NXGN 2023 Women;s Finalists GFXGOAL

【NXGN 2023】女子サッカー有望若手50選|藤野あおば&浜野まいかも選出

過去のNXGNでGOALは女子版も実施。レナ・オーバードルフやハンナ・ベニソン、メルチー・デュモルネらを1位に選出。世界のフットボール界に若き女子タレントをランキング形式で紹介してきた。

今年のNXGNはランキング形式ではなく、煌めく才能を持つ25選手を紹介。対象は、2004年1月1日以降に生まれた選手たちだ。

  • Aline Gomes NXGN 2023Getty/GOAL

    アライン・ゴメス(フェロヴィアリア)

    ブラジル代表監督のピア・スンドハーゲは昨年FIFAのインタビューを受けた際、U-20W杯において、最も印象に残ったセレソンのメンバーを尋ねられた。それに対し「一番若い選手ですね」と応じている。

    スンドハーゲが指すのは17歳のアラインのことだ。コスタリカで行われた大会で、ブラジル代表の中で2005年産まれの選手は彼女ただ一人だった。

    ワイドから華麗な攻撃を見せるFWのアラインにとって、昨年は大きな1年だった。U-17とU-20W杯で注目を集め、ブラジル1部フェロヴィアリアでスターティングメンバーとしてレギュラー出場するようになった。さらにリーグの「レベレーション・オブ・ザ・シーズン」に選出されている。

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  • Julia Bartel NXGN 2023Getty/GOAL

    ユーリア・バルテル(バルセロナ)

    バルセロナでプロデビューを果たした女子選手の中で5番目の年少記録を持つバルテルは、クラブがMFに求める資質を全て持ち合わせている。

    エネルギッシュで、ボールを持つと積極的に動き、ドリブルの技術も高く、クラブのプレースタイルに求められる落ち着きも兼備。この18歳の出場時間が限られているのは、ホナタン・ヒラルデス監督が中盤にクオリティの高い選手を十分持ち合わせているからにすぎない。

    アレクシア・プテジャスからキーラ・ウォルシュまで、世界最高峰の選手から学べるチャンスがあることは、バルテルにとってポジティブな要素だ。カタルーニャに有名選手が多い以上バルサのチームで頭角を現すのは難しいだろうが、この才能あるティーンエイジャーなら成功させるはずだ。

  • Chiara Beccari NXGN 2023Getty/GOAL

    キアラ・ベッカーリ(ユヴェントス、コモに期限付き移籍)

    ユヴェントスのユースを経験した攻撃陣のタレントは多いが、その中でもベッカーリは選りすぐりの選手と言えるかもしれない。

    イタリアのユース代表で得点を量産してきたFWのベッカーリは、2022-23シーズンでコモに期限付き移籍。シニア世代のサッカーに触れる初めてのシーズンで、非常に印象的な活躍を見せている。

    優れた足技と巧みなオフ・ザ・ボールの動きを兼ね備えた18歳は、残留争いに巻き込まれるチームにクオリティを与えている。特に保有元のユヴェントスとの一戦では、PKを獲得して見事な同点ゴールを決めている。

  • Haley Bugeja NXGN 2023Getty/GOAL

    ヘイリー・ブゲイア(オーランド・プライド)

    特にドリブルの能力で目を引く選手だ。両利きのブゲイアはサッスオーロ所属時に16歳でシニア世代でブレークして以来、話題の選手となっている。

    ナポリ戦で決めたゴールが話題となりシーンで有名になり、セリエAで過ごす初めてのシーズンは12得点でフィニッシュした。マルタ代表としても国際試合で記録を塗り替えた。だが、2年間をイタリアで過ごしたあと、この若きFWは環境を変えることを選択した。

    2022年夏、この18歳はアメリカのオーランド・プライドと契約。それ以来じっくりと新しい環境に馴染んでいる。2023シーズンはアメリカサッカー界に衝撃をもたらすことが期待される。

  • Linda Caicedo NXGN 2023Getty/GOAL

    リンダ・カイセド(レアル・マドリー)

    バルセロナ、チェルシー、リヨン…18歳の誕生日が近づくにつれ、カイセドは女子サッカー界の様々なクラブから興味を示されていた。だが、今年2月に女子サッカー界で最もエキサイティングな若き才能との契約にこぎつけたのは、レアル・マドリーだった。

    カイセドは14歳の時にクラブチームのアメリカ・デ・カリとコロンビア代表の両方でプレーして注目を集め、それ以来獅子奮迅の活躍を見せてきた。その間、タイトなスケジュールや物議を醸したデポルティボ・カリへの移籍などで批判を受けながらも突き進んだ。

