NxGn 2019 GFXGetty/Goal

NxGn 2019を振り返る。サンチョ、ハーランドら2019年のベスト若手選手のいま

2016年の開設以来、Goalは世界中の若手選手から年間ベスト50を選出し、1位の選手に『NxGn』アワードを授与してきた。一部の若手はそのパフォーマンスを持ってして、その最高の才能という呼び声に応えてきたが、自身のポテンシャルを発揮できなかった選手も多くいる。

2020年版のNxGnのリストが31日に発表されるが、その前に2019年にリストアップされた選手と、その現在地を見てみよう。なお、所属クラブは2019年発表当時のものとなっている。

  • NxGn Christian Fruchtl Bayern MunichGetty

    50クリスティアン・フリュヒトル| バイエルン・ミュンヘン

    当時:非常に現代的なゴールキーパーであるフリュヒトルは当時、まだシニアデビューを果たしていなかったが、常にトップチームの構想には入っていた。2016年のカタールでのウィンターブレーク中、バイエルンのトップチームの練習に招かれ、マヌエル・ノイアーや同僚との練習に感銘を受けた。

    現在:現在もプロデビューを待つ立場にあるが、ドイツのU20代表において彼は正GKとしての地位をつかんでいる。

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  • NxGn Takefusa Kubo FC TokyoGetty

    49久保建英| FC東京

    当時:10歳でバルセロナと契約した並外れた才能を持つアタッカー。2016年、バルサが18歳未満の海外選手の獲得における規則違反のため、母国日本への帰還を余儀なくされた。しかしFC東京での活躍により、再びラ・マシア(バルサの育成組織)に戻ると見込まれていた。

    現在:元バルサである久保だが、2019年の夏に彼がレアル・マドリーを選んだことは、バルサに大きな失望を与えた。現在はレンタル先のマジョルカで、魔法のようなプレーで攻撃に違いを生み出している。

  • Yari Verschaeren AnderlechtGetty

    48ヤーリ・フェルシェーレン| アンデルレヒト

    当時:アンデルレヒトの育成組織の集大成とも言える最新のトップタレントだ。洗練された攻撃的MFはすでにヨーロッパリーグ(EL)の舞台も経験済みだった。

    現在:フェルシェーレンの2019-20シーズンは負傷のため中断してしまった。だが“Newアザール”はロットパーク(アンデルレヒトの本拠地)のレギュラーに定着。またロベルト・マルティネス率いる代表チームでは2度目の出場で初ゴールを記録している。

  • NxGn Juan Miranda BarcelonaGetty

    47フアン・ミランダ| バルセロナ

    当時:万能の左サイドバックは、昨年11月に印象的なチャンピオンズリーグ(CL)デビューを果たした際も謙虚にプレーした。彼は「リオネル・メッシが味方にいれば、すべては簡単なことだ」と語った。だが彼こそがジョルディ・アルバの後継者であり、バルサはその認識を確かなものにした。

    現在:ミランダはカンプノウでの明るい将来を望んでいたが、2年ローンでシャルケへと送り出された。この移籍先でプレー時間を少しずつ確保している。

  • NxGn Brenner Sao PauloGetty

    46ブレンナネル| サンパウロ

    当時:5000万ユーロ(約59億円)のバイアウト条項を契約に持つストライカーは、2年連続でNxGnに選出されるなど、ブラジルで最も有望な若手の一人としての評判を高めていた。

    現在:ブレンネルは昨シーズンの大半をローン先のフルミネンセで過ごしたが、一度も得点できなかった。その結果、20歳になったこのストライカーは、さらなる成長のためサンパウロに帰還した。

  • NxGn Mohammed Ihattaren PSVGetty

    45モハメド・イハッタレン| PSV

    当時:イングランドで行われた2018年のU18欧州選手権で、オランダは3度のPK戦を制したが、そのすべてでイハッタレンはシュートを決め、優勝に貢献した。攻撃的MFである彼は翌年1月にエールディビジデビューを果たし、PSVの一員となるなど、明るい兆しに満ちていた。

