約1年前、スペインのあるメディアはペドリについて「(バルセロナ内で)もはやアンタッチャブルではなくなった」と報じた。多くの人間が信じなかっただろうが、実際にクラブが放出してもおかしくない状況は確かにあった。
まず、バルセロナの財政問題。チームを保つためには選手売却が必須となっており、高額な移籍金が期待できるペドリは放出候補になる可能性も排除できなかったのだ。さらに、当時の彼は継続的なケガに悩まされ続け、約3年間で6度目となるハムストリングの負傷で戦列を離れたばかりだったのだ。その類まれな才能に疑いの余地はないが、コンディション問題はクラブ内でも不安視されていた。スペイン代表として出場したEURO2024での再負傷は、世界屈指の才能を持つ彼を見守る世界中のファンが胸を痛めただろう。
それでも、ペドリはあの負傷から約8カ月後、キャリア最高の時を迎えている。