    この18歳のFWは2022年コパ・アメリカで大会最優秀選手に選出された。持ち前のスピードと最高クラスのフィニッシュ精度は、スペインでの生活に慣れるにつれ注目を集めることになるだろう。

  • Dudinha NXGN 2023Getty/GOAL

    ドゥディーニャ(サンパウロ)

    ドゥディーニャはまだサンパウロのトップチームで多くの機会に恵まれてはいない。2022年のリーグでの出場時間はわずか13分だった。だが、この若きFWに可能性が眠っていることは間違いない。

    ブラジルのフル代表で監督を務めるピア・スンドハーゲからは「予測不可能な解決策を見出す」選手と称賛する。U-17とU-20のユース代表では、昨年のW杯で銅メダルを獲得する活躍を見せている。

    小柄ながら力強いドゥディーニャは、素早く爆発的だ。まだ17歳と、能力に磨きをかける時間は十分にある。その兆候はたしかにエキサイティングそのものだ。

  • Airine Fontaine NXGN 2023Getty/GOAL

    エイリーン・フォンテーヌ(FCフルーリー91)

    『偉大な』という意味合いの名前を誇るフォンテーヌは、パリFCからフランス1部リーグで初出場を果たした。初スタメンを果たした試合では、フルーリー91を相手にアシストを記録した。だが、彼女が大きな足跡を残すことになるのは、この日の対戦相手でのことであった。

    このクラブと2022年夏に契約したフランスユース代表は、フルーリーの左サイドでレギュラーの座を射止めるに至った。コンスタントに素晴らしい能力を示している。

    素早いペースの切り替えは、目を引く特徴のひとつだ。特に巧みなフットワークとトリックを組み合わせたときにはひときわ目立つ。この18歳はごまかしのきかないほど強く、ボールを持っていても持っていなくても印象に残るハードワークを見せる。この力強さのおかげでフォンテーヌは左サイドバックでも、フォワードでもプレーすることができる。

  • Aoba Fujino NXGN 2023Getty/GOAL

    藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

    WEリーグの2021-22シーズンで最も際立った選手の一人であった藤野は、エキサイティングな次世代選手を誇る日本で最近ブレークしたトップ選手だ。

    この19歳のFWは、2019年AFC U-16女子選手権優勝を果たした輝かしいU-16チームの一員で、この大会に出場したチームメイトの多くは2022年U-20W杯で決勝進出したチームの一員として、再び輝きを放った。

    藤野の素晴らしいテクニックと、ディフェンダーを抜き去るペースの切り替え、相手に打撃を与えるスペースへ入り込む意識の高さは、短いキャリアながらも明確だ。W杯を前にして、なでしこジャパンの一員としての役割を確立し始めている。

  • Signe Gaupset NXGN 2023Bildbyran

    シネ・ガウプセット(ブラン)

    「ユニークな才能だ」とガウプセットを評したのはノルウェー代表DFのトゥヴァ・ハンセン。2022年のノルウェー・カップ決勝でブランを相手にガウプセットが2得点1アシストを記録し、3-1で優勝を決めた試合の後のことだ。「彼女が17歳だということを忘れていた。彼女は25歳の私と同じくらいと思った」とTV2に語った。「言葉で言い表せないほど素晴らしいですね」。

    この試合は、このMFがブレークしたシーズン最高の締めくくりだった。その前のシーズンはリーグ戦で5試合しか出場できなかったが、昨年は19試合に出場し、クラブのタイトル獲得に貢献した。また、チャンピオンズリーグでもデビューを果たし、U-17 EUROでは母国の代表チームでキャプテンを務めた。

    強くて速く、ボールを持って前進する時にそのクオリティは特に露わになる。このティーンエイジャーは、持ち前の創造性とシュート意欲からファイナルサードで真の脅威となる。

  • Maika Hamano NXGN 2023Getty/GOAL

    浜野まいか(チェルシー、ハンマルビーに期限付き移籍)

    チェルシーが1月の移籍マーケットで獲得した唯一の選手。浜野はわずか15歳でセレッソ大阪堺の中心選手となり、若い選手としては多くの経験を積んでいる。

    昨年のU-20女子W杯以来、その活躍は目覚ましいものがあった。日本は決勝進出を果たし、浜野は大会最優秀選手とシルバーブーツを獲得した。浜野はシニアチームで初めての代表キャップを記録すると、その数カ月後にはイングランドに移籍し、世界有数のビッグクラブへと加わった。