    現在:イハッタレンは2月に18歳になったばかりだが、すでにアイントホーフェンでのスターティングメンバーの地位を確固たるものにしている。オランダサッカー連盟(KNVB)は、このPSVの天才に、家族の出身国であるモロッコではなく、オランダ代表を選択するよう説得を試みている。

  • NxGn Ante Palaversa CroatiaGetty

    44アンテ・パラヴェルサ| マンチェスター・シティ

    当時:万能型MFであるパラヴェルサは、ハイドゥク・スプリトのトップチームにいた当時から欧州中の注目を集めていた。シティは、他クラブに奪われる前にこのクロアチア人選手と700万ポンド(約9億円)で契約を締結。2018-19シーズンの残り期間は、母国クラブでプレーした。

    現在:パラヴェルサは昨夏にエティハド・スタジアムに向かったが、すぐジュピラープロリーグ(ベルギー)のオーステンデにレンタルされた。移籍先では守備的MFのファーストチョイスとしての地位を確立し、プレー経験を積んでいる。

  • NxGn Gabriel Brazao BrazilGetty

    43ガブリエル・ブラザオ| パルマ

    当時:2018年11月の国際大会でアリソンとエデルソンとともにブラジル代表に指名された後、クルゼイロの育成を巣立ち、2019年1月にパルマに移籍。夏にはインテル移籍がささやかれていた。

    現在:19歳GKはサンシーロに到着し、600万ユーロ(約7億円)とも言われる移籍金でインテルへ加入した。だが、シーズンいっぱいの期限付きでアルバセテに移籍し、ほとんどの時間でベンチを温めている。

  • NxGn Antonio Marin Dinamo ZagrebGetty

    42アントニオ・マリン| ディナモ・ザグレブ

    当時:2017年10月にディナモ・ザグレブとのプロ契約を結ぶ前から、両利きの左ウィンガーはミランやシティ、PSGなど複数のビッグクラブからラブコールを受けていた。それでも彼は故郷のクラブに残り、クロアチアで順調にプレーを続けている。

    現在:2018-19シーズン終了前、マリンはディナモ・ザグレブで初めてスターティングメンバー入りを果たした。クロアチアU21代表でもあるマリンは、今シーズンの大半はレギュラーで起用されている。

  • NxGn Leonardo Campana EcuadorGetty

    41レオナルド・カンパーナ| バルセロナSC(エクアドル)

    当時:エクアドルでも最も才能ある選手と称されたカンパーナは、U20南米選手権では、決勝ベネズエラ戦での2ゴールを含む大会最多の6ゴールを決め、史上初の大会優勝を果たした。

    現在:このストライカーはエクアドルのフル代表に4度の招集を受けたのち、1月の移籍市場でプレミアリーグのウルヴァーハンプトンにフリーで加入した。

  • NxGn Thiago Almada Velez SarsfieldGetty

    40チアゴ・アルマダ| ベレス・サルスフィールド

    当時:アルマダは技術に長けスタミナもある攻撃的MFとして、すでにベレス・サルスフィールドでデビューと得点を記録し、U20アルゼンチン代表でもレギュラーのポジションをつかんでいた。

    現在:アルマダは2019-20シーズンをインパクトある切り札という立場で過ごしているが、徐々にスタメン出場も増えている。それは彼がアルゼンチンの次世代の大物とされている理由を、ピッチ上で示し続けているからだ。

  • NxGn Ozan Kabak StuttgartGetty

    39オザン・カバク| シュトゥットガルト

    当時:カバクは、ガラタサライの守備の要としてその輝きを示し、多くの欧州クラブから注目を集めた。2019年1月の移籍市場で、シュトゥットガルトが1100万ユーロ(約13億1000万円)の移籍金で彼を射止めることに成功。彼がブンデスリーガで印象を残すのには少々時間がかかったが、ドイツ国内では評価を高めている。

    現在:シャルケが1500万ユーロ(約17億8000万円)という驚くほど安い買い取り条項を行使し、カバクはドイツ挑戦からわずか6か月後にセンセーショナルなゲルゼンキルヒェンのクラブ(シャルケ)への移籍を果たした。昨年11月にトルコでデビューした19歳の彼は、現在、デイビッド・ワグナー監督のチームの守備の要として定着している。

