- ポール・スコールズ氏がヴィクトル・ギェケレシュの移籍に疑問を投げかける
- アーセナルのスタイルに合うか懸念されるストライカー
- プレシーズン初戦では期待外れのパフォーマンス
Getty/GOALアーセナルのギェケレシュ獲得に疑問? スコールズ氏「アルテタが本当に欲しがったのか」「賢いストライカーになれるか」
ギェケレシュの北ロンドンへの旅は、決して王道的なものではない。元々ブライトンに所属していたが、イングランドではほとんどインパクトを残せず。その後、コヴェントリー・シティで頭角を現すと、スポルティングCPで評価を急上昇させた。同クラブで102試合97ゴールという驚異的な成績を収め、昨シーズンは54試合52ゴール、チャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・シティ戦ではハットトリックも達成した。この活躍が多くのトップクラブの注目を引き、最終的には今夏アーセナルが彼の獲得レースを制した。
AFPスコールズ氏は、スポルティングとの移籍交渉が長引いたことや、アーセナルが優柔不断だったことから、ミケル・アルテタ監督が本当にギェケレシュの獲得を優先していたかどうかを疑問視している。
『スカイ・ベット』の『The Overlap』でマンチェスター・ユナイテッドのレジェンドは次のように述べた。
「(アーセナルには)センターフォワードが必要だったが、私は正しい選手を選んだのか少し疑問に思う。この選手を本当に欲しがっていたのか、ミケル・アルテタ監督が彼をメインとして求めていたのかどうかわからないが、今はアーセナルが獲得した」
「彼のキャリアはとても奇妙だ。ブライトン、コヴェントリー、そしてスポルティング・リスボンに移籍し、素晴らしいゴール記録を残している。それは彼から奪うことはできない。もし彼が移籍してチャンスを作り出せるチームがあるとすれば、それはアーセナルであり、本当に良い組み合わせであるべきだ」
スコールズ氏は、ギェケレシュのプレースタイルがアーセナルのシステムに適しているかどうかについても懸念を示した。スポルティングでは、カウンターアタックの場面で活躍し、持ち前の強さとスピードを生かした素早いブレイクで相手ディフェンスを圧倒した。
対照的にアーセナルは通常ボールを支配しており、フォワードには狭いスペースでの動きやポジショニングにおいてより繊細さが求められる。
「ギェケレシュに対して唯一言いたいのは、スポルティングではカウンターアタックで生かされることが多かったということだ。欧州大会では特にそうだ」
「アーセナルはボールをかなり保持するため、ギェケレシュが背後に抜け出すプレーを賢くできるだろうか? 彼のよく見るプレーは、ハーフウェイラインから奪取して、追いつけないスピードで相手を押しのけて、素早くボールに蹴り込むこと。彼が賢いストライカーになれるだろうか? (アレクサンデル・)イサクができるのは知っているが、ギェケレシュにそれができるか」
ギェケレシュは先週、香港で行われたトッテナムとのプレシーズンマッチでアーセナルデビューを果たした。だが、77分に途中出場した同選手は、わずか2タッチにとどまり、アーセナルは0-1で敗れた。
Getty Images Sportアーセナルは、プレミアリーグが開幕する前に、ビジャレアルとアスレティック・クルブとのプレシーズンマッチが予定されている。ギェケレシュは、8月17日に行われるマンチェスター・ユナイテッドとの開幕戦に向けて、フィットネス向上とチームメイトとの理解を深めることを目指している。