    この18歳は今シーズンをスウェーデンのハンマルビーで過ごすことになるが、ゴールを決めるだけでなく、チームメイトにチャンスを与える驚異のFWとして、めざましい成長を続けることになるだろう。

  • Jhonson NXGN 2023Getty/GOAL

    ジョンソン(トレド、コリンチャンスに期限付き移籍)

    ブラジルで飛躍しようとしているもう一人のエキサイティングなアタッカーだ。ジョンソンは素晴らしい動きとフィニッシュ能力を兼ね備えたセンターFWで、この2つの特性は成長につれて研ぎ澄まされていきそうだ。

    力強く、ハードワークが持ち前の17歳は、ボールを上手に保持することもでき、周囲を利用する意識も持ち合わせている。

    ジョンソンは3部のトレドと契約しているが、1月に2年のローン契約でブラジル王者コリンチャンスに移籍した。これだけのクオリティを誇るクラブに移籍したことで、彼女が持つ間違いなく高い潜在能力を発揮するための大きな助けになるはずだ。

  • Wieke Kaptein NXGN 2023Getty/GOAL

    ウィーケ・カプテイン(トゥエンテ)

    2022年5月、カプテインはジレンマに陥っていた。オランダ代表としてU-17 EUROに出場すべきか、トゥエンテに残りリーグタイトルを掲げるか、選択に迫られた。

    当時わずか16歳であったが、このMFはこれを「贅沢な問題」と表現した。結局この時は、クラブが彼女を手放さない決断を下した。これは彼女が若くして重要な存在であることを強調するエピソードだ。

    カプテインはリーグ24試合中20試合に出場し、オランダ王者となってシーズンを終えた。なお、このうち16試合でスタメン出場を果たしている。自身はエールディヴィジの年間最優秀選手賞に選出された。「普通じゃあり得ないことですよね」とこのティーンエイジャーはESPNに語っている。「この年齢で私が経験していることは、とても、とても、とても最高です」。

  • Franziska Kett NXGN 2023Getty/GOAL

    フランツィスカ・ケット(バイエルン・ミュンヘン)

    若くして欧州最高峰のクラブでトップチームに割って入り、常にインパクトを残そうと思えば、それだけの才能が必要だ。ケットは、あらゆる意味でその通りの選手だ。

    この18歳のウィンガーは10月にメッペンを相手に初スタメン出場となった。この試合で初めてトップチームで得点し、さらに数週間後には2得点目を奪っている。11月のチャンピオンズリーグでバルセロナとのアウェー戦に臨むメンバーにも名を連ねており、彼女への評価の高さがうかがい知れる。

    創造的で、得点力にあふれ、両足を使うことができる。ケットは著しく危険なFWであり、予測不能な存在だ。さらに万能性と守備における責任感も兼ね備えるケットは、監督にとっては自由に起用することができる理想の選手だ。

  • Margret Kunihira NXGN 2023Getty/GOAL

    マーグレット・クニヒラ(カンパラ・クイーンズ)

    クニヒラが2022年アフリカネーションズカップでウガンダのフル代表に帯同したのは、まだ17歳の頃だった。だが、ただ参加してベンチに座っていただけではなかった。この若きFWはブルキナファソとの試合に先発出場し、しかもわずか8分後に先制ゴールを決めたのだった。

    ファーストタッチに優れ、前方へのパスや、ボール保持時にはドリブルで前進することでチームを常に前進させる強い意欲を持つ。このティーンエイジャーは母国のカンパラ・クイーンズでゴールを量産している。

    クニヒラのパワフルなシュートを見ればその得点力は驚きではないが、同時にチームメイトへのアシストもできる。ウィングで相手を混乱させると、素晴らしいクロスを供給することができる。

  • Fiona Liaigre NXGN 2023Getty/GOAL

    フィオナ・リエグレ(ボルドー)

    元々は右利きのリエグレだが、ボルドーでは左サイドバックとして優れた結果を残している。特に2022-23シーズンはコンスタントに出場時間を延ばしている。

    左サイドバックはもとより、右サイドバックや右ウィンガーとしてもプレーすることができる。右ウィングはフランスのユース代表でよく起用されるポジションだ。この18歳は今シーズン与えられたチャンスを見事に活かし、クラブのパトリス・レアー監督から激賞されている。