  • NxGn Amine Gouiri LyonGetty

    38アミーヌ・グイリ| リヨン

    当時:このリヨン所属のストライカーは、2018-19シーズンを飛躍の年に変えるという希望を持っていたが、十字靭帯の損傷によって脆くも崩れ去った。それでも彼はフランスで最も有望な選手の一人と考えられており、アンダー世代レベルでは素晴らしい得点記録を残している。

    現在:U21代表となったグイリはリヨンに残り、ルディ・ガルシアの下では主にカップ戦で試合時間を少しずつ得ている。

  • NxGn Julian Alvarez River PlateGetty

    37ジュリアン・アルバレジ| リーベル・プレート

    当時:U19アルゼンチン代表のアルバレジはマルセロ・ガジャルドに非常に高く評価され、ボカ・ジュニアーズとの2018ファイナル第2戦でコパ・リベルタドーレスデビューという栄誉を授かった。

    現在:アルバレジはその後、リーベル・プレートでの初のシーズンを開始し、右ウィンガーとして起用されている。また、U23アルゼンチン代表にも招集されるなど、東京オリンピックでの代表入りが期待されている。

  • NxGn Sergio Gomez DortmundGetty

    36セルヒオ・ゴメス| ボルシア・ドルトムント

    当時:ドルトムントが300万ユーロ(約3億5000万円)の解除条項を使いバルセロナから獲得。アンドレス・イニエスタの後継者とされる彼に、ドルトムントは2018年12月、CLのモナコ戦で欧州での経験を積ませた。

    現在:アンダー世代で成長を続けており、昨年スペインがU19欧州選手権で優勝するのに貢献した。だがクラブレベルでは、2018年にドルトムントでトップデビューを果たしてからは、スペイン2部に武者修行へ。ウエスカで試合経験を獲得している。

  • NxGn Lincoln FlamengoGetty

    35リンコウン| フラメンゴ

    当時:かつてフラメンゴのユースチームでFWコンビを組んだヴィニシウス・ジュニオールと同じように、リンコウンはわずか16歳でリオのトップクラブデビューを果たし、次世代のロベルト・レヴァンドフスキとの呼び声も高い。

    現在:現在19歳の彼は、フラメンゴでの初ゴールを決めて以来、ゴールを決められておらず、昨年12月のクラブワールドカップ決勝リヴァプール戦でのベンチ入り(延長前半に途中出場)以外特にインパクトを与えられていない。

  • NxGn Josh Sargent Werder BremenGetty

    34ジョシュ・サージェント| ヴェルダー・ブレーメン

    当時:若きCFは、いち早く自分の名前を最高レベルにまで押し上げようと考えているようで、ヴェルダー・ブレーメンとアメリカ代表の両方で早々に試合出場と得点を記録した。

    現在:現在20歳のサージェントは、ブレーメンでの戦いに多くの時間を費やす一方、アメリカ代表としても得点を重ね、アメリカで最も有望な若手の一人としての評判を固めている。

  • NxGn Erling Braut Haaland RB SalzburgGetty

    33アーリング・ハーランド| レッドブル・ザルツブルク

    当時:モルデで決めたわずか17分間での4ゴールによりノルウェーで話題をさらった後、元プレミアリーグMFアルフ・インゲの息子ハーランドは、わずか500万ユーロ(約6億円)でレッドブル・ザルツブルクに移籍した。

    現在:19歳の彼は、CL最初の5試合すべてでゴールを決めた最初の選手となり、計8つのゴールを記録した後、1月にドルトムントに移籍。その後もブンデスリーガの記録を次々と破り、PSGからも2ゴールを奪った。間違いなく今シーズン最も衝撃を与えた、若手スーパースターだ。

  • NxGn Emile Smith Row RB LeipzigGetty

    32エミール・スミス・ロウ| アーセナル

    当時:アーセナルとの長期契約にサインするため、2018年夏にバルセロナからの誘いを断った。彼はガナーズのトップクラブ招集、ELで印象的なプレーを見せた後、シーズン終了までのレンタルでRBライプツィヒに移った。

