メッシ、アグエロ、S・ラモスら…2021年夏に契約満了するスター選手たち

カンプノウで様々な困難に直面したリオネル・メッシは、昨年8月にクラブに対して退団の意向を伝え世間を大いに騒がせた。ブラウグラナは2019-20シーズンを無冠で終えただけでなく、チャンピオンズリーグではバイエルンに屈辱的な大敗を喫し、彼とジョゼップ・バルトメウ前会長の関係は悪化の一途をたどった。

2021年に契約が切れる彼だが、昨夏にもクラブを去る可能性があった。しかし、このアルゼンチンの英雄は『Goal』の独占インタビューで「バルセロナと法廷で争うつもりはない」とし、契約満了まで残留する意向を明かしていた。

この夏に34歳を迎えるが、彼の年齢はヨーロッパの強豪の彼への獲得意思を揺るがすものではない。すでにメッシには、マンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンといったクラブが獲得に興味を示している。

伝説のゴールによってライバルであったマンチェスター・ユナイテッドを引きずり下ろし、マンチェスター・シティがプレミアリーグ初優勝を決めた歴史に残るあのQPR戦からおよそ10年が経った。そして、ついにセルヒオ・アグエロはエティハド・スタジアムを去ろうとしている。

コンディションが良いときにはラヒーム・スターリングやケヴィン・デ・ブライネと並び、彼はマンチェスター・シティで最も恐れられた点取り屋の一人だったが、度重なるケガによって絶対的なレギュラーではなくなってしまった。

アグエロは「10シーズンで素晴らしい成果を挙げることができたし、大きな満足感と誇りを感じている」とし、すでに今季限りでの退団を発表済み。一方で、代理人は去就について「どうなるか分からない」と語っている。

セルヒオ・ラモスは、レアル・マドリーのキャプテンとしてクラブを率い、チャンピオンズリーグ、そしてラ・リーガのタイトルを手にしてきた。

34歳の彼は契約延長交渉が難航していると伝えられてきた。だが現在では、ロス・ブランコスでそのキャリアを終えるとみられており、『マルカ』によれば現行契約を2023年まで延長するプランが進行中とのことだ。

ジョルジニオ・ワイナルドゥムは2011年にニューカッスルからユルゲン・クロップ率いるリヴァプールに加入して以来、信頼できるプレーヤーとして安定したプレーをコンスタントに続けてきた。レッズの中盤における重要な役割を果たしてきた彼のハイライトは、2019年のチャンピオンズリーグ準決勝でバルセロナを相手に挙げた2得点だろう。

このオランダ人の契約は2021年で満了となるため、前オランダ代表監督であるロナルド・クーマンが率いるバルセロナが彼に興味を示しており、移籍交渉に前向きであることが伝えられている。

ポール・ポグバのオールド・トラッフォードにおける契約はこの夏に終了する予定だが、彼の契約には1年間の延長オプションが含まれている。

負傷や安定しないコンディションの影響により、マンチェスター・ユナイテッドで複雑なシーズンを過ごしてきたポグバは、2019年の夏には「別の場所で新たなチャレンジを始める良いタイミングなのかもしれない」と語っていた。

以前在籍したユヴェントスへの復帰の噂が絶えない彼だが、昨年1月に加入したブルーノ・フェルナンデスと素晴らしいコンビネーションを発揮しており、来季のチャンピオンズリーグ出場権を確保した現在はマンチェスターにとどまる意向を示している。

ジャンルイジ・ドンナルンマは、16歳と242日でゴールキーパーとしては史上2番目に若くセリエAでデビュー。すぐさま守護神に定着した彼は、世界で最も有望な若きゴールキーパーの一人として名を馳せ、2016年には17歳と189日にしてイタリア史上最も若くデビューを果たしたGKとなった。

ミランが慰留の構えを見せているドンナルンマ。ユヴェントスが興味を示しているが、ミランは契約延長に関する交渉を続けて、幹部は残留に自信も見せている。

2010年にユースチームのレベルを脱してトップチームに加わったダヴィド・アラバは、今やバイエルン・ミュンヘンを長きに渡って支えたベテランの一人に数えられる。およそ10年に渡りブンデスリーガの強豪でレギュラーの座を守ってきた彼はその間、9度のブンデスリーガタイトル、2度のチャンピオンズリーグタイトル、そして3度のDFBポカールのタイトルを手にした。

彼は新たなチャレンジを求めており、今夏このブンデスリーガのクラブと別れを告げることとなりそうだ。新天地はレアル・マドリーが濃厚と伝えられている。

2017年にPSGに加入したユリアン・ドラクスラーは、これまで3度リーグ・アンのタイトルを手にしてきた。

報道によると彼は、2021年以降もパルク・デ・プランスにとどまりプレーを続けることを希望しているようだが、多くの欧州クラブが彼の獲得に乗り出しており、その中には特に熱視線を送るリーズも含まれている。

2016年にチェルシーに加入したこのベルギー代表だったが、これまでボルシア・ドルトムント、バレンシア、クリスタル・パレスと3クラブへのレンタル移籍を経験してきた。

そんなバチュアイもチェルシーとの現行契約は最終年に。今季は再びクリスタル・パレスにレンタル移籍中ではあるものの、スタンフォード・ブリッジでの契約をさらに1年延長する見込みであることが伝えられている。

キャリア初期のアーセナル時代には、ウォルコットがイングランドサッカーを引っ張っていく存在になると考えられていた時期もあったが、度重なるケガによりそれが実現することはなかった。

現在レンタル先のサウサンプトンでプレーを続けており、報道によるとセインツは完全移籍に前向きな様子を示している。

バイエルンはすでにアラバやジェローム・ボアテングとともにハビ・マルティネスの退団を発表。9シーズンに渡る貢献に感謝を伝えている。

『アス』によると、アメリカや日本行きも報じられたハビは、自身の去就について「すべての可能性に対してオープンだし、自分にとって最適な選択肢を見つけたい」と語っている。

1年の契約延長オプションを残しているものの、マタとユナイテッドの契約は2021年で満了を迎える。

彼にはこの先もマンチェスターにとどまる意思があり、その決意について以前にこのように語っていた。

「最初の試合で新たな始まりを感じたし、このクラブでプレーするのはとてもエキサイティングなことなんだ。ここでのプレーをやめたくない。ユナイテッドのユニフォームを着て試合を重ねて、行けるところまで行ってみたいんだ」

クリスタル・パレスで中心的な役割を担ってきたパトリック・ファン・アーンホルトに対しては現在、トルコのクラブであるガラタサライが興味を示している。

過去7シーズンに渡ってシティで安定したプレーを見せてきたフェルナンジーニョだが、契約は今年が最後となる。

35歳という年齢ながら、今なおフェルナンジーニョはマンチェスター・シティで重宝される存在であり、今季は主将を務めた。彼が退団することとなれば、ペップ・グアルディオラはその代役探しに苦労を強いられることとなるだろう。

今シーズンの終わりにエミレーツ・スタジアムを去るかもしれないダヴィド・ルイス。『アス』は、MLS（メジャーリーグ・サッカー）が彼の新たな舞台となる可能性があることを伝えている。