    高い技術を持ち、スピードと優れた予測力を兼ね備える。また、レアー監督はリエグレを「諦めない人」と評価する。守備的な役割を十分にこなすことを当然として、攻撃的な資質も兼ね備えているため、典型的な現代型サイドバックといえるだろう。

  • Vicky Lopez NXGN 2023Getty/GOAL

    ヴィッキー・ロペス(バルセロナ)

    ロペスがサッカー界で最もエキサイティングな若手有望株の一人であることは以前から知られている。しかし、2022年はそのことをさらに強調した1年であった。

    10月のU-17女子W杯で優勝したスペイン代表のスターとなったロペスは、大会最優秀選手に選出され、その1ヶ月後にはバルセロナでデビューを飾ることに成功した。

    さらに、今年1月には初ゴールを記録した。世界最高のチームで重要な貢献ができる選手になる兆候がすでに見えている。しかも、ロペスはまだ16歳なのだ。

  • Andrea Medina NXGN 2023Getty/GOAL

    アンドレア・メディナ(アトレティコ・マドリー)

    女子サッカーで最も注目を集めるサイドバックの一人であるメディナは、15歳の頃レアル・ベティスで頭角を現した。そして昨夏、順位で上をいくアトレティコ・マドリーへの移籍を果たした。

    この18歳はすでにこの国の首都でスタメンとしてレギュラー出場を果たしているが、彼女のサクセスストーリーはそれだけにとどまらない。これを皮切りに、スペインU-20代表チームとしてコスタリカで行われたU-20女子W杯では、6試合のうち5試合に先発し、世界王者に輝いたのだ。

    これまでのメディナの成長は卓越しており、最高クラスの環境に身を置くことによって成長はさらに続いていくだろう。

  • Olivia Moultrie NXGN 2023Getty/GOAL

    オリビア・モートリー(ポートランド・ソーンズ)

    ナショナル・ウィメンズ・サッカー・リーグ(NWSL)最年少出場選手であり、リーグ最年少得点記録保持者。モートリーは年齢による出場制限を理由にアメリカのトップリーグを提訴し、勝利したことで紙面を飾って以来、新境地を開拓してきた。

    ワイドでもセントラルMFとしてもプレーできる万能型プレーヤーの17歳は、チームがチャンスを作るスペースを見つけるのが得意だ。この年齢にしては驚くほど成熟しており、それは彼女のプレーに表れている。

    昨年末にポートランド・ソーンズでトロフィーを掲げ、王者となったモートリーは、これまで以上に重要な選手になっていくだろう。そして自国のフル代表としてもいずれそうなるはずだ。

  • Monique Ngock NXGN 2023Reims/GOAL

    モニーク・エンゴク(ランス)

    2022年10月にカメルーンのバロンドール賞を受賞したエンゴクは、自国の最も輝かしい若手選手であるだけでなく、アフリカで最も有望な若手選手のひとりでもある。今や世界中の10代有望株と肩を並べる存在だ。

    中盤深くでプレーする18歳は、チームがボールを持つと自信をのぞかせる。ボールを要求したり、自分に関与するとこでなくとも、指示する姿がよく見られる。また、シンプルなパスワークと前に出ようとする気持ちを非常に上手く融合させている。

    2022年夏にランスに加入した。このフランスのクラブはまさに原石を発掘したようだ。彼女の得意とするポジションでサッカー界最高の逸材になる可能性を秘めている。

  • Gabriela Rodriguez NXGN 2023Getty/GOAL

    ガブリエラ・ロドリゲス(アメリカ・デ・カリ)

    コロンビアの次世代を担う才能は実に素晴らしい。リンダ・カイセドが注目を集める一方で、彼女と並び立つロドリゲスのような素晴らしい選手も見過ごすわけにはいかない。

    15歳の若さでフル代表デビューを飾ったロドリゲスは、ここ数シーズンでアメリカ・デ・カリの重要な選手へと成長した。昨年はクラブのタイトル獲得に貢献している。

    魔法をかけるようなプレーが得意な創造性あふれるプレーメーカーで、2022年にはコロンビア代表としてU-17、U-20、フル代表で輝きを見せ、それぞれの大会で決勝トーナメントに進出している。次は海外に進出することが確実だろう。この17歳はそのステップに値する以上の実力を備えている。

  • Flourish Sabastine NXGN 2023Getty/GOAL

    フラリシュ・サバスティン(バイエルサ・クイーンズ)

    2022年CAF女子最優秀若手選手賞にノミネートされたサバスティンは昨年、素晴らしい1年を過ごした。18歳の誕生日を迎える2週間前、10月にフル代表デビューを飾ったのだ。