    現在:ドイツではケガに悩まされる時間が多かったが、現在は6カ月の期限付きで移籍したチャンピオンシップのハダースフィールド・タウンで出場時間を増やしている。

  • NxGn Rhian Brewster Mohamed Salah LiverpoolGetty

    31リアン・ブリュースター| リヴァプール

    当時:リヴァプールの若きストライカーは、2018年1月のU23マンチェスター・シティとの試合で靭帯を損傷。だがその15カ月にわたる悪夢も終わりに近づいていた。

    現在:ブリュースターは恐ろしい2つの負傷から完全に回復した。2019年9月にはCL決勝トッテナム戦でベンチ入りを果たし、その4カ月後には念願のトップチームデビューを果たした。U21イングランド代表でもあるブリュースターは現在、ローン移籍したスウォンジーで印象的なプレーを見せており、レッズで最も有望な若い選手の一人とみなされている。

  • Ryan Gravenberch Ajax 2018-19Pro Shots

    30ライアン・グラフェンベルフ| アヤックス

    当時:有名なアヤックスのアカデミーから出てきた選手の中でも、ここ数年で最もエキサイティングなプレイヤーと見なされていた。クラレンス・セードルフが持っていた、エールディビジを代表するアヤックスというクラブの史上最年少選手という記録を奪い、さらにアムステルダムの最年少得点者になった。

    現在:グラフェンベルフはわずか17歳でトップチームに定期的に招集されており、ロナルド・デ・ブールは、ポール・ポグバにも似たこの選手がマタイス・デ・リフトよりも有望な将来性があると考えている。

  • Willem Geubbels MonacoGetty

    29ウィレム・ジーベルス| リヨン

    当時:モナコがリヨンから2000万ユーロ(約23億8000万円)で獲得後、ジーベルスはデビューシーズンの大半をルイ2世スタジアムの医療ルームで過ごした。

    現在:ジーベルスのケガはまだ癒えていないが、このエレガントな左ウィンガーは間もなく練習を再開できると見られている。モナコは彼のために投じた投資が間もなく実を結ぶことを願っているだろう。

  • NxGn 2019 Lee King-in ValenciaGetty

    28イ・カンイン| バレンシア

    当時:エキサイティングで勤勉な左ウィンガーは、すでにバレンシアではリーガ・エスパニョーラとコパ・デル・レイの両方で出場を果たしている。メスタージャで行われたCLグループステージのマンチェスター・ユナイテッド戦ではベンチ入りもしていた。

    現在:2019年U20ワールドカップで最高の選手としてゴールデンボールを獲得。バレンシアのトップチームでレギュラー入りを果たし、11月のCLリール戦ではスターティングイレブンに名を連ねた。

  • NxGn 2019 Abel Ruiz BarcelonaGetty

    27アベル・ルイス| バルセロナ

    当時:19歳のアベル・ルイスはバルサBに昇格以降、すぐにトップチームへ招集されると期待されていた。特に、スター選手のルイス・スアレスに動きやゴールへの姿勢が似ているとも指摘されてきた。

    現在:ルイスは昨年5月、ヘタフェ戦でリーガデビューを果たしたが、1月の移籍市場で、買い取り義務が発生するレンタル移籍でブラガへと旅立った。このストライカーは、レンジャーズ戦で、ELデビューと初得点を記録。ポルトガルでの新生活でポジティブなスタートを切った。

  • NxGn 2019 Jann-Fiete Arp HamburgGetty

    26ヤン=フィーテ・アルプ| ハンブルガーSV

    当時:バイエルン・ミュンヘンは、HSVとすでにアルプ移籍に同意していた。唯一未解決だった問題は加入時期で、21世紀生まれでブンデスリーガ初得点を決めたこの選手が、2019年夏か翌年に加わるかどうかということだった。

