導けるだろうか。

  • Kevin De Bruyne Manchester City 2023-24Getty Images

    マンチェスター・シティ:ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー代表)

    確かに、昨シーズン最も目立ったのはアーリング・ハーランドだろう。しかし、デ・ブライネがいなければもう13ゴール少なかったはずだ。歴史的なトレブルを達成した昨シーズン、この創造主は全公式戦で31アシストというとんでもない数字を残している。イルカイ・ギュンドアンの退団に伴ってキャプテンを兼任する可能性も高く、その影響力は絶対的だ。

  • Bruno Fernandes Manchester United Arsenal 2023Getty

    マンチェスター・ユナイテッド:ブルーノ・フェルナンデス(ポルトガル代表)

    昨季はマーカス・ラッシュフォードの大活躍も素晴らしかったが、ブルーノは加入したその時から継続的に圧巻のパフォーマンスを披露している。新シーズンも中心であり続けるはずだ。エリック・テン・ハーグのスタイルを実現するため、そしてラスムス・ホイルンドを覚醒させるため、彼は極めて重要な存在になる。ハリー・マグワイアが所属している中、腕章を託されたこともその重要性を示している。

  • Bruno Guimaraes NewcastleGetty

    ニューカッスル:ブルーノ・ギマランイス(ブラジル代表)

    昨季躍進したニューカッスルは、アタッカーがまんべんなくゴールを奪い、その背後には盤石のユニットが構えるなど、素晴らしいバランスが保たれていた。そしてその中心が、ギマランイスである。彼のボールプレーとタックル能力は、ピッチ上すべての局面で極めて影響力を持っており、彼なしのチームは考えられないだろう。新加入サンドロ・トナーリとの関係に期待だ。

  • Morgan Gibbs-White 2022Getty

    ノッティンガム・フォレスト:モーガン・ギブス=ホワイト(イングランド)

    フォレストで大活躍するまで時間は必要だったが、最終的には攻撃陣で最も安定したパフォーマンスを見せ、チームを降格から救っている。昨シーズン終盤のプレーは目を見張る物があり、彼の意欲と決意は不可欠になるだろう。

  • John Egan 2023-24Getty

    シェフィールド・ユナイテッド:ジョン・イーガン(アイルランド代表)

    エースFWイリマン・エンディアイエがマルセイユに引き抜かれたこともあり、昇格したプレミアリーグの舞台ではより守備陣に負担がかかるだろう。そしてその中心が、主将を務めるイーガンだ。昨シーズンは安定したパフォーマンスを見せていたが、さらなるレベルアップが必要だ。

  • James Maddison Tottenham 2023-24Getty Images

    トッテナム:ジェームズ・マディソン(イングランド代表)

    ハリー・ケインのバイエルン・ミュンヘン移籍が迫る中、彼が担っていた創造性とゴールに直結するチャンスメイクは、マディソンの肩にのしかかることになる。そして、ソン・フンミンともいち早く理解を深めなければならない。この2人の関係性が攻撃の軸になることは間違いなく、開幕からすぐに結果を出したい。

  • Lucas Paqueta Manchester City West Ham 2022-23Getty Images

    ウェストハム:ルーカス・パケタ(ブラジル代表)

    アーセナルへと引き抜かれたデクラン・ライスの穴を、そのまま補強で埋めることは不可能だろう。とはいえ獲得した1億500万ポンドでできることは無限にあり、様々な可能性を探っている状況だ。そして現時点では、パケタが中盤のキーマンになるはずだ。彼のドリブルは、相手のプレスを打開する力が十分にある。ゴールに直結する数字は物足りないが、それにつなげる技術を持っていることは確かだろう。

  • Matheus Nunes 2023-24Getty

    ウォルヴァーハンプトン:マテウス・ヌニェス(ポルトガル代表)

    長年チームの舵を取ったルベン・ネヴェスがついに退団した中、クラブはマテウス・ヌニェスがその代役を担ってくれることを期待しているはずだ。大金で加入した昨季は1ゴール1アシストとパッとしなかったものの、その影響力は増していくだろう。