    この若きFWは所属するバイエルサ・クイーンズでレギュラーメンバーとして活躍しており、女子チャンピオンズリーグに出場し準決勝に進出した。U-20女子W杯ではフランス戦で終盤に勝ち越しゴールを奪い、ナイジェリア史上最高の瞬間の当事者となった。

    大会得点王タイに輝いたサバスティンは、フィニッシャーの素質を持ち合わせている。オフ・ザ・ボールのポジショニングもよく、ゴール前での落ち着きもピカイチだ。年齢を考えれば、特に並外れた存在だ。

  • Jaedyn Shaw NXGN 2023Getty/GOAL

    ジェイディン・ショー(サンディエゴ・ウェーブ)

    2022年7月31日はNWSLの歴史に刻まれる日だ。この日は、ショーがデビュー戦でゴールを記録した最年少選手となった日だ。

    サンディエゴ・ウェーブの次の試合で再び得点を挙げると、次戦でもネットを揺らした。この活躍により、ショーはデビューから3戦連続で得点したNSWL史上2人目の選手となったのだ。大舞台で活躍する可能性を秘めたフォワードが、大舞台で爆発したのである。

    彼女を形作ったここ数年間でこの18歳を指導したことのある人は、その創造性や魅惑的なフットワーク、無から有を生み出す能力を目の当たりにした。これらの特徴はショーの歩みのなかで特に輝いていた。2018年にはCONCACAF U15選手権で最優秀選手に選ばれ、パリ・サンジェルマンで練習に帯同することになった。

  • Alice Soto NXGN 2023Getty/GOAL

    アリス・ソト(パチューカ)

    パチューカからリーガMXフェメニルでデビューを飾ったのはなんと13歳。当然のことながら、ソトは以前からメキシコの次なる大物として期待されてきた。

    この16歳のFWはデビュー戦からシーズンごとに多くの出場機会を得ており、もうすぐ50試合に到達することになる。ユース代表としても活躍しながら、確実にシニアの舞台に馴染んでいっている。

    ソトは2022年に行われたU-17 CONCACAF女子チャンピオンシップで決勝進出を果たしたメキシコ代表のメンバーだった。6試合に出場し、6得点を記録している。大会終了5日後にはパチューカに戻り、トルネオ・クラウスーラ(リーグ後期のプレーオフ)準決勝でモンテレーとの一戦を戦った。

    天性の得点能力に加えて、経験に裏打ちされた落ち着きを持ち合わせ、彼女の実力を最大限に発揮していくことだろう。

  • Bea Sprung NXGN 2023Getty/GOAL

    ベア・スプラング(ローゼンゴード)

    ローゼンゴードはトップクラスの才能を生み出すことでよく知られたクラブだ。NXGN2021を獲得した現エヴァートンのハンナ・ベニソンがクラブ最高のプロダクトというえるだろう。スプラングにも次世代の10代MFとして期待がかかる。

    16歳の時にクラブでデビューを飾って以来3つのトロフィーを獲得した。このスウェーデン人のチームへの影響力はそれ以来高まっている。それだけでなく、ゴールも量産している。

    これまで挙げた最大の得点は、昨年5月のスウェーデンカップ決勝での得点だ。スプラングはゴール上隅に見事なシュートを決めた。このゴールでスコアを振り出しに戻す素晴らしい一撃で、結果的にローゼンゴードは延長戦の末に勝利を収めた。

    この18歳は、昨年チャンピオンズリーグのグループステージでバイエルン・ミュンヘン戦に2試合とも先発している。大きな成果を挙げる兆候だ。

  • Alyssa Thompson NXGN 2023Getty/GOAL

    アリッサ・トンプソン(エンジェル・シティ)

    トンプソンがアメリカU-20女子代表のトレイシー・ケビンズ監督の目に留まったのは、自分より4歳年上のカテゴリーでプレーしていたときのことだ。それほど挑戦的な環境で目立っていたということが、彼女自身とその能力の高さを証明している。

    2023年のNWSLドラフトで全体1位、史上最年少で指名されるまでの数年冠、トンプソンはTotal Futbol Academyでプレーしていた。女子は彼女一人で、当時17歳であった。

    トンプソンは現在NWSLのエンジェル・シティに所属し、2023年のデビューシーズンに備えているが、すでにアメリカ女子のフル代表にも選出されている。2022年10月には満員のウェンブリー・スタジアムで行われたイングランド戦で初キャップを記録している。