    現在:バイエルンは最終的に、19年7月にアルプを獲得したが、現在20歳のアルプはまだトップチームデビューは果たしていない。彼の歩みは度重なる負傷によって足止めを食らっている。

  • NxGn 2019 Hamed Junior Traore EmpoliGetty

    25ハメド・ジュニオール・トラオレ| エンポリ

    当時:トラオレは18歳の頃すでにエンポリのレギュラーに定着していた。フィオレンティーナは2019年夏、1200万ユーロ(約14億2000万円)でこの万能型の攻撃的MF獲得で合意していた。

    現在:フィオレンティーナへの移籍は最終的に決裂し、代わりにトラオレは2年期限付きでサッスオーロに移籍した。コートジボワール代表ではもっと順調なステップアップをしている。代表では、セリエAで最高の若手の一人としての評判をさらに高めている。

  • NxGn 2019 Pietro Pellegri MonacoGetty

    24ピエトロ・ペッレグリ| モナコ

    当時:ケガに悩まされていたが、2018年8月にジェノアから2500万ユーロ(約29億7000万円)でモナコに移籍した。そして2000年代生まれとしてリーグ・アンで得点した最初の選手になった。

    現在:ペッレグリのフィットネスの問題は解決しておらず、過去12カ月間、ほとんどプレーしていない。

  • NxGn 2019 Ki-Jana Hoever LiverpoolGetty

    23キ=ヤナ・フーゲル| リヴァプール

    当時:2018年1月、16歳11カ月20日のオランダ人DFは、リヴァプールの選手としてFAカップに出場した最年少選手となった。ピッチ上では、落ち着きとキープ力で多くの人に感銘を与えた。

    現在:右サイドバックだけでなくCBとしてもプレー可能で、メルウッドの全員を驚かせた。今シーズン前には長期契約が結ばれ、その努力が報われた。

  • NxGn 2019 Benoit Badiashile MonacoGetty

    22ブノワ・バディアシル| モナコ

    当時:CLの記者会見の終わり際に椅子をテーブルの下に押し込むのを忘れ、当時のモナコ指揮官ティエリ・アンリに叱責されたエピソードで知られる。だが本拠地ルイ2世スタジアムでは、モナコのアカデミーで最も将来性ある選手の一人と見込まれていた。

    現在:1月の移籍期間中にバレンシアに移籍。依然多くのミスを犯す荒削りの選手だが、それでも同胞のフランス人トップのDFであるサミュエル・ウムティティと比較される。

  • NxGn 2019 Dominik Szoboszlai RB SalzburgGetty

    21ドミニク・ショボスライ| レッドブル・ザルツブルク

    当時:ここ数十年でハンガリー最大の才能と言われるショボスライ。左MFの彼はすでにRBザルツブルクで初出場を遂げており、初ゴールも決めている。

    現在:ショボスライはますます強さを増している。彼は今シーズンのCLで、6試合中5試合でスタメン出場。ハンガリーのフル代表でも確固たる地位を築いている。

  • NxGn 2019 Aurelien Tchouameni BordeauxGetty

    20オーレリアン・チュアメニ| ボルドー

    当時:緩急ある仕掛けを得意とし、強さも持つ守備的MFであるチュアメニは、ボルドーで見せた卓越したパフォーマンスのおかげで、インテルやバイエルンが獲得に興味を示した。

    現在:チュアメニが選んだのはモナコだった。モナコは、ヤヤ・トゥーレと比較されるこの選手を獲得するため、1800万ユーロ(約21億4000万円)を支払った。

  • NxGn 2019 Agustin Almendra Boca JuniorsGetty

    19アグスティン・アルメンドラ| ボカ・ジュニアーズ

    当時:ボカ・ジュニアーズの中盤で、19歳ながらレギュラーでプレーする。『Goal』が2018年12月に明らかにしたように、バルセロナとバレンシアの双方から関心を寄せられていた。

    現在:アルメンドラは昨年12月、コパ・リベルタドーレス準決勝第2戦でスタメン出場を果たしたが、現在はミゲル・アンヘル・ルッソ率いるボカの控えに甘んじている。

  • NxGn 2019 Paulinho LeverkusenGetty

    18パウリーニョ| レヴァークーゼン

    当時:レヴァークーゼンに1850万ユーロ(約22億円)で加入したウィンガーは、ブンデスリーガで継続的にプレー期間を与えられており、2018年12月にはELで初ゴールを記録した。

    現在:このU23ブラジル代表は、バイ・アレーナのスターティングメンバーの地位をまだつかめていない。それでもクラブからは依然として有望視されているようだ。

  • NxGn Timothy Weah CelticGetty

    17ティモシー・ウェア| パリ・サンジェルマン

    当時:言わずと知れたバロンドール受賞者ジョージ・ウェアの息子。2018-19シーズン当初はPSGで数ゴールを決めるなど結果を出そうとしていたが、シーズン終了までセルティックに移籍した。

    現在:ウェアはグラスゴーでの日々に納得できず、パルク・デ・プランス復帰後は、トップチーム出場のチャンスが難しいものであると気づいたようだ。ウェアは2019年夏、1000万ユーロ(約12億円)でリールに売却された。

  • NxGn 2019 Mason Greenwood Manchester UnitedGetty

    16メイソン・グリーンウッド| マンチェスター・ユナイテッド

    当時:両利きのストライカー。2018-19シーズンにはすでにマンチェスター・ユナイテッドのU18、U19、U23の各カテゴリーでゴールを記録。CLで勝利したパルク・デ・プランスでのPSG戦で、オーレ・グンナー・スールシャールが起用した最後の交代カードとして注目を集めた。

    現在:9月のアスタナとの試合で、グリーンウッドは、欧州レベルの大会でユナイテッド史上最年少スコアラーとなった。U21イングランド代表グリーンウッドに対しては過大ともいえる評価が飛び交っていたが、クラブOBのDFガリー・ネヴィルは今や、彼の実力は「ホンモノ」だと認めている。

  • NxGn 2019 Eric Garcia Manchester CityGetty

    15エリック・ガルシア| マンチェスター・シティ

    当時:シティのプレシーズンツアーでは、その成熟度と正確なプレーでペップ・グアルディオラに感銘を与えた。ラ・マシア出身のガルシアは、2018-19シーズン中にトップデビューを果たしている。

    現在:この洗練されたCBは、アルメニアで行われたU19欧州選手権にも出場。同大会で優勝しただけでなく、2019年9月にはプレミアリーグのデビューも経験した。

  • NxGn 2019 Ethan Ampadu ChelseaGetty

    14イーサン・アンパドゥ| チェルシー

    当時:ビジュアル的にもダヴィド・ルイスによく似たこのCBは、チェルシーではあまりプレー時間を与えられていないものの、スタンフォード・ブリッジでの評価は非常に高い。クラブは1月にダービー・カウンティから受けたレンタルオファーを即座に却下していた。

    現在:19歳の彼は現在、レンタル先のRBライプツィヒで難しい時間を過ごしている。おそらく彼はこの夏、スタンフォード・ブリッジに帰ってくるだろう。

  • NxGn 2019 Sofiane Diop MonacoGetty

    13ソフィアン・ディオプ| モナコ

    当時:スキルに長けたアタッカーで、低調な序盤戦に苦しんでいたモナコで定期的に起用された。CLで3度スタメン出場した後、2019年の初めにはベンチスタートが増えるようになった。

    現在:ディオプは昨シーズン後半、トップチーム入りはならず、よりプレー時間を獲得するため、リーグ・ドゥのソショーにレンタル移籍した。

  • NxGn 2019 Ferran Torres ValenciaGetty

    12フェラン・トーレス| バレンシア

    当時:マルコ・アセンシオに似たスタイルの両利きのウィンガー。トーレスは、レアル・マドリーやバルセロナから関心を寄せられているが、バレンシアと結んだ契約に1億ユーロ(約135億円)という高額のバイアウト条項が盛り込まれている。2019年1月には、リーガで初ゴールを記録した。

    現在:トーレスはその過大ともいえる評価に応えている。彼は現在、バレンシア史上最年少のCLスコアラーであり、リーガで50試合に出場したバレンシア史上最年少記録も破った。昨夏開催されたU19欧州選手権で優勝した後は、スペインのフル代表招集を求める声も高まっている。

  • NxGn 2019 Ryan Sessegnon FulhamGetty

    11ライアン・セセニョン| フラム

    当時:2017-18シーズンのチャンピオンシップで、フラムで15ゴールを記録し、“ベイル2世”と呼ばれたセセニョン。プレミアリーグに昇格した翌シーズンから得点シーンは減ったが、2000年代生まれの選手として、イングランドトップクラスの選手として注目された。

    現在:セセニョンはプレミアリーグでのデビューシーズン後、昨年8月に2500万ポンド(約32億2000万円)もの移籍金でトッテナムに移籍。その移籍金に見合った能力を発揮している。まだスタメンに定着したとは言えないが、彼はまだ歴史を作っている段階だ。昨年12月のCLバイエルン戦では、スパーズで史上最年少のCL得点者となった。

  • NxGn 2019 Morgan Gibbs White WolvesGetty

    10モーガン・ギブス=ホワイト| ウルヴァーハンプトン

    当時:2018年12月のチェルシー戦でプレミアデビューを果たすとアシストを記録するなど、モリニュー(ウルブスの本拠地)でポジティブなプレーを見せていた。彼については、ウルヴスを率いるヌーノ・サントも素晴らしいものを持っていると評価している。

    現在:ギブス=ホワイトはイタリアで行われた2019年U21欧州選手権で、イングランド代表として出場。またELのFCピューニク戦で初のトップチームでの得点を記録したが、プレミアリーグではほとんど出場機会がない。

  • NxGn 2019 Moise Kean JuventusGetty

    9モイゼ・ケーン| ユヴェントス

    当時:2018年11月にイタリアのA代表としてアメリカ戦でデビュー。この爆発的なストライカーはユヴェントスでようやく火を噴き始めたばかりだ。1月にコッパ・イタリアのボローニャ戦で初スタメンを飾って得点。3月のウディネーゼ戦では2得点を決めた。

    現在:2018-19シーズン終了後、エヴァートンに2300万ポンド(約29億5000万円)で移籍した。だが、19歳の彼はプレミアリーグへの適応に苦労している。故郷イタリアに戻る可能性が取り沙汰されているが、それもビアンコネロによる巧妙なビジネスのように思える。

  • NxGn 2019 Diego Lainez BetisGetty

    8ディエゴ・ライネス| レアル・ベティス

    当時:この小柄な10番は、ベティスが2019年1月に1400万ユーロ(約16億5000万円)で獲得を決断したとき、当時所属していたクラブ・アメリカでもレギュラーに定着していなかった。“メキシコのメッシ”と言われる彼のスペインでのキャリアは、ELレンヌ戦での得点で幕が開いた。

    現在:19歳のライネスは順調に成長しており、アンダルシアのクラブでトップチームに定着しているが、主に途中出場が多い。

  • NxGn 2019 Sandro Tonali BresciaGetty

    7サンドロ・トナーリ| ブレシア

    当時:シルクのようなタッチが魅力的なプレーメーカーは、セリエAでの経験はなかったが、イタリア代表にはすでに招集されており、セリエBのブレシアでアンドレア・ピルロと比較される存在となっていた。

    現在:ブレシアはセリエAでの戦いに苦しんでいるが、トナーリ個人のシーズンは輝いている。ブレシアの暗澹たる日々で明るいシーンを彩っている。ユヴェントスやインテルなどの国内の強豪が彼を追跡しており、ブレシアが降格したとしても、トナーリは来シーズンもセリエAにいることだろう。

  • NxGn 2019 Alphonso Davies Bayern MunichGetty

    6アルフォンソ・デイヴィス| バイエルン・ミュンヘン

    当時:ガーナ生まれのカナダ代表選手。2019年1月にMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスから1700万ポンド(約21億8000万円)でバイエルン移籍を果たしたばかり。この移籍は前年夏に合意されていたものだ。この多才なウィンガーは、当時の指揮官ニコ・コバチの心をすでにつかんでいた。彼はデイヴィスを「ダイヤの原石」と評していたほどだ。

    現在:デイヴィスは今シーズンから攻撃的サイドバックに転向し、印象的なプレーを見せている。CLチェルシー戦では見事なパフォーマンスで、ヨーロッパ全体から注目を集めた。

  • NxGn 2019 Rodrygo SantosGetty

    5ロドリゴ| レアル・マドリー

    当時:レアル・マドリーは歴史が繰り返されることを望んで彼を獲得。ヴィニシウス・ジュニオールと契約してから1年後、ロス・ブランコスは再びブラジルへ戻り、ヴィニシウスの元チームメイトで、当時まだU17レベルでプレーしていたロドリゴを4000万ユーロ(約47億2000万円)で迎え入れた。

    現在:昨年の夏にサンティアゴ・ベルナベウに到着して以来、スタジアムに再び衝撃が走った。リーガデビューから93秒で初ゴールを記録し、初挑戦となったCLで完璧なハットトリックを達成した。ブラジル代表ではすでに2試合に出場している。

  • NxGn 2019 Phil Foden Manchester CityGetty

    4フィル・フォーデン| マンチェスター・シティ

    当時:ペップ・グアルディオラによって「ダイヤモンド」と称された才能は、育成年代のイングランド代表では主軸だ。加えて、カップ戦ではレギュラーとしてプレーした。

    現在:フォーデンのトップチームでの出場は次第に増えている。国内3冠を果たした昨シーズン、全公式戦で7ゴールを記録。シティから離れた方が良いという議論もなされたが、カラバオカップ決勝アストン・ヴィラ戦をはじめとするそのプレーから、夏に去るダビド・シルバの後任と見込まれている。

  • NxGn 2019 Callum Hudson-Odoi ChelseaGetty

    3カラム・ハドソン=オドイ| チェルシー

    当時:チェルシーのアカデミーが誇る逸材、ハドソン=オドイの足元には世界が広がっている。すでにイングランド代表の初招集も受けていた。バイエルンは1月の移籍期間中にこの電光石火のウィンガー獲得に本腰を入れていたが、ブルーズは3500万ポンド(約45億円)のオファーを拒否していた。

    現在:バイエルンからの継続的な関心があったが、ハドソン=オドイは最終的にクラブとの長期契約を締結し、チェルシーで戦うことを決心した。この12カ月はケガの問題を抱えているが、2020欧州選手権(延期が決定)では代表でプレーする可能性がある。

  • NxGn 2019 Vinicius Junior Real MadridGetty

    2ヴィニシウス・ジュニオール| レアル・マドリー

    当時:サンティアゴ・ベルナベウでのウィンガーのデビューシーズンは負傷によって中断を余儀なくされたが、このブラジル人FWはすでに、マドリーがフラメンゴからこの16歳を獲得した理由を存分に示してきた。実際、ヴィニシウスはカンプノウで行われたコパ・デル・レイでのクラシコで非常に印象的なプレーを見せ、セレソンにも初招集された。

    現在:2019-20シーズンは出遅れたが、彼は現在ジネディーヌ・ジダンの完全なサポートを受け、レギュラーに定着している。19歳の彼は、今月初めにマドリーで行われたクラシコで、バルセロナに対して先制点を叩き込んだ。

  • NxGn 2019 Jadon Sancho DortmundGetty

    1ジェイドン・サンチョ| ボルシア・ドルトムント

    当時:驚異的な才能を持つウィンガー。ジグナル・イドゥナ・パルクで高く飛翔しており、すでにイングランド代表でも出場している。ドルトムントがシティに支払ったわずか800万ポンド(約10億2000万円)について、ローター・マテウスが「宝くじに当たった」と感じた理由は簡単に理解できるだろう。

    現在:2019年のNxGn受賞者であるサンチョは最もエキサイティングで、価値のある若手として、確固たる地位を確立している。19歳の彼はブンデスリーガの記録を次々に破っており、EURO2020でも主役の一人になることが期待されている。